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ここから3つの章にわたって、特徴的な使い方をする動詞について確認していきます。その特徴は「その動詞の後にどのような単語が続くか」に現れるので、文型に関係する事柄とも言えます。今回は「~に見える」などの動詞で、後に続く単語と主語をイコールでつなげるパターンを見ていきましょう。
look(~に見える)の文
例文:Taro looks happy.(太郎は幸せそうに見える)
例文の looks は「~に見える」という意味です。look には「見る」という意味もありますが、look の後に happy(幸せ)や sad(悲しい)など状態を表す単語がくると、「~に見える」という意味になります。
比較:Taro is happy.(太郎は幸せです)
be動詞は「イコール」でつなぐ働きをしていましたね。この例文は「太郎=幸せ」で「太郎は幸せです」となります。
例文の look も同じように「イコール」でつなぐ働きをしています。ただ be動詞と異なるのは、イコールに look の意味が上乗せされているところです。そのため「太郎は幸せそうに見える」という意味になります。
イコールに意味を上乗せした動詞
例文:He became a doctor.(彼は医者になった)
become は「~になる」という意味です。become も look(~に見える)と同じく「イコール」でつなぐ働きに、「時間をかけて~になる」という意味が上乗せされています。
イコールに意味を上乗せする動詞で、よく出てくるものを確認しておきましょう。
補語と文型SVC
例文:Taro looks happy.(太郎は幸せそうに見える)
例文における happy を「補語」と呼びます。補語とは「イコールでつながっているもの」のことで、性質や状態を表します。
英語では主語を Subject、動詞を Verb、補語を Complement と言います。例文のように主語+動詞+補語となる英文を、それぞれの頭文字を取って「SVC の文」と呼びます。