このページの読了時間:約4分7秒
Who is/are ~?(誰?)
ふつうの疑問文:Is that boy Taro?(あの男の子は太郎ですか?)
Who の疑問文:Who is that boy?(あの男の子は誰ですか?)
who は「誰」という意味の疑問詞です。基本的に what と同じ働きをしますが、what が主に物事に用いられるのに対して、who は人にだけ用いられるという違いがあります。
who を用いた疑問文のつくり方は、まずわからない人を who にして文頭にもってきて、その後は疑問文の語順のまま続けます。
■ Who is/are ~? への答え方
疑問文:Who is that boy?(あの男の子は誰ですか?)
答え:He is Taro.(彼は太郎です)
答えの文では、疑問文の that boy(あの男の子)を、代名詞 He(彼)で引き継いで答えます。
Who do you ~?(誰を?):who が目的語の疑問文
ふつうの疑問文:Do you like Taro?(あなたは太郎が好きですか?)
Who の疑問文:Who do you like?(あなたは誰が好きですか?)
疑問詞 who が目的語になる疑問文です。つくり方は疑問詞 what が目的語になる疑問文と同じようにつくることができます。
■ Who do you ~? への答え方
疑問文:Who do you like?(あなたは誰が好きですか?)
答え:I like Taro.(私は太郎が好きです)
Who+動詞(-s) ~?(誰が?):who が主語の疑問文
ふつうの疑問文:Does Taro like orange juice?(太郎はオレンジジュースが好きですか?)
Who の疑問文:Who likes orange juice?(誰がオレンジジュースが好きですか?/オレンジジュースが好きなのは誰ですか?)
疑問詞 who が主語になる疑問文です。語順が「主語+動詞~?(Who likes ~?)」となっていて、一見すると疑問文になっていないように感じられますね。これについてはつくり方から確認してみましょう。
疑問詞 who が主語になる疑問文のつくり方は、まずわからない人を who にして文頭にもってきて、その後は疑問文の語順のまま続けます。
違うのは、そこから does like を likes にするところです。これは、do/does の後に一般動詞が続く場合、それらをまとめてしまうのがふつうだからです。
つまり、Who likes orange juice? の likes に「聞き手に尋ねる」働きをする does が含まれていることになります。そのため、ちゃんと聞き手に尋ねる疑問文になっているわけです。
ただ、つくり方はそうなっていると言っても、毎回イラストのようなステップを思い描くのは大変なので、疑問詞が主語になる疑問文では「疑問詞+動詞~?」になると覚えてしまったほうが早いでしょう。
なお、疑問詞は3人称単数扱いのため、動詞に3単現の s をつけることに注意してください。
■ Who+動詞(-s) ~? への答え方
疑問文:Who likes orange juice?(誰がオレンジジュースが好きですか?)
答え:Taro does.(太郎です)
疑問詞 who が主語の疑問文には「主語+do/does.」で答えます。しかし、どうして do/does で答えるのでしょうか。Taro likes orange juice. という答えと比較して考えてみましょう。
例文:Taro likes orange juice.(太郎はオレンジジュースが好きです)
例文:Taro does.(太郎がそうです)
両方とも質問に答えていることに変わりはないのですが、Taro does. の方が相手の話を引き継いでいる(=相手の質問にちゃんと答えている)感じが強くなります。
英語では答えるときに前述の人や物を引き継ぐ代名詞を使うことを説明してきましたが、これと同じ感覚で相手の話に出てきた動きを引き継ぐために do/does を使っている、と捉えるとよいでしょう。