get along with と get on with の違い

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同じ「うまくやる」という意味になる get along with と get on with の違いは、主に使われている場所がアメリカとイギリスで違っているというものです。

この記事では、表現の裏側にある文化的な違いについても考察してみました。

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get along with と get on with 何が違う?

get along with と get on with はどちらも「うまくやる」という意味ですが、何が違うのですか?

get along with と get on with の違いは、get along with が主にアメリカで使われているのに対して、get on with は主にイギリスで使われているという違いがあります。

get along with と get on with なぜ使い分けが発生?

アメリカでは get along with、イギリスでは get on with が使われているのはわかりましたが、どうしてそんな使い分けが発生したのでしょうか?

ここからは筆者の推測になりますが、文化の違いが影響したのではないかと思っています。

結論から言うと、前進することを重視するアメリカ文化機能することを重視するイギリス文化、それぞれで好まれる表現が違っているからだと考えています。

 

まず、get along with が「~とうまくやる」という意味になるのは、get along で「前方に進む」というイメージになるためです。

get along with は「~と一緒に、前方に進む」→「~とうまくやる」という意味になっています。(→「get along with の解説記事」)

 

それに対して、get on with が「~とうまくやる」という意味になるのは、get on で「機能する」→「物事がちゃんと回る」というイメージになるためです。

get on with は「~と一緒にいるときに、物事がちゃんと回る」→「~とうまくやる」という意味になっています。(→「get on with の解説記事」)

 

さて、アメリカといえばフロンティアスピリッツ(開拓者精神)ですよね。アメリカ人にとって、うまくいっている状態とは「物事がちゃんと回っている」というよりも「前方に進んでいる」のほうがしっくりくるのだろうと思います。

そのため、アメリカにおいて人間関係が良好なことを表すときに get along with の方を使うようになったのだと思います。

 

一方でイギリスは島国であり、文化的にも成熟した国です。日本で言えば「京文化」に近い印象です。そのようなイギリスにおいて、うまくいっている状態とは「物事がちゃんと回っている」ということだと考えられます。常識とされることをちゃんとすることが重視されるようなイメージですね。

そのため、イギリスにおいて人間関係が良好なことを表すときに get on with を使う方がしっくりくるのだと思います。

 

もちろん、アメリカとイギリスの文化的差異に基づく解説は、あくまで筆者の勝手な推測でしかありません。ただ、文化が言語に影響を及ぼしていることは間違いないと思うので、何かしらそういった背景があったのではないかと思っています。こういうことを考えられるのも言語の楽しみの1つですね。

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