第26章 助動詞 must, have to

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今回は「~しなければいけない」という義務を表す表現を確認していきましょう。ポイントは、must が「それしかないと迫る」、have to が「しなくてはいけないことがある」という違いになります。

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must の意味

例文:Taro must do his homework.(太郎は宿題をしなければいけない)

must は「~しなければいけない」という意味を表す助動詞です。

must のコアイメージは「〇〇しかないと迫る」です。話し手の中で「それしかない」と思っていることを表現するときに使われます。

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have to の意味

例文:Taro has to do his homework.(太郎は宿題をしなければいけない)

have to も「~しなければいけない」という意味を表すことができます。例文のように主語が3人称単数現在(3単現)のとき、have to は has to に変化します。

have to は文字通り have と to を組み合わせたもので、to のあとには動詞の原形(do など)がきます。

今回のポイントは to do にあります。to do は「向かう先にある do(する)」というイメージで、「これからすること」→「しなくてはいけないこと」を表します。

そのようなことを have(もっている)わけなので、have to do は「これからやることがあるしなくてはいけないことがある」という意味になります。

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must と have to の違い

must は「話し手の気持ち」を表すのに対して、have to は「客観的な必要性」を表すという違いがあります。

must と have to の否定文

例文:You must not go there.(あなたはあそこに行ってはいけない)
例文:You don’t have to go there.(あなたはあそこに行かなくてもよい)


否定文では、それぞれ must not と don’t have to という形にします。must not は「~してはいけない」という意味になり、don’t have to は「~しなくてもよい」という意味になります。

must not は「~しない」が迫ってくるイメージなので、「~してはいけない」という禁止を表します。

don’t have to は「これから~することをもっていない」イメージなので、「~しなくてもよい」という不必要を表します。

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ことばの研究室

■ must の「迫る」イメージについて

今井 must は「迫っている」というイメージとのことでしたが、本文で出てきた例文はそこまで迫っている感じがしなかったのですが…。

例文:Taro must do his homework.(太郎は宿題をしなければいけない)

遠藤 これは話し手が「太郎は宿題をしなくちゃいけないんだよ!」と迫っている感じですね。太郎にぐいぐい押しつけている感じをイメージしてもらえたらと思います。

今井 あー、聞き手じゃなくて、主語である太郎にぐいぐい押しつけているんですね。

■ have to は客観的なの?

今井 have to は「客観的な必要性」という説明がありましたが、僕からすると「それが客観的かどうかなんてわからない」と思ってしまいます。

例文:Taro has to do his homework.(太郎は宿題をしなければいけない)

 たとえば、この例文だと、どこがどう客観的なんですか?

遠藤 これは must との比較ですね。さきほど述べたように must は「話し手がぐいぐい押しつける」感じがあります。それに対して、have to は「そういう状況だ」と事実を述べている感じになるのです。

今井 そうですか? うーん、僕が You have to do your homework. って言われたら、押しつけられたと思ってしまいますが…。

遠藤 これもあくまで文言上の話ですよ。そのため、have to という「客観的な必要性」を表す表現を使っていても、実際には押しつけている場合だってあります。

今井 あー、これも文言上の話か。

遠藤 そうです。表現が最終的にどのようなニュアンスになるのかは、文脈に大きく依存します。特に心理を表す助動詞は、文脈への依存度合いが大きいと思っておいたほうがいいでしょうね。

今井 結局は話し手がどういう風に使うか次第なんですね。

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