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間接疑問とは
例文:I don’t know what that is.(私はあれが何なのか知りません)
what that is は「あれが何なのか」という意味です。what that is 全体を「間接疑問」と呼び、名詞の固まりのように扱います。ここでは what that is 全体が know の目的語になっています。
間接疑問は「疑問詞の疑問文」と似ているので、何が違うのかを確認しておきましょう。
疑問詞の疑問文:What is that?(あれは何ですか?)
間接疑問:I don’t know what that is.(私はあれが何なのか知りません)
英語では「主語」と「be動詞や Do など」を倒置して疑問文にしています。
逆に言えば「主語+動詞」の語順である what that is は、疑問文ではないふつうの文ということになります。what などの疑問詞を使えば疑問文になるというわけではないことに注意しておきましょう。
間接疑問を使った疑問文
例文:Do you know where he lives?(彼がどこに住んでいるか知っていますか?)
where he lives は「彼がどこに住んでいるか」という意味です。今回は Do you know ~? と相手に尋ねる疑問文の中に間接疑問 where he lives が入っています。
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Coffee Time
■ なぜ「間接疑問を使った疑問文」を使うのか?
今井 最後に間接疑問を使った疑問文が出てきましたけど、どうしてわざわざ間接疑問を使うんですか? 次のような疑問詞の疑問文でいいと思うんですが……。
例文:Where does he live?(彼はどこに住んでいますか?)
遠藤 これは日本語でも同じ感覚になるので、例を挙げて考えてみましょうか。仮に、今井くんが学校の先生からAくんの場所について聞かれているとしましょう。このとき「Aくんはどこですか?」と「Aくんはどこか知っていますか?」だと、どちらが丁寧に聞かれていると思いますか?
今井 そりゃもちろん「Aくんはどこか知っていますか?」ですよ。「Aくんはどこですか?」だと、何か急用があるのかな……と思ってしまいます。
遠藤 そうですよね。英語でもそれと同じなんです。間接疑問を使った疑問文 Do you know where he lives? は間接的な質問であり、聞き手がどこにいるか知らないことも念頭に置いた上での質問になります。
今井 あー、そうか。「知っていますか?」だから「知らないです」と答えやすいですもんね。
遠藤 そうです。一方で、疑問詞の疑問文 Where does he live? はストレートな質問です。聞き手が答えを知っている前提での質問とも言えますね。
今井 こっちは何となく押しが強い感じがしますね。
遠藤 そうですね。そのため、ふつうは間接疑問を使った疑問文の方が使われるわけです。人と人のやりとりなので、何でもストレートに聞くのがよいというわけではないのですね。