
call は「呼ぶ」「電話をかける」が有名ですが、それ以外に「訪問する」や「宣言する」のように一見すると関係がなさそうな意味もあります。
この記事では、これらバラバラに見える call の意味を、コアイメージから意味の樹形図でつなげて解説します。call の本当の姿を、ぜひここでつかんでいってください。
call のコアイメージ
call のコアイメージは「遠くへ声をかける」です。

遠くへ声をかけるには「大声を出す」必要がありますし、遠くにいる相手に気づいてもらうためには「名前で呼ぶ」必要があります。このように call はコアイメージから自然と意味が広がっています。
call の意味の樹形図
コアイメージを元に、call の主な意味を分類したものが、次の樹形図です。

call の主な意味と例文
大声で呼ぶ

コアイメージそのままですが、call には「大声で呼ぶ、叫ぶ」という意味があります。

例文:Someone was calling for help in the distance.(遠くで誰かが助けを求めて叫んでいた)
calling for help は「助けを求めて叫ぶ」という意味。遠くへ向けて大声を出しているイメージです。
(「ねえ、待って!」と彼女は叫んだ)
She called out to him from the window.
(彼女は窓から彼に向かって呼びかけた)
I could hear someone calling my name.
(誰かが私の名前を呼んでいるのが聞こえた)
呼び寄せる

遠くにいる相手を大声で呼ぶのは、たいていその人に来てほしいからですよね。ここから「呼び寄せる」という意味が出てきます。

例文:She called the police when she heard the noise.(物音が聞こえたので彼女は警察を呼んだ)
called the police は「警察を呼んだ」という意味。電話するなり、交番に駆け込むなりして、警察官に来てもらうイメージです。
(タクシーを呼んでください)
We need to call a doctor immediately.
(すぐに医者を呼ぶ必要がある)
He was called to the manager’s office.
(彼はマネージャーのオフィスに呼ばれた)
訪問する

昔は訪問時にドアベルやインターホンではなく、実際に声を出して呼びかけていたので、「大声で呼びかける」から「訪問する、訪ねる」という意味が派生しました。

イラストでは縁側で来訪を伝えていますが、あくまでわかりやすいように昔の情景を描いているだけで、一般的な「訪問する」場面で使うことができます。
例文:A salesman called at our house this morning.(今朝、セールスマンが訪ねてきた)
call at+場所 で「~を訪ねる」という意味になります。
call は元々「ドアの前で声をかけて、応答した人と話す」ところまでの意味であり、必ずしも家の中に入ることまでは含んでいませんでした。その名残もあってか、現代でもちょっと「立ち寄る」程度の場面で使われやすい傾向があります。
(留守の間、誰も訪ねてきませんでした)
She called on her grandmother every weekend.
(彼女は毎週末、祖母を訪ねた)
I’ll call at the office on my way home.
(帰りにオフィスに立ち寄ります)
I called in at the shop to buy some milk.
(牛乳を買いにその店に立ち寄った)
~と呼ぶ

遠くにいる相手に気づいてもらうためには、その人の名前を呼ぶのが一番手っ取り早いですよね。ここから他の人と区別するために「~と呼ぶ」という意味が出てきます。

例文:They call him Tom.(彼らは彼をトムと呼んでいる)
call+人(物)+名前 は「人(物)を~と呼ぶ」という意味です。「彼=トム」のように、対象とその呼び名をイコールでつなげる形になっています。
(うちの犬をバディと呼んでいる)
What do you call this flower in English?
(この花は英語で何と呼びますか?)
That’s what I call a great meal.
(これこそ最高の食事というものだ)
宣言する、判定する

何かに対してある名前で呼ぶということは、つまりその何かについての判断を広く知らせるということでもあります。ここから「宣言する、判定する」という意味が出てきます。

例文:The umpire called it a strike.(審判はそれをストライクと判定した)
called it a strike は「それをストライクと判定した」という意味。「~と呼ぶ」と同じ形ですが、ここでは審判が声に出して判定を下しているわけです。
(医者はそれを軽症だと判断した)
I’d call that a success.
(それは成功と言っていいだろう)
Let’s call it a day.
(今日はここまでにしよう)
※ it はその日やっている仕事や活動を指しています。a day は「一日分」。直訳すると「これを一日分と呼ぼう」→「今日の分はこれで十分ということにしよう」→「今日はここまでにしよう」となります。
電話をかける

電話は離れた相手に声を届ける道具です。これはまさに call のイメージそのものであり、電話の普及に伴って、自然と「電話をかける」という意味でも使われるようになりました。

例文:I’ll call you tonight.(今夜電話するよ)
call you tonight は「今晩あなたに電話をかける」という意味です。
(彼は毎週日曜に母親に電話した)
Can I call you back later?
(後でかけ直してもいい?)
Who’s calling, please?
(どちら様ですか?)
Call me when you get home.
(家に着いたら電話して)
call の主な熟語(句動詞)一覧
-
call back
— 折り返し電話する
Can I call you back in five minutes?
5分後にかけ直してもいいですか?電話をかけ 返す
-
call off
— 中止する
They called off the game because of rain.
雨のため試合は中止になった。宣言して 離れさせる(=取りやめにする)
-
call for
— ~を必要とする
The situation calls for immediate action.
この状況は迅速な対応を必要としている。~を求めて 大声をあげる(=必要とする)
-
call out
— 大声で叫ぶ
He called out her name, but she didn’t hear.
彼は彼女の名前を大声で呼んだが、聞こえなかった。外に向けて 大声で呼ぶ
-
call in
— (専門家などを)呼ぶ
We had to call in a specialist to fix the problem.
問題を解決するために専門家を呼ばなければならなかった。中に 呼び寄せる
-
call up
— 思い出させる
The old photo called up happy memories.
その古い写真は楽しい思い出を呼び起こした。呼び寄せて 上に引き出す(=記憶を呼び起こす)
まとめ
call のコアイメージは「遠くへ声をかける」です。

コアイメージを元に、call の主な意味を分類したものが、次の樹形図です。

| 意味 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 大声で呼ぶ | Someone was calling for help in the distance. | 遠くで誰かが助けを求めて叫んでいた |
| 呼び寄せる | She called the police when she heard the noise. | 物音が聞こえたので彼女は警察を呼んだ |
| 訪問する | A salesman called at our house this morning. | 今朝、セールスマンが訪ねてきた |
| ~と呼ぶ | They call him Tom. | 彼らは彼をトムと呼んでいる |
| 宣言する、判定する | The umpire called it a strike. | 審判はそれをストライクと判定した |
| 電話をかける | I’ll call you tonight. | 今夜電話するよ |




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