get back
1. 戻る
I’ll talk to you when I get back.(戻ってきたときに話すよ)
Well, I must get back to work.(さて、仕事に戻らなくちゃ)
2. 取り戻す
Did you get your books back?(本は取り戻せたの?)
Don’t lend him money – you’ll never get it back.(彼にお金を貸してはいけないよ。二度と取り戻せないだろうから)
get と back のイメージ
get のコアイメージは「何かのアクションによって自分のものにする」です。ここから「得る、至る」などの意味が派生しています。
back は「後ろへ」という向きを表します。back は名詞では「背面、背中」という意味をもっており、ここから「後ろの方向へ」という感覚が出てきたと考えるとよいでしょう。
get back のイメージ解説
1. 戻る
I’ll talk to you when I get back.(戻ってきたときに話すよ)
get back の get は「至る」ニュアンスで使われており、back は「後ろへ」という向きを表しています。
この back は副詞として働いており、動詞 get に対して back の向きを上乗せしています。具体的には、get(至る)に対して、back の「後ろへ」という向きを加えて、「後ろ(=元の場所)へ到達する」→「戻る」となっているわけです。
なお、get back の表す「後ろ」に何があるのかは文脈によります。この例文のような「元の場所」だけでなく、「それまでにやっていたこと」と考えることもできます。たとえば、get back to work で「(それまでにやっていた)仕事に戻る」となります。
2. 取り戻す
Did you get your books back?(本は取り戻せたの?)
get your books back の get は「得る」ニュアンスで使われており、back は「後ろへ」という向きを表しています。
この back も副詞として働いており、動詞 get の余韻に対して back の向きを上乗せしています。
これはイラストを見てもらったほうがわかりやすいと思います。get your books で「あなたの本を得る」、back で「後ろ(=あなた自身のところ)へ」という向きを加えており、合わせて「あなたの本を取り戻す」となります。
get back と連続していれば、get にback の向きが上乗せされるという関係がわかりやすいのですが、今回は get your books back という単語の並びになっています。
要するに、get と back が離れてしまっているわけです。このようなときに、どう考えればよいのでしょうか。
その答えは、get が your books に当たった後も、その矢印が残っているものとして、それに対して back の向きを上乗せする、と考えればよいのです。
この「目的語の後にも動詞の矢印が残っている」部分を「動詞の余韻」と呼んでいるわけです。
※文字の解説だと少しわかりにくいかもしれませんね。動画でも説明しているので、ご興味ありましたら解説動画『やり直し中学英語 #3 形容詞・副詞』をご参照ください。
【参考サイト】
・get back | ロングマン現代英英辞典でのget backの意味 | LDOCE
・GET BACK | 意味, Cambridge 英語辞書での定義
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