現在完了形の形式や意味、用法をイチから理解しよう!

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「現在完了って4つくらい用法があった気がするけど、また忘れてしまった…」

何度勉強しても現在完了がイマイチつかめない、4つの用法がすぐに抜けてしまう…、そんな方は多いと思います。

この記事では初心者でも納得できるように、現在完了形の4つの意味(完了、経験、結果、継続)をイメージでわかりやすく解説します。よく聞かれる過去形との違いについても回答します。

現在完了形の形式と意味

形式 意味
have+過去分詞 ~し終えた/~したところだ(完了)
~したことがある(経験)
~した結果(結果)
ずっと~だ(継続)

現在完了形の4つの意味は以上ですが、英文に現在完了形が出てくるたびに、4つそれぞれの意味を当てはめて、正しそうな解釈を選ぶのは大変ですし、合っているかどうか不安ですよね。

そこでイメージで捉えてから意味を考えてみましょう。そんなことできるの?大丈夫、できるんです!目指すゴールは4つの意味を忘れてしまっても現在完了形を理解できるようになることです。

そのために、まずは現在完了形に登場するhaveと過去分詞のイメージを確認して、それから現在完了形の統一イメージを作り上げましょう。

haveのコアイメージ

haveは「もっている」という日本語訳が有名ですが、have本来のコアイメージは「主語が関係している場の上にある」です。

そのため「~したことがある」のような経験もhaveで表現することができます。

過去分詞のイメージ

過去分詞は「~された」という日本語訳を当てはめがちですが、過去分詞本来のイメージは「過去の行為による結果の状態」です。

ここから「~された(状態の)」という受け身の意味と、「~し終えた(状態の)」という完了の意味が発生します。

なお、現在完了形(have+過去分詞)の形式で用いられるときは「~し終えた(状態の)」の意味になります01)受け身の意味は受動態で用いられます

※過去分詞については以下をご参照ください。

過去分詞って何?過去分詞の形や意味、用法を基本から解説!
英文法の中でもわかりにくい過去分詞。過去分詞が何者なのか初心者でもつかめるようにイメージを使って意味や用法を解説します。過去形との違いなど、過去分詞に関してよく聞かれる質問にもお答えします。

現在完了形の統一イメージ

現在完了形の統一イメージは「~し終えた(状態の)○○をもっている」となり、ここから現在完了形の4用法それぞれの意味が発生します。

それでは、どのように意味が発生するのか用法ごとに確認していきましょう。

現在完了形の4用法

完了用法

例文1:I have just finished my homework.(ちょうど宿題をやり終えたところです)

ポイントは過去分詞の働きのどこに焦点が当たっているかです。

この例文のfinishedでは「やり終えた」と行為が終わっているところに焦点が当たっています。

※上のイラストは、過去のある時点でやり終えて、そのやり終えた状態が現在まで続いていることを表しています。

またjust(ちょうど)という言葉は、過去にやり終えたときから現在まで時間がほとんど経っていないことを表しています。

このように過去の行為から現在までの時間があまり意識されない場合は【完了】のニュアンスが強くなり、意味も「宿題をちょうどやり終えたところです」となります。

この完了用法で一緒に用いられる単語にはjustの他に already、yet などがあります。

経験用法

例文2:I have visited London twice.(2度、ロンドンを訪れたことがある)

この例文のvisitedでは、訪れた行為が終わっていることに焦点が当たっています。またtwiceという頻度を表す単語が一緒に用いられていることにも注意が必要です。

このような場合、【経験】のニュアンスが強くなり、意味も「ロンドンには二回訪れたことがある」となります。

この経験用法で一緒に用いられるのはonce、twice、- times など回数や頻度を表す単語です。また他に、everやneverのように回数の有無を表す単語もよく使われます。

結果用法

例文3:I have lost my watch.(腕時計を失くしてしまった)

この例文のlostは、現在も失くしているという状態に焦点が当たっています。

通常、この例文のあとに「そのため時間がわからない」や「だから新しい腕時計を買わなくてはいけない」などのような「その結果いまどうなのか」という趣旨のセリフが続きます。

