to不定詞って何?基本から不定詞の3用法の見分け方まで解説!

このページの読了時間:約127

「そもそも to不定詞って何?どういう意味があるんだっけ?3用法はどう見分ければいいの?」ーー何度学習しても抜けてしまいがちな to不定詞を今度こそしっかりつかんでしまいましょう!

スポンサーリンク

to不定詞とは

まず「不定詞」が一般的にどう説明されているのか確認してみましょう。さらっと目を通してみてください。

不定詞とは、名詞、形容詞、副詞など他の品詞の働きをする特殊な品詞のこと。英語では、辞書で動詞を引いたときの見出し語の形(動詞の原形)として使われている。to と組み合わさって to不定詞を形成する。

英語における「不定詞」とは「動詞の原形」と同じことです。

to不定詞 = to + 動詞の原形

※参考書や解説サイトによっては「to + 動詞の原形」を「不定詞」と呼んでいるものもあります。

to不定詞は to と動詞の原形を組み合わせただけのものなのですが、名詞、形容詞、副詞に代表される様々な働きをします

それらは to によるところが大きいので、まず to のイメージを確認してから、to不定詞の用法を確認していくことにしましょう。

to のコアイメージ

to のコアイメージは「別のところに向かう動き(矢印)とその向かう先にある対象(到達点)」です。

例文:He sent presents to the children.(彼は子どもたちにプレゼントを送った)

to the children は「子どもたちに」という意味。プレゼントが向かう先にあるのは子どもたち、というわけです。この to は前置詞ですが、前置詞でも to不定詞でも to のイメージは同じであることに注意してください。

to不定詞の主な用法は「名詞的用法(~すること)」「形容詞的用法(~するための)」「副詞的用法(~するために)」です。

いわゆる「to不定詞の3用法」と呼ばれるものですが、どうしてこのような意味が出てくるのか例文を挙げながら確認していきましょう。

to不定詞の3用法

to不定詞の名詞的用法

例文:He needs to see a doctor.(彼は医者に診てもらうことが必要だ)

to see a doctor は「医者に診てもらうこと」という意味です。

このように「向かう先にある対象」に焦点を当てた用法が「to不定詞の名詞的用法」で、「~すること」と名詞(固まり)のように扱います。

また向かう先にあるというイメージから、「これから先のこと」というニュアンスもよく含まれます。

例文:To know her is to love her.(彼女を知ることは彼女を愛することだ)

to know は「知ること」、to love は「愛すること」という意味です。to によって指し示した先にあるのが know や love だというイメージです。

この例文のように主語に to不定詞をもってくることは、最初にいきなり何かを指し示すようなものです。

このイメージから「~することになれば」というニュアンスが含まれるようになります。つまり、この例文は「(これからもっと)彼女を知ることになれば、(もっと)彼女を愛することになるだろう」と言っているわけです。

※この “To know her is to love her.” というフレーズはロックバンド Beatles(ビートルズ)の楽曲名で、邦題は「会ったとたんに一目惚れ」となっています。片思い中の男性の気持ちを歌った曲です。

to不定詞の形容詞的用法

直前の名詞が意味上の主語になる

例文:I’m looking for someone to take care of my dog.(犬の面倒を見てくれる人を探しています)

I’m looking for someone は「私は誰かを探しています」、(someone) to take care of my dog は「(その誰かとは)私の犬の面倒を見てくれる」という意味です。

to は直前の名詞 someone(誰か)を引っ張って、その内容として take care of my dog(私の犬の世話をする)を指し示しており、someone は take の意味上の主語になっています。

このように「直前の名詞を引っ張って、その内容を指し示す」用法が「to不定詞の形容詞的用法」で、英語の流れをそのまま訳すと「その〇〇とは~する」となります。

形容詞的用法の代表的な意味は「~するための〇〇」だとよく説明されますが、あくまでも基本は「その〇〇とは~する」であって、どのように訳せば自然な日本語になるのかは文脈によって変わります。

たとえば「~するための〇〇」以外に、「~するような〇〇」「~するべき〇〇」「~するという〇〇」などの訳もよく当てられます。

直前の名詞が意味上の目的語になる

例文:I have a lot of work to do this month.(今月はたくさんやるべき仕事がある)

I have a lot of work は「私はたくさんの仕事をもっています」、(work) to do this monthは「(その仕事とは)今月やらなければいけない」という意味です。

work は do の意味上の目的語になっています。

直前の名詞と同格の関係である

例文:She has a strong desire to be an actress.(彼女は女優になりたいという強い願望を持っています)

She has a strong desire は「彼女は強い願望をもっています」、(desire) to be an actress は「(その願望とは)女優になる」です。

このように直前の名詞の具体的内容を to不定詞が表している場合、直前の名詞と to不定詞は同格の関係にあると言います。

to不定詞の副詞的用法

目的を表す

例文:He is working hard to buy a new car.(彼は新車を買うために一生懸命働いています)

