
feel は「感じる」が有名ですが、This blanket feels soft.(この毛布はやわらかい感触だ)のように物の感触を表す使い方や、I feel like eating pizza.(ピザが食べたい気分だ)のように気分を表す使い方もあります。
この記事では、これら feel の意味を、コアイメージから意味の樹形図でつなげて解説します。feel の本当の姿を、ぜひここでつかんでいってください。
feel のコアイメージ
feel のコアイメージは「触れて感じる」です。

feel の語源は「何かをさわる」ことであり、いまも feel には「さわる」ニュアンスがつきまとっています。「さわる」ことから「(感覚器官を通じて)感じる」に自然とつながっています。
feel の意味の樹形図
コアイメージを元に、feel の主な意味を分類したものが、次の樹形図です。

feel の主な意味と例文
手で触れる、さわる

コアイメージの通り、feel には「手で触れる、さわる」という意味があります。

例文:Feel this fabric — it’s so soft.(この生地をさわってみて。すごくやわらかいよ)
Feel this fabric は「この生地をさわって」という意味。手を使って、感触を確かめるような動きをイメージするとよいでしょう。
(医者はしこりがないか私のお腹をさわった)
I felt the bump on my head.
(頭のこぶをさわった)
He felt the water to check the temperature.
(彼は温度を確かめるために水に触れた)
She felt the wall for a light switch.
(彼女は照明のスイッチを探して壁をさわった)
手探りする

手を動かして何かを確かめる動きが「探し物」や「進む道」と結びついたとき、「手探りする」「手探りで進む」という意味になります。

例文:He felt around for the light switch.(彼は手探りで照明のスイッチを探した)
feel around for ~ は「~を求めてあちこち手探りで探す」という意味になります。feel(手を動かして確かめる動き)に around(「周囲」→「あちこち」の意味拡張)と for(~を求めて)が組み合わさったものと考えるとよいでしょう。
なお、「手探り」という意味を含む表現は feel around のほかにも、feel along(~に沿って手探りで)、feel in(~の中を手探りで)、feel one’s way(手探りで進む)といった形でもよく使われます。
(彼女はバッグの中を手探りして鍵を探した)
She felt in her pocket for some coins.
(彼女はポケットの中を探って小銭を探した)
I felt along the shelf for the book.
(棚に沿って手探りで本を探した)
※棚の表面に手を沿わせて、スーッと滑らせながら目当ての本を探している情景
He felt his way through the dark room.
(彼は暗い部屋を手探りで進んだ)
(感触が)~である

何かに手で触れると、何かしらの感触がありますよね。この触れたものの感触を表すのが feel の「(感触が)~である」です。
少し特殊な使い方で、主語に「さわられるもの」を持ってきて、「さわる人」(=話し手)は英文内に出てこないのがポイントです。

例文:This blanket feels soft.(この毛布はやわらかい感触だ)
例文の feel は「(感触が)~である」という意味で、「ブランケット」と「やわらかい」を、触覚のニュアンスを加えたイコールでつなぐ働きをしています。
これは話し手がさわったところ、そのように感じたわけですが、さわった話し手自身は英文には出てきていないことを押さえておきましょう。
(このシャツはきつく感じる)
The water feels warm.
(水があたたかく感じる)
The surface feels rough.
(表面がざらざらしている)
感じる

何かにさわれば、触覚を通じて何かを感じます。ここから、自分の体の状態や感情を「感じる」という意味が出てきます。

例文:I feel sick.(気分が悪い)
feel sick は「病気だと感じる」という意味。自分のおでこに手を当てるようにして、自分の体の状態を感じているわけです。
(長い散歩のあと、彼は疲れを感じた)
I don’t feel well today.
(今日は体調が良くない)
I feel happy when I’m with you.
(あなたと一緒にいると幸せに感じる)
She felt sad about the news.
(彼女はその知らせに悲しみを感じた)
同情する

自分の中に湧いた感情を相手の方に向けるとき、「同情する」という意味になります。feel for の形で使われます。

例文:I feel for you — that sounds really hard.(気持ちはわかるよ、大変そうだね)
feel for you で「あなたに同情する」という意味になります。
feel for は「相手のことを思って自分が感じる(心を寄せる)」というイメージです。「相手の感情に触れる(=共感する)」ではなく、自分の中に湧いた感情を for(~に向けて)で相手に向けるイメージで捉えましょう。
(試験に落ちたとき、みんなが彼に同情した)
We feel for the families who lost their homes.
(家を失った家族に心を痛めている)
I feel for anyone who has to work in this heat.
(この暑さの中で働かないといけない人には同情する)
~な感じがする

