第11章 疑問文(be動詞、一般動詞)

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日本語では「~です→~ですか?」のように「か?」を加えればよいので、簡単に疑問文をつくることができます。しかし、英語の場合は疑問文のつくり方が少し複雑なので、慣れるまで大変かもしれません。疑問文のつくり方を一般動詞、be動詞の場合にわけて、ざっくり確認していきましょう。

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一般動詞の疑問文

肯定文:You like coffee.(あなたはコーヒーが好きです)
疑問文:Do you like coffee?(あなたはコーヒーが好きですか?)


一般動詞の疑問文をつくる場合、Do主語の前に入れます。

疑問文では「聞き手」が必要になります。主語の前に入れた Do が聞き手を引きつけて、それ以降の内容を尋ねている、と捉えるとよいでしょう。

3単現の疑問文

肯定文:He likes coffee.(彼はコーヒーが好きです)
疑問文:Does he like coffee?(彼はコーヒーが好きですか?)


3単現の場合、Does主語の前に入れて、その後の一般動詞には s をつけません

一般動詞の疑問文の一覧表

一般動詞の疑問文への答え方

疑問文:Do you like coffee?(あなたはコーヒーが好きですか?)
答え1:Yes, I do.(はい、好きです)
答え2:No, I don’t.(いいえ、好きではありません)

一般動詞の疑問文には Yes か No で答えます。Yes なら do を使い、No なら don’t を使います。

疑問文:Does he like coffee?(彼はコーヒーが好きですか?)
答え1:Yes, he does.(はい、好きです)
答え2:No, he doesn’t.(いいえ、好きではありません)

3単現の場合は、Yes なら does を使い、No なら doesn’t を使います。

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be動詞の疑問文

肯定文:You are busy.(あなたは忙しいです)
疑問文:Are you busy?(あなたは忙しいですか?)


be動詞の疑問文をつくる場合、be動詞主語の前に出します。

一般動詞の疑問文では「聞き手に尋ねる」働きと「動作を表す」働きを別々の単語で表しますが、be動詞の疑問文では「聞き手に尋ねる」働きと「イコールでつなぐ」働きを be動詞1つで表します。

be動詞の疑問文では、be動詞の「イコールでつなぐ」働きが主語の後で実行されているわけです。

be動詞の疑問文の一覧表

be動詞の疑問文への答え方

疑問文:Are you busy?(あなたは忙しいですか?)
答え1:Yes, I am.(はい、忙しいです)
答え2:No, I am not.(いいえ、忙しくないです)

be動詞の疑問文には be動詞で答えます。

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Coffee Break

■ どうして be動詞や do/does を主語の前にもってくると疑問文になるのか

今井 否定文や疑問文のつくり方ですけど、be動詞と一般動詞で違っているし、さらに3単現の場合は do が does になったりで、本当にややこしいですね。

遠藤 そうですね。特に疑問文の場合は、どうして be動詞や do/does を主語の前にもってくると疑問を表すことになるのか、そこがわかりにくいですよね。

今井 そういえば、疑問文の解説のところで、主語の前にもってきた be動詞や do/does が「聞き手を引きつけて尋ねる」働きをするとありましたが、いまいちよくわからなかったので、もう少し詳しく教えてもらえますか?

遠藤 いいですよ。日本語と英語における「物を見ていく順序」の違いと絡めながら、次の疑問文を元に考えてみましょう。

Do you play soccer in the park every Sunday?(毎週日曜日にその公園でサッカーをしますか?)

今井 日本語は「周辺から中心へ」、英語は「中心から周辺へ」でしたっけ?

遠藤 そうです。では、さきほどの日本語訳の方をイラスト化してみましょう。

今井 最初に「毎週日曜日」と時を述べて、次に「その公園」という場所、そして「サッカーをします」と中心的な情報が述べられていますね。最後の「か?」は枠外に描かれていますけれど、これはどういうことですか?

遠藤 「サッカーをします」までは状況描写ですが、最後の「か?」は聞き手への問いかけであり、状況描写とは異なるので枠外に描いています。さて、ここでのポイントは「中心から近いところに聞き手がいる」ということです。

今井 あー、それはそうでしょうね。そのやり取りが行われている場の中心に、話し手と聞き手を位置づけるのは当たり前と言えば当たり前ですものね。

遠藤 日本語だと「周辺から中心へ」状況描写していって、場の中心にいる聞き手への問いかけにスムーズにつなげているわけです。

今井 そんな風に考えたことはありませんでしたが、そう言われてみればそうですね。

遠藤 では、次に英文の方をイラスト化してみましょう。

今井 日本語と逆の流れだと考えると、Do は場の中心にいる聞き手への問いかけで、そこから問いかける内容の状況描写に入っていくわけか…。その状況描写も、you play soccer(あなたはサッカーをする)が中心的な情報で、そこから in the park(その公園)→ every Sunday(毎週日曜日)と周辺情報に移していっている感じですね。

