know と know of と know about の違い

この記事は約3分で読めます。

I know him. は「彼と面識がある」、I know about him. は「彼に関することを知っている」、I know of him. は「彼の名前は知っている」ですが、どうしてこのような意味になるのでしょうか。know と know of と know about の違いをイメージで解説しました。

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know の意味

例文:I know Taro.(太郎と面識がある)

know は「知っている」という意味ですが、英語の know と日本語の「知っている」は微妙に範囲が異なっているので注意が必要です。

日本語の「知っている」は周辺まで範囲に含みますが、英語の know は対象のみに限定されます

そのため、I know Taro. だと対象となっている太郎そのものを直接知っているというイメージとなり、個人的に親交があるというニュアンスが含まれやすくなるわけです。

 

know about の意味

例文:I know about Einstein.(アインシュタインに関することを知っている)

know about は「~に関することを知っている」という意味です。

about のイメージは「まわり」なので、伝記を読んだり何かで調べたりして、アインシュタインに関する経歴や功績などを知っているというニュアンスになります。

 

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know of の意味

例文:I know of Madame Curie.(キュリー夫人の名前は知っている)

know of は「~の名前を知っている」という意味です。キュリー夫人という人がいたことは知っているけれど、それ以上のことは知らないというニュアンスになります。

ただ、know of がこのような意味になるのは、普段の of からはなかなか想像しにくいですよね。そこで of について少し解説しましょう。

 

know of における of は前置詞ではなく副詞として働いています。副詞の of の用法イメージは「分離・存在を取り出す」です。

今回の know of Madame Curie は、動詞 know に「キュリー夫人という存在を取り出す」という of の働きが加えられています。

「キュリー夫人の存在を取り出して、それを知っている」→「キュリー夫人という人がいたことを知っている」となるわけです。

※副詞 of についての詳細は「of のイメージと意味・用法まとめ > 分離」をご参照下さい。

 

know / know about / know of の違いのまとめ

例文 意味 ポイント
I know Taro. 太郎と面識がある 直接知っている、親交がある
I know about Einstein. アインシュタインに関することを知っている 経歴や功績などを知っている
I know of Madame Curie. キュリー夫人の名前は知っている そういう人がいたこと(存在)は知っている、それ以上は知らない

 

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コメント

  1. 友梨 より:

    knowという言葉自体が日本の「知っている」という言葉とは相当にニュアンスが違うというのは初めて知りました。おそらくは機械翻訳にかけても正確に翻訳されないので、そういった機会があるなら注意して使いたいところです。

  2. masa_dqx より:

    “know”を使う機会は頻繁にありますが、”know of”や”know about”は聞くことも珍しいと思います。しかし、こちらの記事では、絵と解説で丁寧に説明しているので大変理解しやすかったです。また、違いもはっきりとわかりました。

  3. 匿名 より:

    knowは日本語では「知っている」という意味ですが、英語では「面識がある」というようにニュアンスが違うので、状況に応じてknow aboutやknow ofと使い分けることが大切だと思います。

  4. じゃがじゃが より:

    3つのknowの使い方、正直この記事を読んで初めて知りました。今までよく使いこなせていたなと思います。学生さんは、最後のまとめに書いてあることをきちんと理解すれば試験も怖くないと思います。私もこれからは正しく使いこなそうと思います。

  5. マシュマロlover より:

    knowとknow of とknow aboutの違いについて、簡潔にまとめられていると感じました。特に、最後のまとめを見ればそれぞれの違いが分かるので良かったです。また、about のイメージは「まわり」であるということもとても役立つ情報でした。

  6. さやか より:

    英語の know と日本語の「知っている」は意味が少し違うんですね。気にしたことがなかったので目から鱗でした。この記事を読まなければずっと知らずにいたかもしれません。感謝です。know と know about と know of を使い分けようと思います。

  7. lily より:

    knowとknow about はよく使うので、比較的意味の違いは分かっていましたが(それでも日本語と英語のknowのニュアンスの違いについては、今回改めて正しく理解できました)、know ofについてはとても使い勝手のよいフレーズなのに、存在を忘れていたので、インプットして使えるようにしたいです。

  8. 匿名 より:

    シンプルでとても分かりやすかったです。knowのニュアンスを初めて知りました。また一つ英語力がアップできました。もしもknowを使う場面があれば、今回学んだことを生かしたいです。とても良い記事だったので、他のも読みたくなりました。

  9. 麻婆豆腐 より:

    KNOWについて深く掘り下げる事がほとんどなかったのでとても勉強になりました。KNOW、KNOW ABOUT、そしてKNOW OFのニュアンスの違いが簡潔に説明されていてとてもわかりやすかったです。これからも基本的な単語の、わかっていそうでわかっていない違いについて教えてほしいです。

  10. おそまつさん より:

    knowの活用は比較的難しい文法ではありますが、こちらの記事では難しい表現を避けて解説されているのでとても分かりやすかったです。特に、例文を端的かつユーモアたっぷりに記されているところは大変好感が持てました。

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