英会話教材選びのコツ

この記事は約4分で読めます。

「英会話の勉強をしよう!」と思ったとき、考えるのは「どの教材で勉強しようか?」ですよね。この記事では、英会話教材制作者が英会話教材選びのコツ英会話教材の何を見ればいいのかをお伝えします。また英会話教材の宣伝文句についても言及しています。編集部の遠藤と今井による対談形式でお送りします。

中学英語イメージリンク

英会話教材はどれを使えばいい?

今井 先日、知り合いの人から「英会話の勉強をしたいんだけど、英会話教材の〇〇(商品名)って良いの?」と聞かれたんです。遠藤さんなら、どうやって答えますか?

遠藤 これだけだと何とも言えないですね。その方はどうして英会話ができるようになりたいんでしょうか?

 うーん。多分ですけど、明確な理由はないと思います。これからのことを考えると、英語ができないとマズいみたいな感じだと思うんです。

 なるほど。確かにそういう方は多いですよね。それでは今回はそういう方に向けて教材選びのコツについてお伝えしていきましょう。

 

英会話教材選びのコツは「入り込めるかどうか」

 先に結論を言うと、教材選びのコツは「入り込めるかどうか」にあります。

 入り込めるかどうか、ですか?

 今井くんが英語ができるようになったのは「格闘技」が好きだったからですよね?

 あー、そうです。僕がハマっていた格闘技は、詳しい情報が英語にしかなかったんですよね。「めんどくさいなぁ」と思いながらも仕方なしに動きを解説したテキスト(英語)を読み込んだり、英語で解説しているDVDを聞き込んでいたら、少しずつ英語ができるようになっていったんです。

 おそらく、そのとき今井くんが知りたかったのは「英語表現」ではなくて、「何を言っているのか」だったと思うんです。このように英語表現を通り抜けて、そのモノの内容に入り込めるかどうかが重要なんです。

 

英語表現を平等に扱わない

 確かに。僕にとって重要だったのは「この場合は、どう体を動かしたらいいのか」とかでしたね。中身が重要というのは、その通りだと思います。

 どの教材で学んだとしても英語を使うのは学習者自身です。だから、自分が使いそうにない表現なんて覚えても仕方ないんですよね。

 それはわかります。僕は英語のジョークが大好きで、そういうのは一生懸命覚えましたが、使い所のわからない英単語は最初からスルーしてましたから(笑)

 今井くんらしいですね(笑)でも、英語表現を平等に扱わない、お気に入りとそれ以外を区別するというのは意外と大切なことですよね。

 

英会話イメージリンク習得法

英会話教材の宣伝文句にご用心

 話を戻して、中身が重要ってことは、逆に言えば中身がどういう内容なのかよくわからない教材は要注意なんです。

 内容がよくわからない教材なんてあるんですか?

 意外と多いんですよ。ポイントはお客さん自身が購入後の学習イメージを描けるかどうかです。イメージを描くのに十分な情報が提供されているかどうかというわけですね。

 なるほど…。いま知り合いの人から相談された教材のHPを見ていますけど、なんだか「赤ちゃんのように英語を浴びる」とか「○倍速で英語脳を活性化」とか「学習曲線」とかってキャッチフレーズがありましたけど、こういうのはどうなんですか?

 こういうのはあくまで理論であって、内容には当たりません。正直、理論というのは教材を作った後でも、それっぽいものを持ってこれてしまうものなんですよ。

 へえ~、そんなもんなんですか!? ちょっとびっくりです。あと他の英会話教材もなんですが、有名人が結構PRしてますね。イメージキャラクターって言うんでしょうか。

 教材に対して親近感や誠実さを感じてもらう効果は大きいと思いますが、残念ながら有名人がそばにいてくれるのは購入するまでですよ。教材を使って学習しはじめたら、どこかへ消えてしまいます。

 うぅむ…、わかっちゃあいますけど、なんだか世知辛いですねぇ…。

 

英会話教材の何を見ればいいの?

 とりあえず中身が重要というのはわかりましたけど、テキストの中身といっても色々あるじゃないですか。実際にテキストのどこに注目したらいいんですか?

 一番大切なことは「ストーリーが面白そうか」です。ストーリーが面白くなければ、入り込むのは難しいからですね。解説の充実はその次です。

 でも、英会話教材って、正直あまり面白くないものが多い気がしますけど…。そんな面白い教材ってあります?

 英会話教材として探す範囲を広げるようにしてみてください。

 たとえば、Amazonビデオや hulu、NETFLIX の洋画・海外ドラマ・海外アニメなど、このあたりも教材と捉えるようにしてください。活字が好きな方は日本語版を読んだことがある洋書に挑戦するのもいいですね。

 なるほど。

 なにはともあれ初心者の方であれば、ハードルを高く設定すればするほど挫折する確率は高まります。なるべくハードルは低くしてあげてください。

 今回お話しした英会話学習を始める前に知っておいた方が良いことは拙著『英会話イメージリンク習得法』にまとめてあるので、興味がありそうだったら、その知り合いの人にもぜひ薦めてみてください。

 わかりました。教材選びのコツと一緒に伝えてみます。ありがとうございます~。

コメント

  1. なお より:

    もっと早くこの記事に出会いたかったです。是非多くの人に読んでもらいたいです。

  2. ゆーり より:

    海外ドラマも英会話教材と考えてみようと思いました。

  3. kazu より:

    自分の興味のある事から入って、面白く長く続けれる事を考えて選んだ方が良い事が分かりました。

  4. kaori より:

    学生のときを思い出しました。今回の記事にも書いてあったように、全ての英会話教材の宣伝文句が上手なので、選び方は本当に難しいと思います。自分に合ったモノなど簡単に探せません。なので、ぜひ学生やこれから英語を学び直したい社会人に読んでほしい内容です。

  5. 興味を持てない、詰まらないって言うのは学習の最大のハードルですよね。

  6. haru より:

    英会話教材を選ぶコツの「さわり」の部分がていねいに書かれている記事だとと思う。特に「英語表現を平等に扱わない、お気に入りとそれ以外を区別する」や「ストーリーが面白そうか」などは、理解できているようで、意外と意識していないことなのではないかと思った。

  7. BM528 より:

    どんな英語教材を選ぶかはメソッドや宣伝内容とかではなく、いかに自分の興味のある内容かとかどれだけ引き付けられるものなのかが重要だと改めて思いました。今までに何度も○○がマスターできるようになる系のシリーズを買いましたが、最後まで続きませんでした。反対に好きな作家の原書等は寝る間も惜しんで読み込めたので、興味の持てる英語教材を今後も探していきたいです。

タイトルとURLをコピーしました