get along with
~と友好的な関係である、~とうまくやっている 《主に米国で用いられる》
They seem to get along with each other.(彼らはお互いにうまくやっているようだ)
get along with なぜ「~とうまくやる」になるの?
get は「得る」、along は「~に沿って」、with は「~と一緒に」だと思いますが、これらを組み合わせてもこんな意味が出てくる理由がわかりません。
get along with は直訳を組み合わせてもよくわからないですよね。このイディオムを理解するための一番のポイントは along のイメージをきちんと捉えることです。
get と along 両方のイメージを元に、get along with を解説していきます。
get と along のコアイメージ
get のコアイメージは「何かのアクションによって自分のものにする」で、ここから「至る、~の状態になる」という意味が派生しています。
along のコアイメージは「前方に続く道沿いに進む」です。
along で重要なのは「その道の続く方に」という「方向」のイメージです。
「~に沿って」という日本語訳からは位置を表すニュアンスを強く感じるかもしれませんが、実際には動きのニュアンスも含んでいることに注意してください。
さて、get の後に along のような副詞(動きを表す単語)が続く場合、get は「なんやかんやして、~するようになる」という意味合いになります。
つまり、get along は「なんやかんやして、along するようになる」→「なんやかんやして、前方に進むようになる(=前方に進んでいる)」となるわけです。
get along with のイメージ解説
They seem to get along with each other.(彼らはお互いにうまくやっているようだ)
get along with each other をストレートに捉えると「なんやかんやして、前方に進んでいる、お互い一緒に」となります。
「なんやかんや」として何をするのかは文脈次第ですが、この例文の場合は「お互いに配慮する、尊重する」のような類の行為が当てはまりそうですね。
このようなイメージから「なんやかんやで、お互い一緒に前方に進んでいる」→「なんやかんやで、お互いうまくやっている」という意味になります。
なお、get along with はあくまで「一緒に前方に進んでいる」ことを表しているだけなので、どの程度仲が良いのかは文脈次第です。
この例文においても、とても仲が良くやっているのか、それともほどほどの距離感でうまくやっているのかは、これだけだとわかりません。どちらにでも解釈できるというわけですね。
(彼のフレンドリーな気質のおかげで、彼はどの年代にも完全に仲間入りすることができるし、実際に彼は年上の子どもたちと、とても仲良くやっています)
get along well with で「~と、とても仲良くやっている」という意味になります。
このように well を get along with の間に挟むことで、とても仲良くやっていることを表すことができます。
(私は妹の旦那とあまり仲良くできていません)
don’t get along with は「~とうまくいっていない」という意味になります。これは「一緒に前方に進んでいない」→「同じ方向を向けていない」イメージで考えれば大丈夫ですね。
(彼は頭がいいけれど、同僚とうまくやっていけていません)
He is sincere and easy to get along with.
(彼は誠実で、付き合いやすいです)
Do you get along with your boss?
(上司とは良好な関係ですか?)
People in med schools are told how to get along with patients.
(医学部の人々は、患者とうまくやっていく方法を教えられています)
A broadminded man can get along with people from all walks of life.
(心の広い人はあらゆる職業・分野・人種の人々と仲良くすることができます)
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