He is working hard は「彼は一生懸命働いています」、to buy a new car は「(その目的は)新車を買うこと」という意味です。

to は He is working hard という行為の目的として buy a new car を指し示しています。

このように「行為の目的や原因を指し示す」用法が「to不定詞の副詞的用法」で、「その目的・原因は~すること」という意味になります。

原因を表す

例文:I’m very happy to meet you.(あなたに出会えてとても嬉しいです)

I’m very happy は「私はとても幸せです」、to meet you は「(その原因は)あなたに出会ったこと」という意味です。

to は I’m very happy という状態の原因として meet you を指し示しています。

結果を表す

例文:He grew up to be a famous artist.(彼は成長して、有名なアーティストになった)

He grew up は「彼は成長した」、to be a famous artist は「(その結果)有名なアーティストになった」という意味です。

to は He grew up の結果として be a famous artist を指し示しています。

この結果を表す用法は、to に含まれている「別のところ」のニュアンスから「思いがけないこと」を述べるときによく使われます。

判断の根拠を表す

例文:He must be a genius to understand the theory.(その理論を理解するなんて彼は天才に違いない)

He must be a genius は「彼は天才に違いない」、to understand the theory は「(その根拠は)その理論を理解したこと」という意味です。

to は He must be a genius という判断の根拠として understand the theory を指し示しています。

to不定詞の3用法の見分け方

学校の試験によく出てくるto不定詞の3用法の見分け方のコツをお伝えします。

まず、最初に見るべきは、to不定詞が固まり(~すること)として捉えられるかどうかです。捉えることができる場合は名詞的用法になります。

固まり(~すること)で捉えられない場合は、to不定詞の直前が名詞かどうか確認します。直前が名詞でなければ副詞的用法になります。

問題は直前が名詞の場合です。

to不定詞が直前の名詞の内容を指し示している場合(その◯◯とは~する)は形容詞的用法になります。

to不定詞の直前で区切って、その行為の目的や原因などを指し示している場合(その目的・原因は~すること)は副詞的用法になります。

直前が名詞である場合の形容詞的用法と副詞的用法の見分け方のポイントは「to不定詞の直前で区切るかどうか」です。

to不定詞が直前の名詞とつながっていて区切らなければ形容詞的用法、to不定詞の直前で区切ることができれば副詞的用法というわけです。

これについては練習問題で確認してみましょう。

練習問題:to不定詞の3用法の見分け方

次の英文に含まれている to不定詞が3用法のいずれに当てはまるか選べ。(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)

問題1:Our plan is to climb the mountain tomorrow.

問題2:would you like something to drink?

問題3:You were careless to make such a mistake.

問題4:I visited Nara to see my uncle.

●解答1:Our plan is to climb the mountain tomorrow.

名詞的用法

to climb the mountain tomorrow は「明日その山に登ること」という固まりなので名詞的用法。

●解答2:Would you like something to drink?

形容詞的用法

to drink はここでは「飲むこと」と捉えられないので、名詞的用法ではありません。

次に、直前の something は名詞です。something / to drinkのように区切ると「飲むために、何かを欲していますか?」のようなニュアンスになるので不自然です。

この場合は、something to drink と続けて、to drink は something の内容を指し示していると解釈するのが普通です。よって、形容詞的用法となります。

●解答3:You were careless to make such a mistake.

副詞的用法(根拠)

to make such a mistake はここでは「そんなミスを犯すこと」とは捉えられないので、名詞的用法ではありません。

また直前の単語 careless は名詞ではないので、副詞的用法となります。

この例文では、to make such a mistake は「その根拠は~すること」と、あなたは不注意だった(You were careless)と判断した根拠を付け足しています。

●解答4:I visited Nara to see my uncle.

副詞的用法(目的)

to see my uncle はここでは「叔父に会うこと」と捉えられないので、名詞的用法ではありません。

次に、直前の単語 Nara は名詞です。I visited Nara / to see my uncle と区切ることで「叔父に会うために、奈良を訪れた」となります。よって、副詞的用法です。

なお、形容詞的用法だとすると、to see my uncle は Nara の内容を指し示すことになりますが、「その奈良とは、私の叔父に会う」のような意味不明な解釈しかできないので、やはり不適切となります。

問題2~4における区切りは会話における呼吸と同じです。読み上げたときに、一呼吸いれるかどうか、something to drink、careless to make、Nara to see それぞれ音読して確かめてみてください。

まとめ:to不定詞の3用法と見分け方

to のコアイメージは「別のところに向かう動き(矢印)とその向かう先にある対象(到達点)」です。

to不定詞の主な用法は「名詞的用法(~すること)」「形容詞的用法(~するための/その◯◯とは~する)」「副詞的用法(~するために)」です。

用法 見分け方 代表的な意味
名詞的用法 固まりとして捉えられる ~すること
形容詞的用法 直前が名詞で、その内容を指し示している ~するための
その◯◯とは~する
副詞的用法 直前で区切って、行為の目的や原因を指し示している ~するために