asの用法を一網打尽!イメージで幅広い意味を一気に覚えよう!

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asには色んな意味がありますが、イメージはそこまで難しくありません。まずはasのイメージから見ていきましょう。

asのコアイメージは「透明なシートを広げながら、その上に何かを置く」です。

ポイントは「広げながら」というイメージから「進行」のニュアンス、「広げ終える」というイメージから「到達」のニュアンスが発生していることです。

ただ、このコアイメージだけではasの使い方はわからないですね。そこでasの用法イメージも確認しておきましょう。

asの主な使い方は次の2通りになります。

  • A as B:AにBを重ね合わせる
  • As A, B:Aを前提としてB

要するに「重ね合わせる」か「前提」のいずれかとして使われるというわけです。

少し前置きが長くなってしまいましたが、これで道具は全部揃ったので、asの意味をひとつずつ確認していきましょう。

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as:重ね合わせ(同時)と進行

「~しているとき」:時を表す

例文:I saw him as I was getting off the bus.(バスを降りていたときに、彼を見た)

「私は彼を見た」という状況の上に、asの透明なシートの上に描いた「私がバスを降りていた」という状況を重ね合わせています。

asの「透明さ」は重ね合わせたときに、それぞれの状況が同時に起きていたことを表しています。

つまり「透明」と「重ね合わせ」から、asの「同時性」のニュアンスが発生しているわけです。

またasのもつ「進行」のニュアンスは、「降りていた」という行為に、ある程度の時間幅があることを感じさせる働きをしています。

つまり、彼を見たのは、「降りた時に」という瞬間ではなくて「降りている間/降りながら」というわけです。

「時」を表す単語にはas以外にwhenがありますが、whenは「特定のある時点」に対して使われる傾向があります。

それに対して、asは「同時性」と「進行性(時間幅がある)」のニュアンスを含みます。これがwhenとasの大きな違いということになります。

「~につれて」:比例を表す

例文:As you get older, you become less willing to change your ideas.(年を取るにつれて、考え方を変えたくなくなっていくものです)

As you get olderは「年を取るにつれて」という意味で、asの「進行」のニュアンスが含まれています

その「年を取るにつれて」という状況を下敷き(前提)として、「考えを変えたくなくなっていく」という状況が描かれています。

下敷きにあるasの進行のニュアンスが反映される形で、「考えを変えたくなくなっていく」と進行に呼応した表現が使われています。つまり、この場合もまた同時性を含んでいるわけです。

「~するように」:様態を表す

例文:Do as I say, not as I do.(俺が言うようにしろ。俺がやるようにじゃなくて)

I sayは「私が言う」、as I sayは「私が言う通り」と進行のニュアンスが入ります。

Do「やりなさい」にas I say「私が言う通り」を重ね合わせて、「私が言う通りにやりなさい」となります

※この場合、「言う」と「やる」が同時に行われるわけではないので、同時性とは言いにくくなります。重ね合わせる感覚のほうが重要です。

not as I doも同じ形式でnot (do)「やるな」にas I do「私がやる通り」を重ね合わせて、「私がやる通りにはやるな」となります。

「~として」

例文:She works as a cook at the restaurant.(彼女はそのレストランで料理人として働いている)

a cookは「料理人」、asのもつ進行のニュアンスからas a cookは「料理人である」となります。

works「働いている」にas a cook「料理人である」を重ね合わせて、「料理人として働いている」となります。

as:前提

「~なので」:理由を表す

例文:As it was getting dark, he decided to check into a hotel.(暗くなってきたので、ホテルにチェックインすることにした)

it was getting darkは「辺りが暗くなってきていた」、asのもつ到達のニュアンスからas it was getting darkは「辺りが暗くなってきた」と一旦、状況に区切りをつけています

また文と文の関係は as it was getting dark「辺りが暗くなってきた」(前提)→ he decided to check into a hotel「ホテルにチェックインすることにした」となっています。

これは文脈から「〜なので」と理由の意味で解釈できます。

ただし、あくまでasは「前提」を表すだけで、理由の意味は文脈から読み取れるものです。

asが表す理由は、因果関係を明確に表しているものではないことに注意する必要があります。

「~だけれども」:譲歩を表す

例文:As angry as she was, she couldn’t help smiling.(彼女は怒っていたけれど、微笑まざるを得なかった)

as angry as she wasは変わった形ですが、as angryは「怒るに至った」(到達)というニュアンスを表し、それにas she was「彼女は~だった」を重ね合わせることで、「彼女は怒っていた」という意味になります。

文と文の関係は as angry as she was「彼女は怒っていた」(前提)→ she couldn’t help smiling「微笑まざるを得なかった」 となっています。

これは文脈から「~だけれども」と譲歩の意味で解釈できます。

しかし、これも前提としているモノと、実際の行動の対比から譲歩のニュアンスが発生しているだけで、明確に譲歩を表しているわけではないことに注意してください。

※As angry as she wasは最初のasを省略して、Angry as she wasと表現することもあります。これは最初のasが受け持っている「到達」や「前提」は言わなくても通じる許容範囲だと判断されるためです。

as ~ as:比較

as ~ as はフレーズで覚えている人も多いと思いますが、これもイメージと照らし合わせて理解することができます。

「~と同じくらい…だ」:原級比較

例文:He is as tall as you.(彼はあなたと同じくらいの身長です)

まず as tall についてasのステップごとに詳しく見てみましょう。

asの進行の上にtallが乗っかることで、高さの目盛りが伸びていくようなイメージになります。

そして端まで到達することで「ある高さである」となり、as tall は高さを測るモノサシ(単位)のようなイメージになります。

次に文全体 He is as tall as you. をイラストで確認してみましょう。

as tall は「ある高さである」でしたね。それにas youで「あなた」を重ね合わせて、as tall as you「あなたと同じ高さ」となります。

「~のX倍…だ」:倍数比較

例文:This tree is twice as tall as that one.(この木はあの木の2倍高い)倍数+形容詞。asは単位。

twiceは副詞で「2倍にする」という意味。twice as tall は「ある高さを2倍にした高さである」となります。

twice as tallのうちのas tall「ある高さである」の部分に、as that one「あの木」を重ね合わせて「ある高さとはあの木と同じ高さ」

まとめるとtwice as tall as that oneで「あの木の2倍の高さ」となります。

He is as tall as you. 彼は背が高いの?

