英単語

get のコアイメージ解説・意味の樹形図・表現まとめ

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get は英会話でよく使われますが、意味がすぐにわからないことが意外と多い英単語です。get のもつ幅広い意味をコアイメージや意味の樹形図を用いて解説しました。

この記事でわかること
  • get のコアイメージと意味の派生の仕方
  • get のそれぞれの意味とそのイメージ
  • get を用いた構文や表現の全体像

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get といえば「ゲットだぜ」

多くの方にとって get といえば「ポケモン、ゲットだぜ!」に代表されるような「ゲットする」=「得る」が一般的なイメージだと思います。

一方で、get の主な意味は次のようになります。これらの意味が「ゲットだぜ」でわかるかどうかもあわせて確認しておきましょう。

意味 「ゲットだぜ」で
わかるかどうか
1 得る、手に入れる、自分のものにする、買う、受け取る、もらう
2 わかる、理解する
3 ~に至る、~に到達する ×
4 ~の状態になる ×

get の意味が「ゲットだぜ」ですべてわかったらよかったのですが、そういうわけにはいかないんですね。

そこで、「ゲットだぜ」の代わりに get のコアイメージを用いることで、get を統一的に理解していきたいと思います。

get のコアイメージ

get のコアイメージは「何かのアクションによって自分のものにする」です。

コアイメージを3つのステップに分けると次のようになります。

get は「何らかのアクションによって」を含んでいるので、そこに至るまでの過程も感じさせる英単語です。

英会話イメージトレース体得法

get の主な意味の樹形図

コアイメージを元に、get の主な意味を分類したものが、次の樹形図です。

この樹形図は、線でつながっている前の意味から次の意味が派生していることを表しています。ここでいえば「得る、手に入れる」という意味から「わかる」という意味が派生しているわけです。

1. 得る、手に入れる

「何かのアクションによって自分のものにする」というコアイメージから「得る、手に入れる」が派生しています。

この意味は get のコアイメージそのままですね。冒頭で挙げた「ゲットだぜ」の感覚で使うことができます。

 

例文:I got an apple.(リンゴを手に入れた)

とても簡単な例文ですが、この日本語訳だけで済ませてしまうと get への理解が浅くなってしまいます。

というのも、「リンゴを手に入れた」という訳だけでは、リンゴを手に入れるために何かのアクションをしたことが抜け落ちてしまうためです。

たとえば、「(台所に行って)リンゴを手に入れた」のようにリンゴを手に入れるために何かをしたことも含めて理解する必要があるわけです。

なお、何をしたのかはたいてい文脈に埋め込まれていて明示されないことがほとんどなので、聞き手は何をしたのかを汲み取る必要があります。

 

続いてコアイメージの「自分のものにする」ところですが、これはゲームでよく出てくる「(自分の)アイテムボックスに入れる」イメージで考えるとよいでしょう。

わざわざこんなイメージを持ちださないでも…と感じたかもしれませんが、このように考えることで get の他の意味が捉えやすくなります。さっそく次の「わかる」で確かめてみましょう。

2. わかる、理解する

「得る、手に入れる」から「わかる」という意味につながっていますが、これは get で手に入れる対象が「もの」から「こと」に変わったと考えるとよいです。

なお、「こと」とは「相手が言ったこと」や「本に書いてあること」などです。つまり「相手が言ったこと」を自分のものにすることから「わかる」という意味が派生しているわけです。

 

例文:I got it.(わかった)

誰かと話をしている状況を思い浮かべてください。その相手が何か言ってくるわけですが、それを相手がセリフを投げてきたようにイメージします。

その相手のセリフを自分のアイテムボックスに入れる=自分のものにすることで「相手の言ったことがわかった」という意味になります。

 

比較:I didn’t get it.(わからなかった)

相手がセリフを投げてきたけれど、自分のアイテムボックスに入らなかった場合は「相手の言ったことがわからなかった」という意味になります。

音としては聞こえたけれど拾い上げられなかった、そんな感じで捉えるとよいでしょう。

3. ~に至る

「至る」という意味は、コアイメージの「自分のものにする」のところを「ある場所に到達する」とした場合の意味です。

「何かの行動によって、ある場所に到達する」のように、ある場所への移動として捉えるとよいでしょう。

 

例文:I got home.(家に帰り着いた)

