中学英語のおさらい解説動画シリーズ、第14回目は『to不定詞』です。to不定詞のコアイメージと、そのイメージから派生している3用法の意味を解説しています。
※こちらの記事は、中学英語のおさらい動画の内容を要約したものです。
導入・目次
![]() | テーマは「to不定詞はものさしと一緒、使いこなそう」です。 |
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to不定詞とは
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![]() | to不定詞とは、to と動詞の原形を組み合わせたもののことです。 to不定詞は、3つの代表的な意味をもっています。 ・~するために さて、みなさんは to不定詞が出てきたら、これらの意味を当てはめて、どれかで文の意味が通じればそれでよし、となっていないでしょうか?私は学生時代、そうしていました。 でも、それだと自分で英文を作るときに、うまく to不定詞が使いこなせない、端的に言えば(to が)出てこないんですよね。 みなさんには、この解説で to不定詞を「道具」として使いこなせるようになってもらえたらと思っています。 |
![]() | 突然ですが、「道具」として使いこなすという観点でいうと、to不定詞はものさしと一緒だと思っています。 ものさしは次のような複数の用途で使いますよね。 ・長さを測る |
![]() | 「道具」として使いこなすというのは、たとえば「申し込み用紙で切り取り線がある」→「あっ、ものさしを使って切り取ろう」のように「こうしたい」があって、それに合った道具として使えるようになることです。 ものさしと同じ、複数の意味をもつ to不定詞を使いこなすためには、to不定詞そのものについて体感的に理解しておく必要があります。 |
![]() | to不定詞は to と動詞の原形の組み合わせでした。 このうちの to のコアイメージは「矢印と到達点」というシンプルなものです。 これに動詞の原形を組み合わせた、to不定詞は to で向かった到達点のところに do(~する)があるというイメージなので「向かう先にある動作」となります。 はい、それではここからは、このイメージから派生している意味を1つずつ確認していきましょう。 |
~するために(副詞的用法)
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![]() | I went to the library to study English. to study のところが to不定詞です。 |
![]() | I went to the library は「私はその図書館に行った」という意味です。 もしここで文を切ったとすると、聞き手はどう感じると思いますか? 「ふーん、そうなんだ……。なにしに?」という疑問が浮かんできますよね。 |
![]() | このような疑問に答えるために to の矢印で「それはね」と誘導して、その先には study English(英語を勉強する)があると続けます。 つまり、to study English は「英語を勉強するために」という目的を表しているわけです。 使う側の感覚としては「それはね」と言いたいときに to を持ってきて、つなげばよいというわけです。 |
![]() | いま説明したように to で「それはね」とつなぐ用法を「副詞的用法」と言います。 「副詞」という用語が出てきていますが、これは「場を移す」働きをしているためです。 たとえば、I am busy now. で「私は忙しい」という状況を「いま」に移す働きをしている now を副詞と呼んでいましたね。 これと同じように「私は図書館に行った」という状況を「英語を勉強する」に移す働きをしているので副詞的と呼んでいるわけです。 |
~すること(名詞的用法)
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![]() | I like to play soccer. to の向かう先にあるものが play soccer(サッカーをする)というイメージです。 この to play soccer は like の目的語になっているので、「サッカーをすること」という意味になります。 名詞のような固まりとして扱うということがポイントで、このことから「名詞的用法」と呼びます。 |
~するべき(形容詞的用法)
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![]() | Taro has a lot of homework to do. 「太郎、もっている、たくさんの宿題」→「する」 |
![]() | この to は直前の名詞 homework(宿題)を引っ張って、その内容として do(する)を指し示しています。ここから「その宿題とは、するべき」という意味になるわけです。 イメージとしては、homework をぐぐっと指で押さえて、それからその内容を to で指し示す感じで捉えるとよいでしょう。 |
![]() | homework to do をシンプルに表現すれば、「宿題(→する)」であり後から説明を加えています。 これを日本語にしたときに「するべき宿題」となって、形容詞のように訳すので「形容詞的用法」と呼んでいます。 なお、この形容詞的用法というものは、日本で教える英文法用語なので、英語圏ではこのような用語はありません。英語圏の授業では「後から説明を加える」働きとして教えられています。 |
to不定詞のまとめ
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CoffeeTime
![]() | ▼今井くんとの対談 ・同じ「ために」を表す to と for の違い |
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編集後記
今回の to不定詞の解説動画の構成を考えるに当たって、過去記事の「to不定詞の解説記事」を読み直しましたが、手直ししたい部分がたくさんでてきたので、動画と合わせて更新しておきました。
他のテーマの過去記事も手直ししたいところは出てくると思います。解説動画を優先するために後回しになってしまいますが、一服できたところで手直しを入れていきたいと思います。(遠藤)
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