He is tall. は「彼は背が高い」という意味ですが、He is as tall as you. においては彼は背が高いとは限りません。「彼はあなたと同じ高さだ」と言っているにすぎないのです。

イメージにあったように、as tall「ある高さである」のtallにはプラス方向に目盛りをつけていく感覚があります。

「同じ高さである」ことを言うときに普通 as short as と言わない理由は、shortを使うとマイナスに向けて目盛りをつけていくイメージになるためです。

※「高い⇔低い」ではなく「大きい⇔小さい」ですが、精密機械の部品のように小さくしていくことを求められるような場合で「同じ大きさである」ことを表したいときは、as small asを使います。

 例文:This camera is as small as that one.(このカメラはあのカメラと同じ大きさだ/同じくらい小さい)

この感覚は as well as「同じレベルである」、as good as「同じ状態である」という表現においても同じです。

必ずしも「上手」だったり「良い状態」だというわけではありません

同じくらいのレベル(習熟度)や同じくらいの状態だと言っているわけです。

プラス方向の名称は「評価軸」として採用されているにすぎないことに注意してください。

as ~ as:その他の構文

as ~ as S can:「できる限り~」

例文:Please come as quickly as you can.(できる限り早く来てください)

as quicklyは素早さの目盛りが伸びていき、端まで到達することで「ある素早さで」となります。

as you canはasの到達のニュアンスから「あなたができる限り」となり、それをas quicklyに重ね合わせて「ある素早さとはあなたができる限りの素早さと同じ」となります。

まとめるとas quickly as you canは「できる限り素早く」となります。

as well as:「~と同じレベル・程度で」

例文:He can speak English as well as French.(彼はフランス語と同じレベルで英語が話せる)

as wellは上手さ・十分さの目盛りが伸びていき、端まで到達することで「あるレベル・程度で」となります。

それにas Frenchを重ね合わせて「フランス語と同じレベルで」となります。

全体としては、彼は英語が話せる(He can speak English)、フランス語と同じレベルで(as well as French)となります。

A as well as Bは「Aである、Bと同じレベル・程度で」ですが、この構文は「Aである」ことを強調していることに注意が必要です。

この例文では「彼がフランス語を話せることは知っていたけれど、それと同じレベルで英語を話せるんだって!」というニュアンスが含まれているわけです。

その意味で、A as well as Bは慣用句化して「Aなんです、Bだけじゃなくて」(A in addition to B)という意味でよく使われます。

※He can speak English and French.という英文との違いを考えるとわかりやすいですね。A and B はシンプルな対等性を表しますが、A as well as Bは、Aを強調しているという違いがあります

as long as:「~する限り/~するならば」:制限条件

例文:You can swim in the pool as long as I’m here.(私がここにいる間は、プールで泳ぐことができます)

longは距離の長さ、空間的な遠さ、さらに時間の長さを表します。

as longは距離・範囲・時間の目盛りが伸びていき端まで到達することで「ある長さ・範囲・時間で」となります。

as I’m hereはasの進行+到達のニュアンスから「私がここにいる限り」となり、それをas longに重ね合わせて「ある長さ・範囲・時間とは私がここにいる限りと同じ」となります。

全体としては、あなたはプールで泳げる(You can swim in the pool)、私がここにいる限り(as long as I’m here)となります。

as long asは範囲や時間を重ね合わせることで限定する用法から、そのまま「限定条件」として使われています。それ以外の場合(範囲)や時はダメということです。

例文:You can watch TV as long as you do your homework first.(宿題を先にやるならテレビを見てもかまいません)

あなたはテレビを見てもよい(You can watch TV)、宿題を先にするならば(as long as you do your homework first)となります。

宿題を先にする場合以外はダメということです。

asの意味まとめ

例文 意味 キーワード
I saw him as I was getting off the bus. ~しているとき(時) 重ね合わせ(同時)、進行
As you get older, you become less willing to change your ideas. ~につれて(比例) 前提(同時)、進行
Do as I say, not as I do. ~するように(様態) 重ね合わせ、進行
She works as a cook at the restaurant. ~として 重ね合わせ、進行
As it was getting dark, he decided to check into a hotel. ~なので(理由) 前提、到達
As angry as she was, she couldn’t help smiling. ~だけれども(譲歩) 前提、到達
He is as tall as you. ~と同じくらい…だ(原級比較) 単位、重ね合わせ
This tree is twice as tall as that one. ~のX倍…だ(倍数比較) 単位、重ね合わせ
Please come as quickly as you can. できる限り~ 単位、到達、重ね合わせ
He can speak English as well as French. ~と同じレベル・程度で 単位、重ね合わせ、強調(A as well as B)
You can swim in the pool as long as I’m here. ~する限り/~するならば 単位、重ね合わせ、制限条件