get across の意味とイメージ解説

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get ~ across / get across ~
~を分かってもらえるようにする、~をちゃんと伝える
We tried to get our point across, but he just wouldn’t listen.(私たちは言いたいことを分かってもらおうとしたが、彼はただただ聞く耳を持たなかった)

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get across なぜ「分かってもらう」になるの?

なぜ、get across で「分かってもらう」という意味になるのでしょうか? うまくイメージできません。

across は「~を横切って」や「~の向かいに」という意味が有名ですが、get across で「分かってもらう」という意味になるのは納得しにくいですよね。

この記事では get と across 両方のイメージを元に、get across を解説していきます。

get と across のコアイメージ

get のコアイメージは「何かのアクションによって自分のものにする」で、ここから「~の状態になる、~の状態にする」という意味が派生しています。

across のコアイメージは「もう一方の側へ」です。何かを横切って移動することや、何かを向こう側に移すことを表します。

さて、get の後に across のような副詞(動きを表す単語)が続く場合、get は「なんやかんやして、~するようにする」という意味合いになります。

つまり、get across は「なんやかんやして、across するようにする」→「なんやかんやして、向こう側に移るようにする(=向こう側に運ぶ)」となるわけです。

中学英語イメージリンク

get ~ across のイメージ解説

We tried to get our point across, but he just wouldn’t listen.(私たちは言いたいことを分かってもらおうとしたが、彼はただただ聞く耳を持たなかった)

get our point across は直感的には「なんやかんやして、私たちの言いたいことを、向こう側へ運ぶ」です。

「なんやかんや」として何をするのかは文脈次第ですが、この例文の場合は説明などを表していると考えるのが自然ですね。

そのため、get our point across は「私たちの言いたいことを説明して、相手に分かってもらえるようにする」という意味になります。

It is important that we get this message across to voters.
(有権者たちにこのメッセージをちゃんと伝えることが大事だ)

get this message across to voters は「なんやかんやして、このメッセージを向こう側にいる有権者たちに運ぶ」というイメージです。

具体的には「啓発ポスターや啓発動画などを作成して、このメッセージを有権者にちゃんと伝える」という感じで捉えるとよいでしょう。

あと、get across は「向こう側に移るようにする」→「ちゃんと伝わるようにする」なので、「ちゃんと」というニュアンスも含まれることに注意しましょう。

get across ~

We must get across the simple fact that drugs are dangerous.(ドラッグは危険だというシンプルな事実をちゃんと分かってもらえるようにしなければいけない)

get across the simple fact は「なんやかんやして、そのシンプルな事実を向こう側へ運ぶ」→「そのシンプルな事実を説明して、ちゃんと分かってもらえるようにする」という意味になります。

ふつうは get our point across のように get と across の間に目的語を入れたほうがわかりやすいですが、この例文でそれをやると get the simple fact that drugs are dangerous across となり、get と across が離れすぎてしまいます。

そのため、意味が取れるように get across と連続させて、その後に目的語 the simple fact that drugs are dangerous をもってきているわけです。

get across

The message isn’t getting across to young people.(そのメッセージは若者にちゃんと伝わっていません)

この例文の get across は「ちゃんと伝わる、通じる」という自動詞的な意味で使われています。

英語では、他動詞的な意味(目的語をとる場合の意味)から自動詞的な意味(目的語をとらない場合の意味)に派生していくことがよくあります。

get across ~ で言えば「~をちゃんと伝える」という他動詞的な意味だったものが、get across で「ちゃんと伝わる」という自動詞的な意味に広がっていくということです。

I sometimes yell when I can’t get my point across.
(言いたいことが分かってもらえないとき、時々怒鳴ってしまうことがあります)

He’s not very good at getting his ideas across.
(彼は彼の考えを分かってもらうことが本当に苦手です)

Officers felt their point of view was not getting across to ministers.
(将校たちは彼らの視点が大臣にちゃんと伝わっていないと感じた)

Did your speech get across to the crowd?
(あなたのスピーチは聴衆にしっかり伝わりましたか?)

Your meaning didn’t really get across.
(あなたの言いたいことがあまり伝わってきませんでした)

get ~ across の文法構造

We tried to get our point across, but he just wouldn’t listen.(私たちは言いたいことを分かってもらおうとしたが、彼はただただ聞く耳を持たなかった)

この across は副詞として働いています。副詞とは、動詞などに動きを加えて、その意味を修正・変化させる働きをします。

get across の場合は、get(~の状態にする)に across(~の向こう側に移す)という動きを加えて、「~の向こう側に移すようにする」 と意味を修正・変化させています。

※副詞の働きについては、解説動画『やり直し中学英語 #3 形容詞・副詞』で解説しているので、ご参照ください。

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コメント

  1. 木村桃子 より:

    丁寧な解説で、get acrossの意味を納得することができました。忘れることはないと思えるほどにです。ありがとうございました。
    ところで、例文Our meaning didn’t really get across.について。(あなたの言いたいことが本当に伝わってきませんでした)と訳が付いていますが、not reallyは部分否定「あまり・・・でない」だとすると、(あなたの言いたいことがあまり伝わってきませんでした)となって、ニュアンスが変わってくると思いますが、どうでしょう?

    • 遠藤雅義(Endo Masayoshi) より:

      ご指摘ありがとうございます!本当ですね、訳出を間違えており失礼しました。木村さんの仰る通り「あなたの言いたいことがあまり伝わってきませんでした」が正しいです。このあと修正しておきますね。なんとなく同様の間違いをしているような気がしますので、またお気づきの箇所がありましたらお知らせくださいませ。引き続きどうぞよろしくお願いします。

      • 木村桃子 より:

        いつもいつも真摯なご回答、ありがとうございます。自分が未熟なため、自分のために確認させていただきました。
        これからもよろしくお願いいたします。