やり直し中学英語 #4『前置詞』の動画要約

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大人のやり直し英文法 中学英語 #4 前置詞編 ~英語は中心から、日本語は周辺から~

第4回目は『前置詞』です。前置詞に振り回されないようにするためにあらかじめ知っておいたほうがよいことや主な前置詞のコアイメージについて解説します。

※こちらの記事は、中学英語のおさらい動画の内容を要約したものです。

動画内容は書籍『中学英語イメージリンク』に準拠しています。動画とあわせてご活用ください。

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導入

テーマは「英語は中心から、日本語は周辺から」です。

前置詞は「どれを使えばよいのかよくわからない」と質問されることが多いですが、実はそれは細かい方の話で、もっと大事なことがあります。まず、その大事なことについて解説していきます。

中学英語イメージリンク

日本語は周辺から、英語は中心から

日本語:昨日、渋谷の映画館でスターウォーズの最新作を見た。
英語:We saw the latest Star Wars movie at a movie theater in Shibuya yesterday.

日本語と英語の語順を比べてみましょう。

日本語と英語でちょうど語順が反対になっています。日本語と英語の語順が、それぞれモノの見方とどうつながっているのか見ていきましょう。

先に結論を述べると
・日本語は「周辺から中心へ」モノを見ていく
・英語は「中心から周辺へ」モノを見ていく
となります。日本語と英語にわけて確認しましょう。

日本語の文は
・周辺的なもの:「昨日」「渋谷」「映画館」
・中心的なもの:「スターウォーズの最新作を見た」
となっていますね。
英語の文は
・中心的なもの:「We saw the latest Star Wars movie」
・周辺的なもの:「at a movie theater」「in Shibuya」「yesterday」
となっていて、確かに「中心から周辺へ」モノを見ていっていますね。
▼ここまでのまとめ
語順は「モノを見ていく順番」とつながっています。
・日本語は「周辺から中心へ」モノを見ていく
・英語は「中心から周辺へ」モノを見ていく
▼今井くんとの対談

・日本語・英語での住所の表し方は、語順やモノの見方と同じ。

・私たち日本人は yesterday のような日時から言い出しやすいが、英語では日時は最後にもってくるのが自然なので気をつける。

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前置詞①:中心から周辺へ展開

日本語:東京の⾼層ビルの最上階にあるバーに⾏った。
英語:I went to a bar on the top floor of a skyscraper in Tokyo.

・日本語はどうやって「周辺から中心へ」進めていくのか
・英語はどうやって「中心から周辺へ」進めていくのか
を確認していきましょう。

まず日本語の方ですが、次のように少しリアルにイメージしてください。

・「東京」と聞いたら、日本地図の東京に寄っていく。
・「高層ビル」で、東京に林立している高層ビルの一つに寄っていく。
・「最上階」で、その高層ビルの最上階に寄っていく。
・「バー」で、最上階の中にあるバーに寄っていく。

共通しているのは「ズームイン」です。つまり、日本語はモノを述べていくときにズームインしてどんどん入り込んでいくわけです。

一方、英語の方です。

・I went to a bar の to a bar で、「私が行った」先を「あるバー」に指定します。
・a bar on the top floor で、そのバーの場所を「最上階」に位置づけます。
・the top floor of a skyscraper で、その最上階を「ある高層ビル」と結びつけます。
・a skyscraper in Tokyo で、その高層ビルの場所を「東京」に位置づけます。

このように英語では、ある場所に位置づけたり、より大きい何かと結びつけたりすることで、中心から周辺へ広げていきます。そして、この「中心から周辺へ」展開する際に使われるのが前置詞なのです。