これも簡単な例文ですが、日本語訳だけで済ませてしまうとよくありません。

たとえば、「(歩いて)家に帰り着いた」のように家に帰ってくるまでの過程も含んだ表現であることに注意してもらえたらと思います。

4. ~の状態になる

「至る」から「~になる、~にする」という意味につながっていますが、これは get によって到達した先が「ある場所」から「ある状態」になったと考えるとよいです。

何かのアクションによって「ある状態になる」または「ある状態にする」というわけですね。

 

例文:It’s getting dark.(だんだん暗くなってきたね)

この例文は「太陽が沈んで、だんだんあたりが暗くなっていっている」様子を表しています。

この場合、get のコアイメージ「何かのアクションによって」は「太陽が沈んで」または「時間経過によって」と考えるとよいでしょう。そういう太陽の動きや時間の流れがあって、暗くなっていっているというわけです。

get の意味と例文の一覧表

get の主な意味とイメージがわかったところで、get の意味と例文の一覧表を掲出しておきます。さきほどのイメージで捉えられることを確認しておいてください。

意味 例文
1 得る、手に入れる、自分のものにする、買う、受け取る、もらう I’ll go and get one.(それを取ってくるよ)
You’ll get cavities.(虫歯になるわよ)
Can you get some toilet paper at the convenience store?(コンビニでトイレットペーパーを買ってきてもらえる?)
2 わかる、理解する You don’t get it, Dad.(わかってないなぁ、お父さん)
Got it, but I’m keeping the change.(わかったよ、でもお釣りはもらうからね)
3 ~に至る、~に到達する We got to Tokyo that evening.(私たちはその晩、東京に到着した)
4 ~の状態になる、~の状態にする She’ll get angry.(彼女はきっと怒るぞ)
The river doesn’t get clean all by itself.(川がひとりでにきれいになることはないのよ)
5 やっつける There he is! Get him!(ヤツはあそこだ、やっつけろ!)
6 つかまえる The police got him in the end.(警察はとうとう彼をつかまえた)

中学英語イメージリンク

get の構文・イディオム・フレーズ

get は他の単語と組み合わさって用いられることが多い英単語です。ここでは構文、イディオム、フレーズに分けて一覧表にまとめておきました。リンクの設定がある場合は解説記事があります。リンクされていないものは解説記事がまだありません。解説してほしいものがありましたら、コメントでお知らせください。

get の構文

get の構文のなかで基本となるのが get+O+C です。他の get+O+過去分詞 などはその応用ですので、まず get+O+C の記事からご確認頂ければと思います。

get+O+C (get+目的語+補語) の意味とイメージ解説
get の構文の1つである get+O+C の意味を get のコアイメージを元に解説しました。get+O+C は第五文型に分類されますが、文法知識がなくても直感的にわかるように解説しています。 この記事でわかること get+O+C におけ...
構文 意味
get+O+C
(get+目的語+補語)
…を~の状態にする
get+O+過去分詞 1. …を~してもらう(主語が手配して)
2. …を~し終える(主語が責任をもって)
3. …を~される(主語のせいで)
get+O+to do …に~してもらう、…を~させる(主語が説得して)
get+O+ing形 …を~させる

