get+O+ing形 の意味とイメージ解説、get+O+to do との違い

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get+O+ing形
…を~させる
Can you get the clock going again?(その時計をまた動かせますか?)

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get+O+ing形 は get+O+to do と何が違うの?

get+O+ing形 は get+O+to do と何が違うのでしょうか?
・Can you get the clock going again?
・Can you get the clock to go again?
これらの例文はどちらも「その時計をまた動かせますか?」という同じ意味になると思うのですが、何か違いがあるのでしょうか?

ざっくりの方針ですが、Oが「」なら get+O+ing形 を用いる傾向があります。そのため、ご質問の例文も get the clock going の方が使われやすいです。

なお、Oが「」なら get+O+to do を用いる傾向があります。どうしてこのような傾向が出てくるのかをイメージで解説します。まずは get のコアイメージから見ていきましょう。

※この記事の前に「get+O+to do の解説記事」をお読みいただくと、内容がよりわかりやすくなるかと思います。

get のコアイメージ

get のコアイメージは「何かのアクションによって自分のものにする」で、ここから「~の状態になる、~の状態にする」という意味が派生しています。

get+O+ing形 は「主語がなんやかんやして、Oを ing形の状態にする」→「主語がなんやかんやして、Oを~している状態にする」となります。

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get+O+ing形 のイメージ解説

Can you get the clock going again?(その時計をまた動かせますか?)

get the clock going をストレートに捉えると「主語がなんやかんやして、その時計を動いている状態にする」です。

「なんやかんや」として何をするのかは文脈次第ですが、この場合は修理のようなアクションが想定されますね。

そのため、get the clock going は「主語が修理などをして、その時計を動いているようにさせる」というニュアンスになります。

 

なお、get+O+ing形 という表現は「始動」や「継続」というニュアンスを含むことがよくあります。

これは ing形が「~しているところ」という進行中の動作を表す(→継続)ことと、get が「~になる」という状態変化を表す(→始動)ことに由来しています。

この例文の場合は「その時計を動き始めさせる」という始動のニュアンスの方が強いですが、時計のような機械は一度動き始めたら「動き続ける」ものなので、継続のニュアンスも含まれていると言って差し支えないですね。

Please get the children thinking and acting by themselves.
(子どもたちに自分で考え、行動するようにさせていってください)

get the children thinking and acting は「なんやかんやして、子どもたちに考え、行動し続けるようにさせる」という意味です。

日本語には表しにくいですが、「考え始めるようにさせる」「考えることを続けさせる」のように、始動や継続のニュアンスも感じられますね。

 

このように get+O+ing形 は、Oが「」の場合も使えないわけではありません。get+人+ing形 で「人に~させる」という意味になります。

なお、「人に~させる」と言っても make のような強制のニュアンスはありません。この例文で言えば、子どもが「僕は何をしたらいい?」と聞いてきたとき、「まずは自分で頑張って考えてみてごらん」と促したり、励ましたりする程度のものになります。

How to get people talking about your product.
(人々にあなたの商品について話をさせ続けるための方法)

get people talking は「なんやかんやして、人々に話をし続けるようにさせる」という意味です。

この例文が意味するところは、友人との雑談であったり、facebook や twitter であったり、その他いろいろな場所で商品を話題に挙げ続けてもらう方法、というものであり、継続のニュアンスが強く感じられる表現です。

比較:How to get people to talk about your product.
(人々にあなたの商品について話をさせるための方法/人々にあなたの商品について話をしてもらうための方法)

talking を to talk に変えた get people to talk は「なんやかんやして、人々に話をさせる(人々に話をしてもらう)」という意味になります。

この場合は、継続のニュアンスが抜け落ち、代わりに「なんとかして、人々に話をしてもらう」というような「困難なことをやってもらう」ニュアンスが強くなります。

get+人+ing形 と get+人+to do は同じような意味になりますが、ニュアンスとしてはこのような違いがあるわけですね。

We got the lawn mower working again eventually.
(最終的にその芝刈り機を作動させることができた)

We did not manage to get the machine running.
(その機械を動き始めさせることができなかった)

Let’s get things moving!
(物事を進行させていきましょう!)

We can’t go forward unless we get the sheep moving.
(羊たちを移動させない限り、前には進めません)

She always gets people talking.
(彼女はいつも人々に話をさせています/彼女は人の話を聞き出すのがうまい)

The news got me thinking about my sister.
(そのニュースを聞いて、私は姉or妹について考えるようになった)

 

get+O+ing形 と get+O+to do の違いまとめ

ここまで述べてきた get+O+ing形 と get+O+to do の違いをまとめておきます。

表現 意味 Oの傾向 含まれるニュアンス
get+O+to do …に~してもらう
…を~させる
困難なこと or 未来のこと をしてもらう
get+O+ing形 …を~させる 始動させる or 継続させる

ただ、第二言語として英語を使う場合は、まず「get+O+to do」で統一してしまって構わないと考えています。慣れてきたら使い分けるようにしましょう。

 

【参考サイト】

Get people to talk or get people talking | WordReference Forums
to get somebody do/to do/doing something | WordReference Forums
get somebody doing something | WordReference Forums

 

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