第16章 命令文

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疑問詞おつかれさまでした!中1英語も残すは命令文と現在形・現在進行形だけなので、もうひと踏ん張り頑張りましょう。
さて、今回のテーマは命令文。命令文は、相手に動作を提示するようにイメージするのがコツです。ふつうの文とも比較しながら確認していきましょう。

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命令文とは

ふつうの文:I open the window.(私はその窓を開けます)
命令文:Open the window.(その窓を開けなさい)


英語の命令文は「~しなさい」という意味を表します。命令文では、主語を省略し、動詞は原形を用います。

主語を省略することは「聞き手にストレートに動作を提示する」こと、動詞の原形を用いることは「その動作がまだ現実のものになっていない」ことに対応します。

まだ現実のものになっていない動作を聞き手にストレートに提示するイメージから、命令文の「~しなさい」という意味が出てきているわけです。

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命令文のもつ様々なニュアンス

ふつうの文:You are a good boy.(あなたはよい子です)
命令文:Be a good boy.(よい子にしていなさい/よい子でいるんだよ)


be動詞(am, are, is)の原形は be です。be動詞の文でも、主語を省略し、動詞は原形にすることで「~しなさい」という意味を表すことができます。

さて、英語の命令文は、まだ現実のものになっていない動作を聞き手にストレートに提示する文です。そのため、口調によって「命令」以外のニュアンスを表すこともできます

例文の Be a good boy. で考えてみましょう。たとえば、公共の場で騒いでいる男の子に対して Be a good boy! とキツく言えば「よい子にしていなさい!」という命令的なニュアンスになります。

一方で、出張などで家をしばらくあける父親が息子に対して Be a good boy. と穏やかに言えば「よい子でいるんだよ」という確認的なニュアンスになります。

このように同じ命令文でも、口調によってニュアンスは変わります。命令文がもつ様々なニュアンスはイラストで確認しておいてください。



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否定の命令文

■ 一般動詞の場合

例文:Don’t open the window.(その窓を開けてはいけません)

一般動詞の場合は「Don’t+動詞の原形」という形で、「~してはいけません」という禁止の意味を表します。

■ be動詞の場合

例文:Don’t be afraid.(恐れてはいけません)

be動詞の場合は「Don’t be ~」という形で、「~してはいけません」という禁止の意味を表します。

be は be動詞の原形なので、否定の命令文については「Don’t+動詞の原形」で統一的に表せることになります。

その他の命令文 Let’s

例文:Let’s play soccer.(サッカーをやりましょう)

Let’s+動詞の原形」という形で、「(一緒に)~しましょう」という勧誘の意味を表します。

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ことばの研究室

■「動詞の現在形」と「動詞の原形」の違い

今井 主語を省略して動詞を原形にしたら、「まだ実現していない動作を聞き手に提示する」ことになるという話でしたよね。なんとなく言いたいことはわかるのですが、もう少し説明してもらえますか?

遠藤 いいですよ。本文で扱った例文を元に「主語の省略」と「動詞は原形」の2つに分けて確認していきましょう。

ふつうの文:I open the window.(私はその窓を開けます)
命令文:Open the window.(その窓を開けなさい)

 まず「主語の省略」についてですが、ふつうの文では「主語+動詞」と並べて状況描写をしていますよね。しかし、命令文には主語がありません。そのため、動詞が聞き手にストレートに提示されることになるわけです。

今井 えーと、動詞から始まる英文は状況描写ではなく、聞き手へ直接動詞を投げかけている感じになるってことですか?

遠藤 その通りです。

 次は「動詞は原形」についてですが、ポイントは「原形」と「現在形」がどう違うのかです。これらの違いは次のようになります。

・動詞の原形…まだ実現していない動作
・動詞の現在形…実際のリアルな動作+現在のことを表す

今井 「原形」は動作が描かれている単語カードのような感じですかね。そして、実際に誰かがその動作をやった場合は「現在形」になる、みたいな。

遠藤 上手い表現ですね。その表現を使って、例文で確認してみましょうか。

 ふつうの文では現在形 open が使われているので、実際に窓を開ける状況を描写していることになります。一方で、命令文では原形 open が使われているので、open という動作が描かれた単語カードを聞き手に提示している感じになりますね。

今井 単語カードを提示するのはわかりやすいですね。上手く表現できて個人的に満足です(笑)

■ 日本語と英語における命令文の違い

遠藤 せっかくなので、日本語と英語における命令文の違いも確認しておきましょう!

例文:Open the window.(その窓を開けなさい)

今井 なんだか楽しそうですね(笑) それはさておき、日本語の「その窓を開け」まではいつも通りですが、「なさい」で命令している感じになりますか?

遠藤 そうです。ふつうの文だと「その窓を開け」→「ます」のように状況描写にしてしまうところですが、そのまま「なさい」と続けることで、状況描写にしないで聞き手に命令することになります。つまり、すべて「聞き手とのやりとり」にしてしまうわけです。

今井 なるほど。そうすると、英語の方もすべて「聞き手とのやりとり」になっていそうですね。

遠藤 その通りです。最初の Open は原形なので、聞き手に動作を提示していますよね。これは当然「聞き手とのやりとり」になります。そして、open を受ける the window がそのまま続くので、状況描写を開始しないまま終わるわけです。

今井 それって動詞の原形だと状況描写が始まらないってことですよね。逆に言えば、現在形だと状況描写が始まるってことでしょうか?

遠藤 そうです。動詞の現在形を使うと「状況描写モード」のスイッチが入るようなイメージで捉えておくといいですよ。

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