You got this.は簡単な単語だけから出来ているフレーズですが、その意味は「君ならできる、君にはこれを乗り越える能力がある」と相手を励ます言葉として使われます。You got this.がなぜこのような意味になるのかについて解説します。
You got this.の意味
You got this.は「君ならできる」「君にはこれを乗り越える能力がある」という意味のフレーズです。困難な状況にいたり、難しい挑戦をしようとしている相手を励ますために用います。
You got this.の解説
thisについて
You got this.のthisは「この状況」を意味し、相手がストレスやプレッシャーを感じている「困難な状況」や「難しい挑戦」などを指します。
このようにthisには「この状況(=現在話題にしていること)」を指す用法があります。thatが「過去のもの」を指すのに対して、thisは「現在のもの」を指すという違いがあるので押さえておきましょう。
getについて
getのコアイメージは「何らかの過程を経て自分のものにする」です。
👉 getについての詳しい解説は以下の記事をどうぞ。

You got this.をイメージで捉える
You got this.は、より完全な形の表現である
・You’ve got this under control.(君はうまくコントロールできている)
・You’ve got this handled.(君なら対処できる)
・You’ve got this situation managed.(君は状況をうまく管理できている)
などの省略形と考えることができます。
haveとhandledなどthisの後に続く単語が省略された形がYou got this.だというわけですね。このYou’ve got this handled.をイメージで考えてみましょう。
例文:You’ve got this handled.(君なら対処できる)
get this handledは get+O+過去分詞 の形であり、「この状況を対処した状態にする」となります。
文全体としては、「君はこの状況を対処した状態にする能力をもっている」となるので、「君なら対処できるよ」という意味になるわけです。
アディダスのブランドキャンペーン「YOU GOT THIS」について
この画像は、アディダスが2024年1月から開始した「YOU GOT THIS(大丈夫、いける。)」というブランドキャンペーンの一環で、ドイツのミュンヘンの地下鉄に掲出されていた騙し絵の広告をイラストにしたものです。
広告で両腕を広げているのは、ドイツのサッカー選手で超有名なゴールキーパーであるノイアー選手。そこにYOU GOT THISのフレーズが書かれています。
つまり、この広告は「今、あのノイアーが立ちはだかっている、こんな状況でも、君にはノイアーを乗り越える能力がある」→「君ならできるよ」と強烈なメッセージを送っているわけです。
そして、このYOU GOT THISのメッセージの横にアディダスのマークが添えられているので、当然「アディダスとともに」ということを暗に含んでいます。
この「鉄壁の象徴であるノイアーを乗り越える能力が君にはあるんだよwithアディダス」というメッセージは、ドイツ人に刺さる大変素晴らしい広告だと思います。
まとめ
You got this.はYou’ve got this handled.などの省略形で、「君はこの状況を乗り越える能力をもっている」という意味を表しています。
You got this.というフレーズは相手が困難な状況にあるとき、相手に対して自分の能力を信じるように促す「励ましの言葉」としてよく使われます。

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