前置詞atの意味・用法まとめ

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atのコアイメージを教えてください

参考書には at は「点」のイメージだと書いてありましたが、at lunch(昼食中)のように「点」だと理解ができない用法も結構あるように思います。それらも含めて理解できるようなイメージはないでしょうか?

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atのコアイメージ

at のコアイメージは「点に向かう」です。

語源をさかのぼると at は、to(~へ)や near(~の近く)のニュアンスをもつ単語でした。

そのため、at は「点」だけではなく「ある地点に移動させる」や「場における活動」などのイメージも含んでいます。

atの用法

「点」を表すat

地点

例文:I was waiting at the bus stop.(そのバス停で待っていました)

at the bus stopで「そのバス停で」という意味。atはバス停という地点を指しています。

時点

例文:I usually get up at 7 o’clock.(私はいつも7時に起きます)

at 7 o’clockで「7時に」という意味。atは7時という時点を指しています。

レベル・程度(価格、比率、年齢、速度など)

例文:I bought the old book at 100 yen.(私はその古本を100円で買った)

at 100 yenで「100円で」という意味。atは100円という価格を指しています。

例文:The garden is at its best in June.(その庭園は6月が最も見頃です)

at its bestで「最も良い状態で」という意味。atは最も良いというレベルを指しています。

「点に向かう動き」を表すat

点に向かう動き

例文:The receptionist decided to leave because the boss often shouted at her.(その受付係は退職することを決めた。その理由は、上司がよく彼女に怒鳴ったからだ)

shout は「できる限り大きな声を出す」という意味です。

人が shout する目的は「誰かに聞こえるようにするため」か、または「強い感情(特に怒りの感情)を示すため」のどちらかです。

at は shout がきっちり her(彼女)に到達しているイメージを加えるため、shout at で「~に怒鳴る」という意味になります。

参考:I shouted to them across the busy road, but they didn’t hear me.(私は往来の激しい道路の向こう側にいる彼らに向けて大声を出したが、彼らには私の声が聞こえなかった)

to は shout の進む向きとその先にある対象物がthem(彼ら)であるというイメージを加えますが、到達のイメージまでは含みません。

そのため、shout to は「~へ向けて大声を出す」という意味になります。

主題を特定する

例文:I’m good at English.(私は英語が得意です)

I’m good at English は「私は英語がgoodです」という意味。

この at は複数ある選択肢から主題を特定する働きをしているため、at English で「科目の英語」のことを表します。

つまり、科目としての英語が得意だという意味になります。

参考:I’m good in English.(私は英語を上手く扱えます)

I’m good in English は「私は英語空間内でgoodです」という意味。

in は「~の内部に存在する」イメージなので、in English は「言語としての英語空間内で」というイメージになります。

つまり、言語能力として英語を扱うことが上手いということです。

「場における活動」を表すat

ここまでの用法は「点」として理解できる範囲だったと思います。ここからは「活動」を表す用法について確認していきましょう。

特定の状態

例文:He says he’s at peace when he’s walking in the mountains.(彼は山を歩いている時は、心が穏やかだと言っています)

at peace は「平和が続いている状態」という意味。

at peace は平和という固まりに密着しながら回っている(=活動している/時が経過している)ようなイメージです。

at は「~しているところ」というニュアンスを表しています。

何かをしている状態

例文:I’m sorry, she is at lunch just now.(申し訳ありません、彼女はちょうど昼食中です)

at lunch は「昼食中」という意味。

at lunch は昼食という固まりに密着しながら回っているイメージです。

例文:I’m just going for a cup of coffee. Shall I bring you one while I’m at it?(ちょうどコーヒーを買いに行くところです。ついでにあなたの分も買ってきましょうか?)

I’m at it は「私がそれをしているところ」という意味。

at it は it(=私がコーヒーを買いに行く)という固まりに密着しながら回っているイメージです。

while I’m at it で「私がコーヒーを買いに行っている間に」となり、「私がコーヒーを買うついでに」という意味になります。

場における活動

例文:He is at school.(彼は学校で授業を受けているところです/授業をしているところです)

He is at school は「彼は学校で活動中」という意味。

school単体は「学校というコンセプト」、つまり「先生は授業を行い、生徒は授業を受ける」そのようなものを表します。

at school は、そのような授業を受けたり、授業を行ったりするコンセプトに密着しながら回っている(=活動している)イメージです。

そのため、例文は「彼は授業を受けているところです or 授業をしているところです」という意味になります。

原因を特定する

例文:The children all laughed at his joke.(その子どもたちはみんな彼のジョークに笑った)

at his joke は、その子どもたちが笑った原因が「彼のジョーク」だと特定しています。

別の見方をすれば、その子どもたちが笑ったのは「彼のジョーク」に密着しながら回ったからだとも言えます。

特定」と「活動」のイメージを両方含んでいるのが at his joke というわけですね。

※この用法は by によく似た用法です。実際に動詞が by と at のどちらと結びつくのかはハッキリと区別しにくい問題です。最終的には慣用句として覚えてしまうのが効率的だと思いますが、イメージで両者を比較した時、at は by よりも能動的な反応を表している動詞に結びつきやすい単語だと言うことはできると思います。

「特定の期間」を表すat

例文:They came to stay with us at Christmas.(彼らはクリスマスにやってきて私たちと一緒に過ごしました)

at Christmasは「クリスマスに」という意味。

クリスマスのように、そのときにやることが明確なイベントの期間を表すときには、活動のニュアンスを含む at が使われます。

atの用法まとめ

at のコアイメージは「点に向かう」です。

at の主な用法は「」「ある地点に移動させる」「場における活動」です。

カテゴリ 用法 フレーズ 意味 備考
地点 at the bus stop そのバス停で
時点 at 7 o’clock 7時に
レベル・程度 at 100 yen 100円で
at its best 最も良い状態で
点に向かう動き 点に向かう動き shout at ~に怒鳴る 到達しているイメージを加える
主題を特定する at English 科目の英語 複数ある選択肢から主題を特定
場における活動 特定の状態 at peace 平和が続いている状態 密着しながら回っている(活動/時間経過)イメージ
何かをしている状態 at lunch 昼食中
場における活動 at school 学校で活動中
原因を特定する at his joke 彼のジョークに 「特定」と「活動」のイメージを両方含む
特定の期間 特定の期間 at Christmas クリスマスに そのときにやることが明確なイベントの期間を表す