第3章 一般動詞と3単現の s

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be動詞は「イコール」のイメージでしたが、一般動詞は「左から右への矢印」というイメージで捉えることがポイントになります。
また、一般動詞では人称・数・在形(3単現)の場合に s をつけて形を変えます。特別な形 es をつけるパターンもまとめていますが、最初はさらっと読み進めていってくださいね。

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一般動詞の働き

英語の動詞で、主に動きを表すのが「一般動詞」です。

例文:I play soccer.(私はサッカーをする)

例文における play が一般動詞です。「私→サッカー」のように一般動詞は動きを表します。

be動詞と一般動詞

よくある間違いとして、be動詞と一般動詞を並べて使ってしまうというものがあります。

誤文I am like soccer.
正文:I like soccer.(私はサッカーが好きです)

英語では「1つの文には1つの動詞」が原則です。am like のように be動詞と一般動詞を並べて使ってはいけません

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3単現の s

be動詞は主語によって使う形を変えていましたよね。一般動詞でも主語によって使う形が変わります。

一般動詞では、3人称単数現在形のときだけ s をつけた形に変えて使います。

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特別な形の3単現(esなど)

多くの一般動詞の3人称単数現在形は -s をつけるだけですが、それ以外に -es をつけるパターンなどもあります。

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基本的な一般動詞と3単現の形の一覧表

中学生レベルの基本的な一般動詞と3単現の形を確認しておきましょう。

英単語 意味 3単現 備考
buy 買う buys ③’ -s(母音+y)
come 来る comes
do する does ② -es
drink 飲む drinks
eat 食べる eats
enjoy 楽しむ enjoys ③’ -s(母音+y)
finish 終える finishes ② -es
get 得る gets
give 与える gives
go 行く goes ② -es
have もっている has ①特別な変化
hear 聞く hears
help 助ける helps
know 知っている knows
like 好む likes
live 住む、生きる lives
look 見る looks
make 作る makes
meet 会う meets
move 動く moves
open 開ける opens
play 遊ぶ、プレイする plays ③’ -s(母音+y)
practice 練習する practices
read 読む reads
run 走る runs
send 送る sends
say 言う says ③’ -s(母音+y)
sing 歌う sings
speak 話す speaks
stand 立つ stands
stop 止める stops
study 勉強する studies ③ -ies(子音+y)
swim 泳ぐ swims
take 取る takes
teach 教える teaches ② -es
try 試す tries ③ -ies(子音+y)
visit 訪ねる visits
wait 待つ waits
walk 歩く walks
want 欲しい wants
wash 洗う washes ② -es
watch 見る watches ② -es
work 働く works
write 書く writes

ーーー

Coffee Break

遠藤 今井くん、ここまでのところで、どう感じましたか?

今井 「あー、英文法がはじまったなぁ…。嫌だなー」というのが、率直な感想ですね。

遠藤 本当にストレートな感想ですね(笑) ただ、確かに覚えないといけないことがたくさんあると、うんざりしてしまいますよね。

今井 僕は暗記が得意ではないですし、実感の伴わない話が続くとつまらないので読む気がなくなるんですよね。

遠藤 それは他の人もそうだと思いますよ。なので、この Coffee Break では、英文法に血を通わせるような補足ができればと思っています。

■ 英語で主語が必要になる理由

遠藤 授業などで「日本語では主語は省略できますが、英語では主語が必要になります」という説明を聞いたことはありませんか?

今井 ありますね。「ふーん、そうなんだ…」という感じでしたが、それがどうかしたのですか?

遠藤 実はこれ、日本語と英語で「物の見方」が違っていることに由来しているのです。

今井 どういうことですか?

遠藤 日本語では話し手は場に入り込んで、そこから見える物事を表現します。たとえるならば「一人称ゲーム」なのです。

今井 ゲームセンターなどに置いてある、手元に銃があって、画面に次々に現れる敵を倒していくようなゲームのことですか?

遠藤 そうです。一人称ゲームでは、プレイヤー自身の姿は画面上に現れません。攻撃するときも「敵を・撃つ」という順になります。日本語に置き換えれば、「何を・どうする」という表現順序になるわけです。

今井 なるほど、日本語が「一人称ゲーム」にたとえられるという説明がようやくわかりました。では、英語はどうなるのですか?

遠藤 英語における物の見方は、たとえるならば「インベーダーゲーム」になります。

今井 自分の機体からピコピコと弾を打って、敵の UFO を撃ち落とすゲームですよね。

遠藤 そうです。インベーダーゲームでは、プレイヤーを表す自機が画面上に表示されます。攻撃するときも「自機が・撃つ・敵を」という順になります。英語に置き換えれば、「主語・動詞・目的語」という表現順序になります。

今井 一人称ゲームとインベーダーゲームのように物の見方が違っているから、日本語と英語は表現する順序が違っているということなのですね。

遠藤 その通りです。そして、インベーダーゲームの場合は、自機が表現されていないと困ったことになります。弾を打つ発信源がどこなのか定まらなければ、そもそも弾を打つ自体できないからです。英語で言えば、主語がなければ、そもそも動詞を続けられないというわけです。

今井 それで、英語では主語が必要になるのですね。

■ 英語は「真っ白なキャンバスに描かれた絵」

遠藤 日本語は話し手である「私」を基準に物事を表現するので、主観的な表現になりやすい言語と言えます。一方で、英語は話し手である「私」ですら、他の登場人物と同列にしか扱わないので、客観的な表現になりやすい言語と言えます。

今井 具体例を挙げてもらってもよいですか?

遠藤 本文で I am busy. という英文が出てきましたよね。この英文は「私=忙しい」ということを表しているわけですが、私たち日本人からすると、すごく客観的な表現のように感じませんか?

今井 事実を言っているだけという感じはしますね。

遠藤 しかし、実際には友だち同士の会話で「最近どう?」「めっちゃ忙しい(I’m very busy.)」のように使われたりするわけです。このような文脈だと、英文に血が通っているような気がしませんか?

今井 ようやく人間らしい表現になったなって気がしますね(笑)

遠藤 さきほどの会話には very が入っていますが、ベースは本文に出てきた I am busy. です。客観的に「私=忙しい」ということを表しているだけで、どういうニュアンスを含んでいるのかは、それが使われる文脈に大きく依存しているわけです。

今井 それって、文脈がなければ「私は忙しいです」としか訳せないということですか?

遠藤 そうです。英語は「真っ白なキャンバスに描かれた絵」のように捉えるとわかりやすいと思います。「私=忙しい」という絵は、それだけではそれ以上の意味をもちません。「私=忙しい」という絵は、「久しぶりに会った友だちとの会話」や「仕事をお願いしにきた同僚との会話」のような文脈の中に置かれることで、どういうニュアンスを含んでいるのかわかるようになるのです。

今井 学校で習う英文って「なんだか無機質だなぁ…」と感じていたのですが、元々英語自体が客観的な表現になりやすい言語であるのに加えて、出てくる英文に文脈がなかったからなのですね。

遠藤 その通りです。本書もそうですが、英文法の解説では文脈を設定しにくいので、そのあたりは読者の皆さんの中でそれぞれ文脈を想像しながら読み進めていただければと思います。

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