助動詞 will のイメージと意味・用法まとめ

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未来形として習う will ですが、未来以外に「推量」や「意志」などたくさんの用法があります。この記事では will のコアイメージを元に、will の幅広い意味・用法(「意志」「推量」「未来」「法則」「依頼」)について解説しました。

willのコアイメージ

willのコアイメージは話し手の「確信度の高い思い」です。

willは未来形として習った人が多いと思いますが、実際にwillが表しているのは「思い」です。

「こうだろう」という思いは未来を表しやすいので、willは未来のことを表現するときに使われやすいというだけなのです。

willの主な用法は「意志」「見通し」「依頼」です。

コアイメージで述べた「確信度の高さ」は、意志だと「こうしよう」という気持ちの強さに現れ、見通しだと「きっとこうだろう」という見通しの鮮明さに現れていることに注意してください。

willの用法

意志

例文:Taro “The phone is ringing.” Mamoru “I‘ll get it.”(太郎「電話が鳴ってるよー」、守「俺が電話をとるよ」)

I’ll(=I will) get it.は「私が電話をとるよ」という意味で、意志を表しています。

willの思い描く力によって、その場でパッと思いついたというイメージになります。

例文:I WILL go, no matter what you say.(あなたが何と言おうと、私は行く!)

I WILL goは「私は必ず行く!」という意味で、意志を表しています。

このようにwillを短縮せずに強く読んだ場合は、気持ちの強さを表します。willの思い描く力によって、その場で思いを強くしたと考えるとわかりやすいですね。

拒否

例文:He won’t listen to my advice.(彼はどうしても私のアドバイスを聞こうとしない)

He won’t(=will not) listenは「彼はどうしても聞こうとしない」という意味で、拒否を表しています。

この例文におけるポイントは「話し手である私の思い描いた中での話」というものです。

つまり、私にとってはそのようにしか思い描けないということであり、例文でいえば「彼」の意志を正しく表現しているとは限らないわけです。

たとえば、事実としては彼にはアドバイスを聞く意志があるのですが、この話し手が思う通りには彼が動かないので、”He won’t listen to my advice.” と言っている可能性もあるわけです。

例文:This window won’t open.(この窓はどうしても開かない)

This window won’t openは「この窓はどうしても開かない」という意味で、拒否を表しています。

この例文も、話し手である私にとっては「開かない」ようにしか思い描けないことを述べています。

推量

例文:He will be in New York by now.(彼は今ごろニューヨークについているだろう)

He will be in New York by nowは「彼は今ごろニューヨークにいるだろう」という意味で、話し手の推量を表しています。

日本語の「こうだろう」は弱いものから強いものまで幅広い確信度合いをカバーしていますが、英語のwillは基本的に鮮明に見通しているときに使われます

未来

例文:It will be fine tomorrow.(明日は晴れるだろう)

It will be fine tomorrowは「明日は晴れるだろう」という意味で、未来を表す表現です。

ただ、これもwillだからそのまま未来を表しているというわけではありません。

ここでもwillは話し手の見通しを思い描いているだけです。

そのwillと一緒にtomorrow(未来時を表す単語)が使われることで初めて、確かに未来を表していると言えるわけです。

(参考)未来を表す表現まとめ

「英語で未来を表す表現はたくさんあるけれど、結局どう違うの?」この記事では、will と be going to と「予定を表す現在進行形」と「未来進行形」など未来を表す表現の違いをイラストを交えて解説しました。

法則

例文:Teenagers will not do as they are told.(10代の若者は言われた通りにはやらないものだ)

Teenagers will not do as they are toldは「10代の若者は言われた通りにはやらないものだ」という意味で、法則を表しています。

willは話し手の見通しを思い描くわけですが、その見通しが鮮明であればあるほど、法則や習慣という用法に結びついていきます

ただし、事実というよりも話し手がそう見なしているというニュアンスが強い表現であることには注意する必要があります。

Will you …? が表す推量

例文:Will you play tennis?(あなたはテニスをするのかな?)

Will you …? は、話し手が自らの見通しを思い描いて、それを「こうかな?どうかな?」と相手に投げかけるものです。

話し手が思い描いている相手の行為(~するのですか)を尋ねる表現であり、そこから間接的に相手の意志(~するつもりですか)を尋ねていることに注意してください。

Will you play tennis? のシチュエーション例

A I’m going to stay at a hotel with tennis courts in Hawaii next month.(来月、ハワイのテニスコート付きのホテルに泊まる予定なんだ)
B Will you play tennis?(テニスをするのかな?)