遠藤 少し補足すると最初の Do は、話し手と聞き手の間にあるものではなく、聞き手と状況描写の間にあるものです。そのため、「話し手から聞き手への問いかけ」というよりは「聞き手を状況描写に引きつけて尋ねる」と捉えたほうがよいでしょうね。

今井 細かいですね…。まあ、いずれにせよ、中心に近いところに聞き手がいて、英語では中心から状況描写していくと。だから、状況描写の前に聞き手に尋ねる表現を入れるのが自然だというわけですね。

遠藤 その通りです。

■ どうして be動詞と一般動詞で疑問文のつくり方が違うのか

今井 疑問文で be動詞や do/does を主語の前にもってくる理由についてはわかりました。でも、どうして be動詞と一般動詞で疑問文のつくり方が違うのでしょうか? 同じ形式だったら、こんな苦労しなくて済むのに…。

遠藤 実は、1500年頃までは be動詞と一般動詞における疑問文のつくり方は同じだったのです。

今井 えぇっ、そうなのですか!? なぜわざわざ違う形式にしてしまったのでしょう? というか、そもそもそれまではどうやって疑問文をつくっていたのですか?

遠藤 まず1500年頃までの疑問文のつくり方は、いまの be動詞の疑問文のつくり方と同じ形式でした。

Are you busy?(あなたは忙しいですか?)
Like you coffee?(あなたはコーヒーが好きですか?)

今井 ということは、一般動詞における疑問文のつくり方が変わっていったということですね。でも、どうしてですか?

遠藤 その理由を説明する前に、このときの動詞の働きを確認しておきましょう。

 いまの be動詞と同じように「聞き手に尋ねる」働きと「動作を表す」働きを一般動詞1つで表していたわけですね。

今井 そういえば、本文の解説のところでもよくわからなかったので、少し質問させてください。Are you busy? で言えば、you と busy の間に are のイコールが隠れているというわけですか?

遠藤 そうです。聞き手は、主語の前に出てきた Are を覚えておいて、主語の後にその are を補うことで、英文がどういう意味なのか理解しているわけです。

今井 改めて説明されると結構複雑ですね。

遠藤 be動詞はシンプルなイコールなので、まだいいのです。問題は一般動詞の方です。出てきた動詞を覚えておいて、主語の後に補う必要があります。そうして補った一般動詞を目的語に掛けるなどして、英文がどういう意味なのか理解していくわけです。

今井 あぁ、それは面倒くさそう。

遠藤 この形式の疑問文では、出てくる主語が長くなって動詞と目的語が離れてしまうと、その分だけ聞き手の負担は増えてしまいます。逆に言えば、動詞と目的語がくっついていれば、聞き手の負担は減るわけです。

今井 なるほど。それで一般動詞の方は「聞き手に尋ねる」働きと「動作を表す」働きをそれぞれ別々の単語で表すことにして、動詞と目的語がくっつくようにしたわけですか。

遠藤 そうです。一方の be動詞の方は出てきても覚えていられる人が多く、別々の単語で表すような複雑なことをしない方が使い勝手がよいということで、かつての形式のまま残ったのでしょうね。

■ 1500年頃に何があったのか

今井 でも、どうして1500年頃に変わっていったのでしょう。だって、それまでも問題はあったわけですよね?

遠藤 1500年前後に起きたことは、印刷技術が発展して印刷物が広く流通するようになったことです。このとき「書き言葉」でも意味がスムーズに取れるかどうかが重要になっていったのです。

今井 書き言葉だと、何か問題でも?

遠藤 話し言葉では「語尾を上げる」といった抑揚をつけることで疑問文であることが容易に伝わっていたはずです。しかし、書き言葉では抑揚が表現できませんよね。

今井 あー、確かに。話し言葉に比べると、書き言葉はニュアンスがつかみにくい部分がありますね。

遠藤 そして、動詞から始まる形式の文として疑問文以外に命令文もありました。もちろん、文脈や動詞の語形から、疑問文なのか命令文なのか判断できたとは思います。しかし、一方で書物だと流通してしまった後は、誤解を解くチャンスがほとんどないという現実もあったことでしょう。

今井 まあ、いまの時代も誤植とかザラにありますしね。話し言葉と違って、書き言葉は訂正しにくいのはその通りだと思います。

遠藤 誤解を減らすためにも形式の部分できっちり分けた方がよいということで、一般動詞における疑問文のつくり方が変わっていったのだろうと私は思っています。このあたりは諸説あるので、興味のある方は調べてみていただければと思います。

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