このような文脈で使われる現在完了を【結果用法】と呼びます。

この結果用法で一緒に用いられる単語には already、yet などがあります。

完了用法と同じ単語ですが、完了用法と比べて結果用法では行為を終えてから現在までの間に、ある程度の時間が存在する(意識される)という違いがあります。

継続用法

例文4:I have lived in Kyoto for two years.(京都に2年間住んでいます)

この例文のlivedでは、住み始めてからいままでの状態に焦点が当たっています。

このような現在完了形の用法を【継続用法】と呼びます。

継続用法において一緒によく用いられるのは期間を表す単語で、代表的なものとしてはsinceやforなどがあります。

まとめ:現在完了形をイメージで理解する

現在完了形の統一イメージは「~し終えた(状態の)○○をもっている」でした。まずは、この意味を英文に当てはめてみてください。

次に、「~し終えた(状態の)」という過去分詞の働きのどこに焦点が当たっているか、また何が一緒に用いられているかを考えれば、スムーズに用法の分類ができるはずです。

用法 意味 焦点 伴いやすい単語
完了 ~し終えた
~したところだ
過去の行為 just, already, yet
経験 ~したことがある 過去の行為と頻度 once, twice, – times(回数)
ever, never(回数の有無)
結果 ~した結果 現在の状態 already, yet
継続 ずっと~だ 現在までの状態 since, for

※4用法のいずれに当たるかは重要なことではありませんが、学校英語では試験でよく問われるため、その方法も含めて説明しました。実用英語ではそこまで気にしなくても大丈夫です。

練習問題

次の英文を、イラストイメージを参考にしながら日本語訳しなさい。

問題1:I have just washed the dishes.

問題2:I have climbed Mt. Fuji twice.

問題3:I have already spent all my money.

問題4:I have studied English for ten years.

●解説1:I have just washed the dishes.

直訳すれば「ちょうど洗い終えた状態のお皿をもっている」。justの働きもあり、過去の「洗った」という行為に焦点が当たっています。自然な日本語訳は「ちょうどお皿を洗い終えたところです」となります。(完了用法)

●解説2:I have climbed Mt. Fuji twice.

直訳すれば「2回登った状態の富士山をもっている」。過去の「登った」という行為と、twiceという頻度に焦点が当たっています。自然な日本語訳は「富士山には二回登ったことがある」となります。(経験用法)

●解説3:I have already spent all my money.

直訳すれば「私の関係する場の上に、すでに全て使い果たしている状態の持ち金がある」。現在の「使い果たしている」という状態に焦点が当たっています。自然な日本語訳は「もうお金は全部使ってしまいました」となります。(結果用法)

●解説4:I have studied English for ten years.

直訳すれば「私の関係する場の上に、10年間、英語を勉強している状態がある」。過去から現在に至るまでの「勉強している」という状態に焦点が当たっています。自然な日本語訳は「10年間、英語の勉強をしています」となります。(継続用法)

FAQ:現在完了形と過去形の違い

現在完了形と過去形との違いはよく質問されるので、ここで回答しておきます。

形式 意味の違い 言いたいこと
現在完了形 過去のある時に~したことをhaveしている
過去のある時から~していることをhaveしている
現在のこと
過去形 過去のある時に~した 過去のこと

使い分けのポイントは「言いたいことが現在のことなのか過去のことなのか」です。

たとえば「一時間前に晩御飯を食べた」であれば、言いたいことは過去のことなので過去形を使います。

一方で「晩御飯はもう済んでいる」であれば、言いたいことは現在のことなので現在完了形を使うというわけです。

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注釈   [ + ]

01. 受け身の意味は受動態で用いられます

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Masayoshi Endo
英語と日本語の研究をしています。専門分野は認知言語学です。著書は『英会話イメージリンク習得法』『英会話イメージトレース体得法』、英会話教材『英会話エクスプレスシリーズ』。英会話エクスプレス出版代表。日本認知言語学会所属。