some cake と some cakes の違い:some+単数・複数に関する話

このページの読了時間:約530

some のあとに続く名詞は単数形でしょうか?それとも複数形でしょうか?参考書を読んでもよくわからないので教えてください!

some に続く名詞をどうすればよいか、わかりにくいですよね。ここでは、その中でも理解しにくい some cake と some cakes の違いを取り上げてイメージで解説します。

スポンサーリンク

a cake と a piece of cake

フレーズ:a cake(ホールケーキ1つ)

フレーズ:a piece of cake(一切れのケーキ)

a cake は「ホールケーキ」、a piece of cake は「一切れのケーキ」という意味です。

ケーキバイキングなどで出てくるような大きなケーキから切り分けられたケーキを食べた場合は、”I ate a piece of cake.” となります。

しかし、日本語だと普通「私はケーキを食べた」と言うところを “I ate a piece of cake.” と表現するのは、なかなか難しいことですよね。そのまま “I ate a cake.” と言ってしまいそうなものです。

そこで、なぜ a piece of を挟み込まないといけないのかについて少し解説しておきましょう。

ポイントは cake という単語に「製造工程のイメージが含まれている」ことです。

ケーキの製造工程を思い浮かべみてください。ケーキは材料(特に生地)があるかぎり、どこまでも大きく作ることができますよね。

不定冠詞 a は、そのような無制限に広がっていってしまう cake を「枠にはめて、よくある一つのものとして仕上げる」、そういう「」のような働きをしています。

つまり、a cake は「製造工程における完成品としての一つのケーキ」を表しているわけです。

さて、a cake という言葉が一般的になったその当時作られていたケーキは、基本的に複数人でシェアするホールケーキでした。

そのため、a cake は「ホールケーキ」を基本的に意味することになり、それが今でも続いているわけです。

a cake が複数人でシェアする「ホールケーキ」を意味する以上、食べる用に切り分けたケーキ一つ分については、異なる表現を使う必要があります。

そこで、無制限に広がっていく cake の a piece (一片)という形式で「一切れのケーキ」を表すことになったわけです。

【補足】a cake と a mini cake

a cake はあくまでも「製造工程における完成品としての一つのケーキ」です。

そのため、ケーキ屋さんから一点物として作られた「一人用の小さいケーキ」を買ってきて食べた場合は “I ate a cake.” と表現することもできます。

しかし、ネイティブ的には a cake と言われると「ホールケーキ」のほうが思い浮かんでしまいがちです。

そのような誤解を招かないようにするためには、”I ate a mini cake.” と mini cake(小さいケーキ)であることを明示しておくとよいでしょう。

some cake

フレーズ:some cake(ケーキをいくらか)

some cake は「ケーキをいくらか」という意味です。

some のコアイメージは「ぼかし」ですが、ある全体に対して some を用いると「一部の」という意味になります。

無制限に広がっていく cake を some(一部の)というぼかした型に入れることで、「ケーキをいくらか」という意味になるわけです。

some cakes

フレーズ:some cakes(いくらかのケーキ)

some cakes は「いくらかのケーキ」という意味。

cakes は色々な種類の完成品のケーキが無制限に広がっている状態を表しています。

some cakes は、そのような cakes から some(一部の)というぼかした型によって取り分けるイメージで、「いくらかのケーキ」という意味になります。

some cake と some cakes の違い

some cake は「ケーキをいくらか」、some cakes は「いくらかのケーキ」という意味を表しますが、日本語としては違いがわかりにくいので、例文で違いを確認しておきましょう。

例文:Would you like some cake?(ケーキをいくらかいかがですか?)

some cake は相手にオススメするときによく使われます。

いくらなのかをぼかしている分だけ、相手からすれば「自分でリクエストを出して量を調整できる」ことになるので、オススメするときにはぴったりの表現だというわけですね。

例文:I bought some (mini) cakes.(いくらかのケーキを買ってきたよ)

some cakes は買ってきたケーキが色々な種類のケーキたちであることを表しています。

いわゆる「お父さんが家族の人数分、ケーキを買って帰ってきた」という日本でありそうな場面で、お父さんが言いそうなセリフということになります。

なお、some cakes だと「色々な種類のホールケーキたち」のイメージも出てきてしまうので、some mini cakes と表現したほうが無難です。

まとめ

表現 意味 注意
a cake ホールケーキ1つ 完成品としての一つのケーキ
a piece of cake 一切れのケーキ ケーキバイキングなどでよく見る大きなケーキから切り分けられたケーキ
a mini cake 小さなケーキ 個別に作られた一人用のケーキ
some cake ケーキをいくらか ホールケーキの一部をぼかしながら取り出したイメージ。相手にオススメするときによく使われる。
some cakes いくらかのケーキ 色々な種類の完成品のケーキたちをぼかしたイメージ