※「~するつもりですか?」と尋ねるとき、willよりもbe going toのほうがしっくりくることがよくあります。willとbe going toの違いについては以下の記事をご参照ください。

置き換え問題でよく出てくる will と be going to ですが、実際にはニュアンスが違っていて、必ずしも置き換えられるわけではありません。この記事では will と be going to のコアイメージを元に、両者の違いを解説します。また例文は「主語が人の場合」「主語が自然現象の場合」「疑問文の場合」の場合に分けて、will と be going to の違いのポイントを確認しています。

Will you …? が表す依頼

例文:Will you play tennis with me?(私とテニスをしてくれますか?)

Will you play tennis with me? は話し手の見通しとして「私とテニスをすること」を相手にパッと投げかけています。

このように相手にお願いしたいことを投げかけるときは「依頼(~してくれますか?)」という意味になります

なお、いつテニスをするのかは明らかではありませんが、普通はこの会話のすぐ後にテニスをすることを依頼しているイメージになります。

日時を指定したい場合は “Will you play tennis with me tomorrow?” のように指定します。

依頼用法の補足

例文:Will you go to the supermarket for me?(おつかいに行ってくれますか?)

話し手は自らの見通しとして「私のためにおつかいに行くこと」を相手にパッと投げかけています

当然、これは相手にお願いしたいことなので「依頼(~してくれますか?)」になります。

なお、willのコアイメージで述べた「確信度の高さ」は「こうしてくれますか?」という要求の強さに現れます。

つまり、ストレートな表現であり、聞く人によっては依頼というよりは命令に近いと感じるかもしれないというわけです。

家族や仲の良い友人のような親しい間柄なら大丈夫ですが、そうでなければ “Would you please …?” のように過去形wouldにして距離を取って、さらに please(もし、あなたがよければ)を入れた丁寧な表現を使うことをおすすめします。

(参考)依頼表現まとめ

依頼表現の Will you と Can you、どう違うのかわかりにくいですよね。この記事では、will と can のコアイメージを元に、「Will you …?」「Can you …?」「Would you …?」「Could you …?」の違いについて解説しました。please をつけた場合のニュアンスについても記載しています。

willの用法まとめ

willのコアイメージは「確信度の高い思い」です。

willの主な用法は「意志」「見通し」「依頼」です。

willの用法 意味 備考
意志 こうしよう! その場で思い描く
拒否 どうしてもこうなる 話し手の思い描いた中での話
推量 きっとこうだろう 鮮明な見通し
未来 きっとこうだろう 未来時を表す単語と共に
法則 そういうものだよね 話し手がそう見なしている
推量 (Will you …?) こうするのかな? 見通しを相手に投げかける
依頼 (Will you …?) こうしてくれますか? お願いを相手に投げかける

【will関連記事】

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コメント

  1. くろね より:

    willの核となるイメージとは、確信度の高い意思というのはイメージとして理解しやすかったです。
    自分以外を対象としてwillを使う際には、彼(彼女)はそうするだろうという、自分の立場から見た彼らの意思を意味するのであって、彼らが実際にそうするかどうかはわからない、ということを初めて理解でき、核となるイメージを掴むことは大切だと再認識しました。

  2. 匿名 より:

    willの主な用法は「意志」「見通し」「依頼」であるということを覚えておくことで、willについて多く理解できると感じました。また、コアイメージもともに覚えておくことでとても覚えやすいと感じました。

  3. NANA より:

    willの本質は未来でないの?と最初びっくりしました。興味を持って読み進めてみると、willの深さが分かり、とても勉強になりました。知らない事を一つ覚えさせてもらうことができ、この記事を読んで、英語っておもしろいんだなという気持ちが大きくなりました。とても参考になる良い記事です。

  4. シュガシュガルーン より:

    willの使い方が具体的に解説されていてとてもいいと思います。willを否定文にまで使いこなすのは難しいので例文のおかげでイメージしやすかったです。また、してくれませんか?の表現は日本人では持ちにくいので(Could youになりやすい)この記事がとても参考になると思います。

  5. 匿名 より:

    willには「意思」という意味があったのは知っていましたが、まさにコアイメージをそう捉えれば良かったというのは目からウロコの思いです。未来形と言うより話し手の思いや確信というのがその本質的な姿だったんですね。

  6. スタミナ太郎 より:

    受験の時に”will”の用法を勉強したような気がしますが、その時にはなかった「法則」が増えたように思います。勘違いかもしれませんが。また、用法を見直してみると簡単なようで、実は使用しきれていないとも思いました。もう一度確認ができて良かったです。大変わかりやすい内容でした。