やり直し中学英語 #16『文型より大事なこと』の動画要約

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中学英語 #16 文型より大事なこと ~特別な文型まとめと英語のふつう~

中学英語のおさらい解説動画シリーズ、第16回目は『文型より大事なこと』です。英語の文型(SVCやSVOO、SVOCなど)には不満があります。覚えたところで役に立たないからです。このような文型の分類より、もっと大事なことについて解説しました。

※こちらの記事は、中学英語のおさらい動画の内容を要約したものです。

動画内容は書籍『中学英語イメージリンク』に準拠しています。動画とあわせてご活用ください。

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導入・目次

今回(1)(2)(3)で見ていくのは特別な使い方をする動詞です。

何が特別かというと「動詞の後にどのような単語が続くのか」に表れていて、単語の並びという点で言えば、文型についての話ということになります。

それら特別なパターンを確認したあとで、(4)もっと大事な「英語のふつう」について解説します。

中学英語イメージリンク

「~に見える」などの動詞(SVC)

Taro looks happy.

looks は「~に見える」という意味です。look には「見る」という意味もありますが、look の後に状態を表す単語がくると「~に見える」という意味になります。

be動詞と比較しておきましょう。

Taro is happy.

be動詞はイコールでつなぐ働きをしていました。

例文の look も同じようにイコールでつなぐ働きをしています。違うのは、イコールに look の意味が上乗せされていることです。

イコール+見る→「見える」となり、「太郎は幸せそうに見える」という意味になるわけです。

イコールに意味を上乗せする動詞でよく出てくるものを確認しておきましょう。

sound はイコールに「聞く」を上乗せして「~に聞こえる」

get はイコールに「得る」を上乗せして「~になる」

become も「~になる」という意味ですが、become の場合は「時間をかけて~になる」というニュアンスの違いがあります。

特別な動詞として、イコールのように働いて動詞の意味を上乗せするものがあります。

このような動詞として look、sound、get、become などが挙げられます。

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「人に物を与える」などの動詞(SVOO)

I gave her a present.

gave her a present で「彼女にプレゼントをあげた」という意味になります。

「give+人+物」は「人に物を与える」という意味です。

この表現は、give の働きが人を貫通して、物にまで影響を及ぼしたものです。

本来は「give+物」で「物を与える」となるところ、人を間に挟み込んだ省エネ表現とも言えます。

I gave a present to her.

この例文は give のすぐ後に a present という「物」を持ってきたパターンです。

give の働きは「物」のところで終わってしまうので、物の後に与える相手を言いたい時、あて先として to her をもってくる必要があります。

「give+人+物」は「give+物+to 人」に置き換えられると習いますが、ポイントは give の働きが「物」のところで終わることです。

「give+人+物」は give と「物」の間に「人」を挟み込むことで、その人に確かに与えたことを表す省エネ表現なわけですが、そのように解釈できるのは give の働きが「人」を貫通して「物」まで続いているから、ということにも注意しておきましょう。

「動詞+人+物」の形をとる動詞として give 以外に show や tell などがあります。
特別な動詞その2として、動詞の後に「人+物」と名詞を2つ連続させるものがあります。

give+人+物(人に物を与える)

これらは動詞の働きが「人」を貫通して「物」まで続いていることをおさえておきましょう。

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「人を~と呼ぶ」などの動詞(SVOC)

I call him Taro.

call him Taro で「彼を太郎と呼ぶ」という意味になります。

「call+人+名前」は「人を~と呼ぶ」という意味です。

この表現は call の影響が残って、人と名前を結びつけたものです。

人と名前の間に見えないイコールがあるわけですが、その正体は call の余波、call の影響が残って結びつけているというわけです。

Music makes me happy.

make me happy で「私を幸せにする」という意味になります。

「make+人+状態」は「人を~の状態にする」という意味です。この表現も make の影響が残って、人と状態を結びつけたものです。
動詞の後に「人+名前または状態」が続き、それらが「人=名前」または「人=状態」とイコールでつながるパターンがあります。

call+人+名前(人を~と呼ぶ)

この場合も、人と名前・状態の間に動詞の働きが残っていることに注意しておいてください。

特別な文型と英語のふつう

ここまで特別な使い方をする動詞を見てきました。最初にお伝えしたように、これらは文型の話でもあります。

特別な動詞、つまり特別な文型についてまとめた上で特別ではない「英語のふつう」について見ておきましょう。

Taro looks happy.
I gave her a present.
I call him Taro.

