英単語

as のコアイメージ解説・意味の樹形図

この記事は約8分で読めます。

「as の意味が多すぎる…」ー as って意味を調べるたびにゲンナリしますよね。でも、そんな憂うつとも今日でおさらばです。この記事では、as のもつ意味をコアイメージや意味の樹形図を用いて解説しました。

この記事でわかること
  • as のコアイメージと意味の派生の仕方
  • as のそれぞれの意味とイメージ
  • as の語源からわかる進行・到達のニュアンス

imagelink_banner1

as といえば?

みなさんは as といえば、何の意味がまず思い浮かぶでしょうか?

~として
 例:as a teacher(先生として)

~と同じくらい…
 例:as tall as you(あなたと同じくらい高い)

~なので
 例:As it was raining, I stayed indoors.(雨が降っていたので、屋内にいました)

as の難しいところは、どの意味にも共通点らしいものが見当たらず、1つ1つ個別に覚えていくしかないと思わされることです。しかし、実は as にも共通点はあります。as の核となっているコアイメージを確認して、そこからどのように意味が広がっているのかを見ていきましょう。

as のコアイメージ

as のコアイメージは「広げて重ね合わせる」です。

コアイメージを3つのステップに分けると次のようになります。

進行:状況が進行して
到達:ある状況に到達し
重ね合わせ:その状況を別の状況やものに重ね合わせる

ここでは、この中でも「重ね合わせる」働きが as のキーポイントになることをおさえておいてください。

英会話イメージトレース体得法

意味の樹形図

さきほど as に共通しているコアイメージを取り上げましたが、少し説明が抽象的でわかりにくかったと思います。そこで、コアイメージからそれぞれの意味にどのように派生していくのかを見てみましょう。

この樹形図は、線でつながっている前の意味から次の意味が派生していることを表しています。ここでいえば「広げて重ね合わせる」というコアイメージから、名詞を重ね合わせる場合は「~として」という意味が派生しているわけです。

なお、as には「~だけれども」(譲歩)を表す用法もありますが、現代英語ではあまり一般的ではありません。この用法はやや文語的で、文学的な文章などで使われる程度のものなので、本記事では割愛しています。

1. ~として

名詞(肩書や職業など)を重ね合わせる場合は「~として」という意味になります。

 

例文:He works as a teacher.(彼は教師として働いています)

He works に a teacher という職業を重ね合わせることで、「彼は教師として働いています」となります。

He joined the team as a consultant.
(彼はコンサルタントとしてチームに加わりました)

They use this room as a storage area.
(彼らはこの部屋を倉庫として使っています)

2. ~するように

動きに対して、ある内容を重ね合わせる場合は「~するように(…する)」という意味になります。

 

例文:Do it as I told you.(私が言ったようにそれをやりなさい)

Do it という動きに対して、I told you(私が言った)内容を重ね合わせることで、「私が言ったようにそれをやりなさい」となります。

She sang the song as it was written.
(彼女はその歌を書かれているように歌った)

They followed the instructions as described in the manual.
(彼らはマニュアルに記載されている通りの指示に従った)

3. ~しているとき

状況 A に対して、進行中の状況 B を重ね合わせることで、「~しているとき」という意味が派生します。これは「B という状況が進んでいるときに、A という状況」というイメージで捉えるとよいでしょう。文脈的に「進行」のニュアンスが強いときは「~しながら」と訳したほうがよいこともあります。

 

例文:She smiled as she greeted them.(彼女は彼らに挨拶しながら微笑んだ)

She smiled という状況に対して、she greeted them(彼らに挨拶した)という進行中の状況を重ね合わせることで、「彼らに挨拶しながら微笑んだ」となります。

He tripped as he was running.
(彼は走っているときにつまずいた)

I watched TV as I ate dinner.
(夕食を食べながらテレビを見た)

