第5章 可算名詞と不可算名詞

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英語では何かの物を表すときに、その物の輪郭と中身をわけて考えることが大事でしたね。しかし、どんな物に対しても輪郭をもたせられるというわけではありません。英語の世界で「輪郭をもたせられないような物」とはどういう類の物なのか、確認していきましょう。

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可算名詞と不可算名詞

例文1:I like chicken.(私は鶏肉料理が好きです)
例文2:I have a chicken.(私は1羽の鶏を飼っています)

例文1の chicken のように「単数形だけ」のとき、この名詞は「不可算名詞」として使われているといいます。

例文2の a chicken のように「a/an+単数形」のとき、この名詞は「可算名詞」として使われているといいます。

辞書における表記

【可】(または [C] )という表記は、可算名詞として使われるときの意味です。つまり、「a/an+単数形」で使ったときの意味ということです。

【不】(または [U] )という表記は、不可算名詞として使われるときの意味です。つまり、「単数形だけ」で使ったときの意味ということです。

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数えられない名詞

英語の名詞には、数えられない名詞というものがあります。不可算名詞としてのみ使う名詞(=可算名詞としては使われない名詞)のことです。

water は数えられない名詞です。a water のように「a/an+単数形」の形をとりません

しかし、「1滴の水」のことを a water と言っても良さそうですよね。なぜ、英語ではこの表現がダメなのかを見ておきましょう。

1滴の水と1滴の水を合わせると、少し大きい1滴の水になります。1+1 が 2 ではなく 1 になるわけです。

このように、足し合わせたときに一緒になって区別できなくなるものは、英語の世界では数えられない名詞に分類されます。

数えられない名詞の数量の表し方

数えられない名詞の数量は、容器などの枠を使って表します。枠があれば足し合わせても一緒にならずに済みます。

フレーズ:a glass of water(グラス1杯の水)
フレーズ:two glasses of water(グラス2杯の水)

■ 代表的な数量表現

代表的な数えられない名詞と見分け方

代表的な数えられない名詞と見分け方のポイントをまとめておきました。

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Coffee Break

■ 日本語では物の輪郭を無視してしまう

今井 僕はよく a を無視して使ってしまったりするんですよ。a なんて僕にとってはどうでもいいことなんです(笑) でも、何かの物を表現するときに、まずその物の輪郭を見ていて、それを a などで表しているという話は、とても面白かったです。

遠藤 私たちにとって a/an などを使いこなすのが難しいのは、日本語では輪郭を無視してしまうからです。この輪郭を無視してしまうことは、単数と複数を区別しないことにつながります。

 たとえば、「いまから友だちとゲーセン行ってくるね」という日本語を考えてみましょう。ここに出てくる「友だち」ですが、これだけでは1人なのか2人以上なのかわかりません。しかし、日本語ではこれでよいのです。日本語では中身が重要なのであって、単数や複数の区別はあまりしないのです。

今井 確かに。いちいち「いまから1人の友だちとゲーセン行ってくるね」のようには言わないですね。「1人の」がついていると、ことさらに「1人」が強調されてしまって、何か別の意味があるような感じがします。

遠藤 そうですね。日本語では、特別な意図がない限りは数を表に出さないですからね。逆に言えば、私たちが英語を学ぶときには、物の輪郭を強く意識する必要があるということでもあります。難しいことですが、少しずつ慣れていってもらえたらと思います。

■ 日本語では枠も無視してしまう

今井 a glass of water も「グラス1杯の水」ですが、ふつう日本語では「お水をください」のように「水」としか言わないですよね。「グラス1杯の水をください」と言ったら、「グラス」が強調されすぎていて、僕は違和感を覚えますね。

遠藤 店員さんも「細かいお客さんだなぁ」と感じてしまいそうですよね。でも、英語ではそれが当たり前なのです。むしろ、「グラスに入った水」を「水」と表現するような発想は、英語ネイティブからすれば「そこにグラスが存在しているのに、なぜグラスを無視するのだろう…」と感じてしまうようなことなのです。

今井 うーん、わかりあえる気がしない(笑)

遠藤 日本人と英語ネイティブのような人対人の関係でもそうですが、1人の人間の中でも両立するのは難しいでしょうね。物の見方を切り替えることはできても、2つの異なる物の見方を同時に処理するなんてことは無理だと思います。

今井 日本語と英語を切り替えて処理することはできるけど、同時に処理するのは人間技じゃないということですね。

遠藤 そうですね。同時という意味では、同時通訳という仕事がありますが、1人が続けて同時通訳できる時間は15分程度です。同時通訳中は激しく疲労するので、それくらいしか持たないのですね。

今井 物の見方をそんなに頻繁に切り替えていたら、世界観がぐにゃぐにゃになりそうですね。

遠藤 話が少し脱線してしまいましたが、重要なことは日本語の物の見方をしている限りは、英語の世界観はつかめないということです。親しみ慣れた日本語の世界から離れるのは勇気がいることですが、ぜひ本書とともにトライしてみていただければと思っています。

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