これらは SVC・SVOO・SVOC という文型に対応しています。

難しい用語を使ってしまいましたが、お伝えしたいことは、これらはふつうの英文とは少し違っている、ということです。シンプルに言えば、特別なパターンだってことですね。

で、ここで問題なのは、私たちの多くはふつうのパターンがどういうものなのか、実はよくわかっていないということなんです。

ふつうのパターンがよくわかっていないのですから、特別なパターンと言われてもピンとこないのも当たり前ですよね。そういうわけで「英語のふつう」について見ておきましょう。

先に結論から述べると、英語における「ふつう」とは「名称や状態を表す単語(静)」と「動きを表す単語(動)」を繰り返すことで状況を描いていくことです。

The teacher got angry at me at school yesterday.

静と動が繰り返されていることがわかりますよね。静のところで、物や状態を置いて、動のところで、動作を表したり、場面展開したりする。このようにして、英語では状況描写を行うわけです。

この「静」と「動」の繰り返しと、あとは英語は「中心から周辺へ」述べていくという大きな方針をおさえておけば、英語を聞くときも、いま「静」が述べられたから、次は「動」で場面展開してきそうだな…のように次に何が述べられそうなのか、当たりがつけやすくなります。

別の例文でも静・動を見ておきましょう

I went to a bar on the top floor of a skyscraper in Tokyo.

こちらもきれいに静と動が繰り返されていますよね。

最初の主語が関係する部分以外では、基本的には「動」とそれを受ける「静」がペアになります。

イメージとしては、そのペアの部分でひとつの波になっていて、それらの波が何度も繰り返されているような感じです。

英語を話すときはリズムが大事と言われたりしますが、このイメージでリズムを取ると、波に乗りやすくなります。ぜひ英語を音読する際には試してみてもらえたらと思います。

「英語のふつう」について確認したところで、特別なパターンがどうだったか振り返っておきましょう。

静と動で見てみれば、Taro looks happy. は「静→動→静」なので、特別なパターンとして取り上げる必要もないことがわかりますね。

あとの2つは「静」が連続しているので、英語のふつうとは少し違っています。

しかし、それらも「静・静」ときているんですが、その間に、1つ前の動詞の影響が残っているので「静・動詞の影響・静」となっているわけです。

なので「静・静」と連続しているような特別なパターンにも、その裏側には十分理解できるような仕組みがある、というわけです。

英語のふつうとは「静」と「動」の繰り返しであり、「動→静」で1つの波になっています。

特別なパターンは「動→静→静」のようなパターンですが、「動」の影響が残っているから、静が連続できているわけです。

CoffeeTime

▼今井くんとの対談

・文型がカバーしている範囲が狭い
・特別な動詞がこういう文型を取るだけの話
・文型から文を作ることはない
・文全体を捉えることが大事
・静と動で文全体をモデル化する

編集後記

今回は、この解説動画シリーズで一番見ていただきたい内容です。結論から言えば、英文全体を静と動で捉えようというものです。詳しくは動画をぜひチェックしてみてください。

また、この内容は本当により多くの方に知っていただきたいので、ぜひSNSなどで拡散をしていただけると嬉しいです。英語を「テストのために勉強するもの」から「実際に使いこなすもの」にしていきたいので、皆さんご協力をいただければと思っています。どうぞよろしくお願いします。(遠藤)