get+O+to do (get+人+to do) の意味とイメージ解説

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get+O+to do (get+人+to do)
人に~してもらう、人を~させる(主語が説得して)
I can’t get the children to sleep at bed-time. They never seem to be tired!(就寝時間だけど子どもたちを寝させられない…。彼ら全然疲れていないみたいだもの!)

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get+人+to do 説得のニュアンスはどこから?

get+人+to do は「人に~してもらう」という意味ですが、参考書に「相手を説得して」というニュアンスが含まれていると記載がありました。この説得のニュアンスはいったいどこから出てきているのでしょうか?

確かに get や to do には説得の意味合いはまったくないのに、get+人+to do になると説得のニュアンスが出てくるのは不思議ですよね。

先に結論を言うと、get のイメージから説得のニュアンスが出てきています。そのため、get のコアイメージから見ていきましょう。

get のコアイメージ

get のコアイメージは「何かのアクションによって自分のものにする」で、ここから「~の状態になる、~の状態にする」という意味が派生しています。

get+O+to do (get+人+to do) は「主語がなんやかんやして、O(人)が do するようにする」→「主語がなんやかんやして、人に~してもらう」となります。

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get+O+to do (get+人+to do) のイメージ解説

I can’t get the children to sleep at bed-time. (就寝時間に子どもたちを寝させられない)

get the children to sleep をストレートに捉えると「(主語が)なんやかんやして、子どもたちに寝てもらう」です。

「なんやかんや」として何をするのかは文脈次第ですが、たいていは説得誘導のような働きかけになることが多いです。

そのため、get the children to sleep は「(主語が)説得などをして、子どもたちを寝させる」というニュアンスになります。

 

この「説得」のニュアンスと関係しますが、get+人+to do には、相手にとって難しいことをしてもらうというニュアンスを含むことがよくあります。

このニュアンスは、to のもつ「離れているところへ向かう」→「実現するまでに距離がある」というイメージから発生しています。

この例文で言えば、「子どもたちにとって就寝時間に寝るという難しいことをしてもらう」ということです。

つまり、「相手にとって困難なこと」→「相手にそれをするよう働きかける」→「説得のニュアンスを含みやすくなる」というわけなのです。

We couldn’t get him to sign the agreement.
(私たちは彼にその契約書に署名してもらうことができなかった)

get him to sign は「主語がなんやかんやして、彼に署名してもらう」という意味です。この例文の場合も「説得して」というニュアンスが含まれていそうな感じですね。

なお、「説得」のニュアンスは必ず含まれるというわけではありません。「主語がなんやかんやして」のところで実際に何をするのかは文脈によって変わるからで、説得以外のアクションを取ることも普通にあるからです。文脈次第というわけですね。

I’ll get my son to check it out.
(息子にそれを調べてもらうことにしよう)

get my son to check は「息子に調べてもらう」という意味です。

to do には「離れたところにある行為」→「これから先の行為」というイメージもあるため、will など未来を表す表現と一緒によく用いられます。

この場合は to do が「困難さ」を表さないので、「説得」のニュアンスはあまり感じられなくなります

I got my children to clean the bathroom.
(子どもたちにお風呂掃除をしてもらった)

It’s quite difficult to get cats to follow our orders.
(猫を私たちの言うことに従わせることは大変難しいです)

I can’t get my husband to do the dishes.
(夫にお皿洗いをしてもらうことができません)

Why don’t you get Nicole to come to the party?
(ニコルにパーティーに来てもらったらどうですか?)

I’ll have to get John to do this report. I won’t be able to finish it in time.
(ジョンにこの報告をしてもらわないといけないな。僕だと間に合わせることができないだろうから)

I’ll get my assistant to check the downstairs.
(アシスタントに下の階をチェックしてきてもらうことにしよう)

 

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コメント

  1. 中島みはる より:

    理由がわかれば、絶対い忘れません。ほとんどは、getのときはtoが付くと書いてあるものが多いのですが、たまに、ingも使えるというのもありました。

    理由がわからないのを丸暗記しても、しばらくたったら忘れてしまいます。一見、時間がかかりそうですが、意味(コアイメージ)をつかんでからなら、いつでも思い出せます。

    今まで、このサイトを知らなかったことが悔やまれます。ありがとうございます。

    • 遠藤雅義(Endo Masayoshi) より:

      コメントありがとうございます! get を使った表現は、文字による説明だけだとよくわからないものが多いですよね。本サイトがお役に立てたようでとても嬉しいです。

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