何かに触れた結果として、何かしらの印象を受けることがありますよね。この触れたものの印象を表すのが feel の「~な感じがする」です。

「(感触が)~である」と同じく物が主語にくる形ですが、「(感触が)~である」が実際に触れたものの感触であるのに対して、「~な感じがする」は場の雰囲気や印象を表す、という違いがあります。
例文:This room feels cozy.(この部屋は居心地がいい感じだ)
例文の feel は「~な感じがする」という意味で、「この部屋」と「居心地がいい」をイコールでつなぎつつ、触れた結果として感じたこと、というニュアンスを加えています。
(その街は夜になると活気がある感じがする)
It feels like summer already.
(もう夏みたいな感じがする)
Something feels different today.
(今日はなんだかいつもと違う感じがする)
Monday mornings always feel long.
(月曜の朝はいつも長く感じる)
~だと思う、~な気がする

自分の内面に触れて感じたことを述べる場合、「~だと思う、~な気がする」という意味になります。feel that の形で使われます(that は省略可)。

例文:I feel that this is wrong.(これは間違っていると思う)
feel that で「~だと思う」という意味になります。
feel を使っているので、論理的に判断した結果というより、「自分の内面に触れてみたら、そういう感覚があった」というニュアンスになります。「体感的にそう思う」という感じで捉えるとよいでしょう。
(待つべきだと思う)
I felt it was the right decision.
(それは正しい判断だと感じた)
Do you feel this plan will work?
(この計画はうまくいくと思いますか?)
~したい気分だ

自分の内面に触れたとき、「~すること」に似た感触があった場合、「~したい気分だ」となります。feel like -ing の形で使われます。

例文:I feel like eating pizza tonight.(今夜はピザが食べたい気分だ)
feel like eating は「食べたい気分だ」という意味です。「自分の今の気分に触れてみたら、ピザを食べることに似ていた」のようにイメージするとよいでしょう。
ここでの like は前置詞で「~のような」という意味です。feel like ~ で「~のように感じる」が元のイメージであり、そこから「~したい気分だ」という意味が出ています。
(昼寝したい気分だ)
She didn’t feel like going out.
(彼女は外出する気分ではなかった)
Do you feel like watching a movie?
(映画を観たい気分?)
think that と feel that の違い
think that と feel that の一番の違いは「判断の根拠がどこにあるか」です。
例文:I think that this plan is risky.(この計画はリスクが高いと思う)
think that は、理由や根拠を頭の中で組み立てたうえでの判断です。「こういう理由があるから、こう思う」という筋道があるので、上の例文では具体的なリスク要因が頭にあるニュアンスになります。
例文:I feel that this plan is risky.(この計画はリスクが高いと感じる)
一方、feel that は、はっきりした根拠は言語化できないけれど、自分の中にそういう感覚がある、という判断です。上の例文では「なぜと言われると困るけど、なんとなくそう感じる」というニュアンスになります。
実際の使われ方でも、feel that は個人的な価値判断や道徳的な判断によく出てきます。
(謝るべきだと思う)
I feel that this isn’t fair.
(これは公平じゃない気がする)
こういった場面では、論理的に正しいかどうかより、「自分の中の感覚としてそう思う」ことを伝えたいので feel が選ばれます。逆に、think に置き換えると、もう少し客観的・分析的なトーンになります。
think のコアイメージについてはこちらの記事を参照ください。
まとめ
feel のコアイメージは「触れて感じる」です。

コアイメージを元に、feel の主な意味を分類したものが、次の樹形図です。

| 意味 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 手で触れる、さわる | Feel this fabric — it’s so soft. | この生地をさわってみて。すごくやわらかいよ |
| 手探りする | He felt around for the light switch. | 彼は手探りで照明のスイッチを探した |
| (感触が)~である | This blanket feels soft. | この毛布はやわらかい感触だ |
| 感じる | I feel sick. | 気分が悪い |
| 同情する | I feel for you — that sounds really hard. | 気持ちはわかるよ、大変そうだね |
| ~な感じがする | This room feels cozy. | この部屋は居心地がいい感じだ |
| ~だと思う、~な気がする | I feel that this is wrong. | これは間違っていると思う |
| ~したい気分だ | I feel like eating pizza tonight. | 今夜はピザが食べたい気分だ |




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