▼英語の前置詞
・中心から周辺へ展開するときに使う
・日時や場所に位置づける、より大きい何かと結びつける
▼今井くんとの対談

・重要なことは「どの前置詞を使うか」ではなく、「中心から周辺へ広がるように単語を並べる」こと。

・ネイティブにとって前置詞は補完しやすい。しかし、単語が適切に並んでいないと絵が描きにくくなり、単語を組み替えなければいけなくなる。これは結構大変。

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前置詞②:動きを含む

前置詞そのものに焦点を当てて見ていきます。

I play soccer in the park.(私はその公園の中でサッカーをする)

in が前置詞です。前置詞は名詞の前に置いて、位置関係などを表します。前置詞を矢印で表していますが、これは場面展開のような動きが含まれているからです。

前置詞が動きを含むことについて少し補足をします。

例文で動きを表している矢印は「前置詞 in」の他に「動詞 play」があります。

同じ矢印ですが、動詞が表す動きは勢いのあるもの(急流)で、前置詞が含んでいる動きは緩やかなもの(緩やかな流れ)です。その強さには違いがあるわけです。

This is a present for him.(これは彼へのプレゼントです)

前置詞 for の後ろにある「彼」は、for の動きを受けています。つまり、前置詞の目的語になっているので、目的格の him となります。

前置詞のコアイメージをおさえておきましょう。

in は「~の中」という意味ですが、「その周囲が何かで包み込まれている」イメージです。a ball in the box は「ボールの周りをその箱が包み込んでいる」というイメージになります。

on は「~の上」という意味が有名ですが、元々は「それが何かに触れている」イメージです。a ball on the table は「ボールがテーブルに触れている」というイメージです。a ball on the wall(壁)であれば「ボールが壁に触れている」となります。

at は「~で、~に」という意味で、「点」のイメージで捉えるとよいでしょう。at the station は「その駅という地点で」というイメージになります。

to は「~まで」という意味で、「それが向かう先にあるもの」というイメージです。「矢印と到達点」で捉えるとわかりやすいと思います。to Osaka は「大阪まで」ということです。

from は「~から」という意味で、「それが向かってきた最初の地点」というイメージです。要するに「起点」です。from Tokyo は「東京から」となります。

for は「~に向けて」という意味ですが、「両腕を広げた、その範囲にあるもの」というイメージです。a present for you で「あなたへのプレゼント」となります。to に比べて「幅がある感じ」で捉えるとよいでしょう。

with は「~と一緒に」という意味で、「そのものと一緒にあるもの」というイメージです。with me は「それと一緒にいるのは私」となります。

▼ここまでのまとめ
・前置詞は動きのニュアンスを含む
・前置詞のもつ動きは緩やかなものである

動きについては、前置詞が動きを含むと言うよりは、そもそも英語における単語の並び自体に「中心から周辺へ向かう流れ」があって、前置詞はその流れに沿ったものと見ることもできます。

▼今井くんとの対談

・日本語の「~に」に対応する前置詞は1つに決まらない。コアイメージを元に考えるとよい。

・前置詞のイメージも歴史によって変わってきた。いまのコアイメージに合わない用法もある。これから先、変わっていくことも予想される。いまの表現に合わなくても、あまり気にしないでよい。

・a present for you は「あなたのために用意したプレゼント」のニュアンス。a present to you にすると「あなた宛のプレゼント」となり、気持ちを込める余韻(遊び)がなくなってしまう。

編集後記

今回から動画の冒頭にハイライトシーンを入れてみました。動画を再生したら、いきなり話しが途中から始まるのでびっくりしないでくださいね。

ハイライトシーンについて、最初は別のシーン(a ball in the box の解説シーン)を入れようと思っていたのですが、アシスタントの今井くんが学校の授業を聞いているような頬杖をついた姿勢になっていたので、そちらが目についてしまうので、いまのシーンに差し替え直しました。

今井くんは面白い解説を聞いているときと、つまらない解説を聞いているときで、如実に態度に違いが現れるので、解説する方としてはわかりやすくて助かります。今井くんに前向きに聞いてもらえるように引き続き頑張ります(笑)(遠藤)