4. ~なので

B という状況に到達したことを状況 A に重ね合わせることで、「~なので」という意味が派生します。これは「B という状況に至ったので、A という状況になった」というイメージで捉えるとよいでしょう。

 

例文:As it was raining, I stayed indoors.(雨が降っていたので、私は屋内にいました)

it was raining(雨が降っていた)という状況に至ったので、I stayed indoors(私は屋内にいた)という状況になったことを表しています。

As she was tired, she went to bed early.
(彼女は疲れていたので、早く寝ました)

She didn’t come to the party as she was sick.
(彼女は病気だったので、パーティーに来ませんでした)

5. ~につれて

状況 A に対して、状況 B とその進行状況も一緒に重ね合わせることで、「~につれて」という意味が派生します。これは「B という状況が進むにつれて、A という状況になっていく」というイメージです。

 

例文:As the sun set, the temperature dropped.(太陽が沈むにつれて、気温が下がった)

As the sun set で太陽が沈んでいく進行状況も一緒に重ね合わせることで、the temperature dropped(気温が下がっていった)と気温低下も同時に進行していることを表しています。

As time went by, he became more confident.
(時間が経つにつれて、彼は自信を持つようになった)

As the days passed, the flowers began to bloom.
(日が経つにつれて、花が咲き始めた)

6. ~と同じくらい

こちらの用法については具体的なフレーズで解説します。

例:as tall as you(あなたと同じくらいの高さ)

as tall は「ある高さに到達したこと」を表します。日本語訳すると「ある高さ」となります。たとえるならば、メジャー(巻き尺)のテープを引っ張り出して、ある目盛りのところでストップさせるようなイメージです。

そして次の as you で、「あなたの高さ」を先ほどの目盛り(ある高さ)に重ね合わせます。つまり、as tall(ある高さ) as you(=あなたの高さ)というわけです。

こうして、これらを合わせた as tall as you は「あなたと同じくらいの高さ」という意味になります。

She is as clever as her brother.
(彼女は兄と同じくらい賢い)

This book is as interesting as that one.
(この本はあの本と同じくらい面白い)

as の語源からわかる「進行・到達」のニュアンス

ここまで as の説明で「進行」や「到達」のニュアンスが含まれていることを述べてきましたが、これらのニュアンスは as の語源を知ると納得しやすくなります。

as の語源は「all + so」です。

all は「すべて、100%」などの意味をもちますが、ここから「到達」のニュアンスが発生しています。

また、so は「だから」という意味が有名ですが、コアイメージは「ゴールに向かう勢い」です。少しわかりにくいかもしれませんが、シンプルに記号で表すならば「→→→」のような感じで捉えるとよいでしょう。この so から「進行」のニュアンスが発生しています。

いまの as は「重ね合わせる」役割のほうが強いですが、語源に由来する「進行・到達」のニュアンスも残っているので、合わせて把握しておきましょう。

中学英語イメージリンク

まとめ

as のコアイメージは「広げて重ね合わせる」です。

as の意味の樹形図は次のようになります。

働き 意味 例文
名詞を重ね合わせる ~として He works as a teacher.
動きに重ね合わせる ~するように Do it as I told you.
状況を重ね合わせる ~しているとき、~しながら She smiled as she greeted them.
→到達のニュアンス強 ~なので As it was raining, I stayed indoors.
→進行のニュアンス強 ~につれて As the sun set, the temperature dropped.
到達×重ね合わせ(as ~ as) ~と同じくらい She is as tall as her brother.

【英文法の概要や英語学習のコツを知りたい方へ】

英文法の概要を『英会話イメージリンク習得法』にざっくりまとめています。分厚い英文法の参考書を読む前に、さらっとお読みください。

また「これから英語の勉強を始めるぞ!」という方向けに「英語学習を続けるためのコツ」なども掲載しております。ご興味ある方はぜひご覧ください。

imagelink_banner1

スポンサーリンク
遠藤雅義(Endo Masayoshi)をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました