takeとgetの違い

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takeは「取る」、getは「得る、手に入れる」とお互いに似た意味を持つ動詞で、どっちを使えばいいのか迷うこともありますよね。この記事では、その中でも形が同じような表現を取り上げてtakeとgetのニュアンスの違いを解説します。takeとgetについてスッキリさせていきましょう。

この記事でわかること
  • takeとgetのニュアンスの違い
  • takeは「行為・選択」「能動的行為」
  • getは「過程と結果」「受動的結果」

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takeとgetのコアイメージおさらい

takeのコアイメージは「手を出して取る」です。

意識的に手を出して取るイメージから、主語の「主体性・能動性」が感じられる動詞です。

 

getのコアイメージは「何らかの過程を経て自分のものにする」です。

過程の末に得た結果の状態というイメージで、「過程と結果」がキーワードになります。

takeとgetのニュアンスの違い

take「行為・選択」 vs get「過程と結果」

例文:I usually take the train to work.(普段、通勤には電車を利用しています)

take the trainは「(移動手段として)電車を利用する」という意味。

他の手段(バスやタクシー、徒歩など)ではなく、電車という移動手段を主体的に選択して、利用する行為に焦点が当たっています。この例文のように現在形で用いて、習慣的な利用を表すこともよくあります。

 

例文:I managed to get the last train.(なんとか終電に乗ることができた)

get the trainは「その電車に乗る」という意味。「なんやかんや過程を経て、その終電に乗り込んだ」という結果に焦点が当たっています。

なお、get the last train(終電に乗る)をmake the last train(終電に間に合う)に置き換えても大丈夫です。両者はほとんど同じ意味を表していますが、違いを挙げるとすれば、makeのほうが「間に合う」という時間的な側面をより強調している感じになります。

Please take any seat you like.
(お好きな席にどうぞお座りください)
* take a seat「席に着く、座る」(選択・行為)

We arrived early, so we could get good seats.
(早く着いたので、良い席を確保できた)
* get a seat「(過程を経て)席を確保する」(過程と結果)

take「能動的行為」 vs get「受動的結果」

例文:He’s not here right now, can I take a message?(彼は今不在ですが、ご伝言をお預かりしましょうか?)

take a messageは「伝言を預かる、書き留める」という意味。情報(伝言内容)を取りにいって、記録するという能動的な行為を表しています。

 

例文:Did you get my message?(私のメッセージは受信しましたか?)

get a messageは「メッセージを受け取る」という意味。送られてきた情報を受け取るという受動的な獲得結果を表しています。

You should take my advice and reconsider your plan.
(私のアドバイスを聞き入れて、計画を考え直すべきだよ)
* take advice「アドバイスを聞き入れる」(能動的な行為)

I need to get some advice from my teacher.
(先生からアドバイスをもらわないといけない)
* get advice「アドバイスをもらう」(受動的な獲得)

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まとめ

take

takeのコアイメージは「手を出して取る」です。主語の「主体性・能動性」がキーワードです。

ニュアンス 例文
行為・選択 I usually take the train to work.
能動的行為 Can I take a message?

get

getのコアイメージは「何らかの過程を経て自分のものにする」です。「過程と結果」がキーワードです。

ニュアンス 例文
過程と結果 I managed to get the last train.
受動的結果 Did you get my message?

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