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接続詞 if
例文:I will play soccer if it is sunny tomorrow.(もし明日晴れたら、私はサッカーをします)
if it is sunny tomorrow は「もし明日晴れたら」という意味です。この if は接続詞として働いています。
まず「私はサッカーをします」と述べて、次にそれが起きる条件として「明日晴れたら」と述べています。
■ if は文の最初にもってくることができる
例文:If it is sunny tomorrow, I will play soccer.(もし明日晴れたら、私はサッカーをします)
接続詞 when と同じように、if も文の最初にもってくることができます。ただし、if を文の最初にもってきたときは、場合分けのようなニュアンスが強くなります。
「晴れだったらサッカー、雨だったら家でゲーム」のような感じで、サッカーをしない場合も視野に入れた表現になるので、「サッカーをしよう!」という気持ちは少しトーンダウン気味になります。
will ではなく動詞の現在形が使われる理由
(×) I will play soccer if it will be sunny tomorrow.(もし明日晴れるだろうなら、私はサッカーをします)
さきほどの例文との違いは、if文の中で will が使われていることですが、こちらは誤文となります。
tomorrow があるからといって will を入れないようにしましょう。「未来=will」ではありません。あくまで will が表すのは「こうだろう、こうしよう」という「思い」です。
そのため will を入れると、今回の誤文のように「明日晴れるだろうなら」となって、前提条件がはっきりしなくなってしまうことがよくあります。
if文で「そのことが起きるなら…」と単なる前提を言いたい場合は、動詞の現在形を使うことに注意してください。
接続詞 because
例文:I went to bed early because I was tired.(私は早く寝ました、その理由は疲れていたからです)
because I was tired は「その理由は疲れていたからです」という意味です。この because も接続詞として働いています。
because は「その理由は~だから」と、理由を述べるときに使います。また、because の後には「聞き手がまだ知らない情報」をもってきます。
■ because を文の最初にもってくるのは非推奨
(△) Because I was tired, I went to bed early.
because は when や if と異なり、文の最初にもってくるのは推奨されていません。どうして非推奨なのか、その理由を because の成り立ちから説明しましょう。
because は元々 by(~によって)+cause(理由、原因)から成り立っている単語です。because を文の最初にもってくるのは、by を文の最初にもってくるのと同じような感じになります。
しかし、by the way(ところで)のような慣用句を除き、by から文を始めることは稀ですし、実際に by から文を始めると違和感のあるものになってしまいます。これと同じような感覚で、because を文の最初にもってくることは非推奨となっているわけです。
なお、さきほどの例文に対応する自然な日本語訳は「私は疲れていたので、早く寝ました」になります。日本語から英語を考えると because から文を始めがちになってしまうのでご注意ください。
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Coffee Time
■ 無理にイメージにこだわらない
今井 接続詞として when、if、because と説明を聞きましたが、正直提示されたイメージとは結びつけにくかったですね。ふつうに日本語訳と対応させたほうがわかりやすいと思いました。
遠藤 そうですね。接続詞は状況と状況を結びつけるものなので、これまでの単語ベースのイメージと違って、どうしても抽象的なものになってしまいます。そのため、日本語訳で理解したほうがわかりやすいようでしたら、日本語訳で理解していただいて大丈夫ですよ。
今井 全部をイメージで捉えなくてもいいんですね。
遠藤 もちろんです。イメージであろうが日本語であろうが、英語を理解するのに使えるものは何でも使ってください。選択肢はたくさんもっておいた方がいいです。うまくいくものを採用していってください。
■ because は to不定詞を使うときの感覚に似ている
今井 because の語源が by + cause で、だから文頭にもってきにくいという説明はなるほどなと思いました。
遠藤 実は、because を使うときの感覚は to不定詞を使うときの感覚に似ているところがあるのですよ。
今井 えっ、どういう感覚ですか?
遠藤 結論から言うと「いきなりぶん投げて、後で足りていない情報を補う」という感覚です。次の例文で確認してみましょう。
例文:Taro was busy because he had a lot of homework.(太郎はたくさん宿題があったので忙しかった)
例文:Taro was surprised to know the truth.(太郎は真実を知って驚いた)
今井 あー、Taro was busy や Taro was surprised のようにいきなりぶん投げておいて、後でその理由を説明するってパターンですね。確かに同じような感覚になりますね。
遠藤 私たち日本人的には「ちょっともったいぶって、聞き手を引きつけてやろう」というくらいの感覚で使うとちょうど良いと思いますよ。