get のイディオム

イディオム 意味
get a big kick out of 楽しい時を過ごす
get accustomed to ~に慣れる
get acquainted with ~と知り合いになる
get across (考えなどを)分かってもらえるようにする、ちゃんと伝える
get along 1. 友好的な関係である、うまくやっている 《主に米国で用いられる》
2. 状況などに対処する、生活などをやっている 《主に米国で用いられる》
get along with ~と友好的な関係である、~とうまくやっている 《主に米国で用いられる》
get around 1. あちこち移動する
2. 情報などが広まる
3. 問題などを避ける
get at 1. ~に至る、~に届く
2. 何度も非難する[通例 getting at の形で用いる]
3. ほのめかす、なんとか伝えようとする[通例 getting at の形で用いる]
4. 抱き込む、買収する[しばしば受け身で用いる]
get away 1. 離れる、逃げる
2. バケーションをとる(旅行のための休暇をとる)
get away with 1. ~のまま逃げおおせる(罰せられずに済む)
2. ~でなんとか切り抜ける
get away with murder 好き勝手にする、やりたい放題する
get back 1. 戻る
2. 取り戻す
get back to ~に後で連絡する
get ~ done ~をやり終える、片付ける、済ませる
get down 1. 身を低くする
2. 落ち込む
3. 書き留める
4. 飲み込む
get down to ~に取り掛かる
get down to business 本題に入る、仕事に取り掛かる
get even 仕返しをする
get hold of 1. 探して手に入れる
2. 連絡をとる(特に電話などで)
get home 帰宅する
get ill with 病気にかかる
get in 1. 中に入る
2. 到着する
3. 帰宅する
4. 当選する
5. 調達する
6. 呼び入れる
7. 提出する
8. 時間を取る
9. 口を挟む
get in the way 妨げになる、邪魔になる
get in touch with ~と連絡を取る
get into 1. 中に入る
2. 到着する
3. 当選する
4. 入学する
5. ある状況に足を踏み入れる、~の状態に陥る
6. ~に興味をもつようになる、~にハマる
7. ~に関わるようになる
get into trouble トラブルに巻き込まれる、トラブルを起こす
get it done やり終える、完了させる
get it right / get ~ right 1. 正しく理解する、ちゃんとわかる
2. 正しく答える、正解する
3. 正しく行う、成功する
get it wrong / get ~ wrong 1. 間違って理解する、誤解する
2. 誤答する、答えを間違える
3. 間違って行う、失敗する
get lost 道に迷う、見失う
get nowhere / get ~ nowhere 何の成果も得られない、どうにもならない、~の役に立たない
get off / get ~ off 1. 降りる
2. 出発する、出発させる
3. 退社する、仕事を終える
4. ~を送る
5. 脱ぐ、外す
6-1. 罪を免れる、軽い罪で済む
6-2. ~を罪から免れさせる
7. 寝付く、寝かしつける
8. 話題を避ける
9. 離れる、~を離れさせる
get on / get ~ on 1. 乗る
2. 身に着ける
3. 良い関係である、仲良くしている 《主に英国で用いられる》
4. 対処する、過ごす、進展する 《主に英国で用いられる》
5. 作業を続ける 《主に英国で用いられる》
get on one’s nerves ~をイライラさせる
get on the bandwagon 時流に乗る
get on with 1. ~と良い関係である、~と仲良くしている 《主に英国で用いられる》
2. ~に対処する、~を進める、~の続きをする 《主に英国で用いられる》
get one’s way 思い通りにする
get over 乗り越える、克服する、立ち直る
get rid of 厄介なものを取り除く
get stuck 1. 身動きが取れなくなる、ハマる、行き詰まる
2. 熱心に取り組む 《主に英国で用いられる》
get the better of ~に勝つ
get through ~を通過する
get through with ~をやり遂げる
get to ~に行く、~に到着する
Tell me how to get to the station.(その駅までの行き方を教えてください)
get to do ~できる、~するようになる
get to go 行く機会を得る
I hope I’ll get to go there.(そこへ行けるようになることを願っています)
get to know 1. ~と知り合いになる
2. ~をよく知るようになる
get to work 1. 職場に着く
2. 作業に取り掛かる
get together 集まる、~を集める
get ~ under one’s belt ~をお腹に入れる、経験を積む
get up 起きる
I woke up early but didn’t get up for a while.(私は早く目が覚めたけど、しばらく起きなかった)
get used to ~に慣れる
get your mind off work 頭の中から仕事を追い出す
get along with と get on with の違い
同じ「うまくやる」という意味になる get along with と get on with の違いは、主に使われている場所がアメリカとイギリスで違っているというものです。 この記事では、表現の裏側にある文化的な違いについても考察してみまし...

get のフレーズ

フレーズ 意味
What’s got into someone? ~に何があったの?、~はどうしちゃったんだ?
Let me get this right. ちょっと話を整理させて、ちょっと確認させて
Don’t get me wrong. 勘違いしないでください、誤解しないでください
Get on with it! さっさと取り掛かりなさい!
Get it yourself. 自分でやって
Got it. わかったよ
You got me. ばれたか

 

まとめ

get のコアイメージは「何かのアクションによって自分のものにする」でした。

get の意味の樹形図では「得る、手に入れる」から「わかる」が派生しており、別の意味系統として「至る」から「~の状態になる・する」が派生していました。

【get の解説動画】

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