やり直し中学英語 #10『過去形とthat節、時制の一致』の動画要約

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中学英語 #10 過去形とthat節、時制の一致 ~日本語と英語の時制感覚の違い~

中学英語のおさらい解説動画シリーズ、第10回目は『過去形とthat節、時制の一致』です。「時制の一致」は日本語と英語における時制感覚の違いに注目するとわかりやすくなります。

※こちらの記事は、中学英語のおさらい動画の内容を要約したものです。

動画内容は書籍『中学英語イメージリンク』に準拠しています。動画とあわせてご活用ください。

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導入・目次

テーマは「日本語と英語の時制感覚の違い」です。

過去形

be動詞と一般動詞に分けて見ていきます。まず be動詞から。

I was busy.(私は忙しかった)

この was は be動詞の過去形です。過去形は「現在から離れている過去のこと」を述べるときに使います。

be動詞の過去形は was と were の2種類です。am, is が was になり、are が were になります。

I や He, She, It のとき was を使い、それ以外は were を使うわけです。

次に一般動詞です。

I played soccer yesterday.(私は昨日サッカーをした)

この played は play の過去形です。一般動詞の場合も同じく、現在から離れている過去のことを述べるときに過去形を使います。

過去形が play → played のように -ed の形になる動詞を規則動詞と呼びます。

一方で、過去形が buy → bought のように -ed の形にならない動詞を不規則動詞と呼びます。不規則動詞は日常的に使われる動詞の場合が多いのが特徴です。

▼今井くんとの対談

・不規則動詞は覚えるしかないですよね?

中学英語イメージリンク

that節

I think that Taro is busy.(私は太郎は忙しいと思う)

この that Taro is busy の部分を「that節」と呼びます。

that を訳すならば「その内容は」であり、いまから考えている内容を述べる「目印」になっています。

that は元々「あれ」という意味でしたよね。

ずいぶん意味・働きが違っているように思うかもしれませんが、「遠くを指さす」という that のイメージは同じままです。

that節の that は聞き手に対して「ほらっあれだよ」と考えている内容を指さすイメージで捉えるとよいでしょう。

that節が難しく感じるのは、「節」が何を意味しているのかわからないことも原因としてあると思います。

「節(せつ)」は、竹を想像してみてください。竹の固まりと固まりの間に「節(ふし)」があります。要するに、つなぎ目のことです。

ただ、本来はつなぎ目が「節(せつ・ふし)」なのですが、英文法においてはつなぎ目とそれがくっついている固まりを合わせて「節(せつ)」と呼んでいます。

そのため、that節とは、that と that がくっついている固まりを合わせた部分ということになるわけです。

that節の that ですが、この that はよく省略されます。

I think Taro is busy.

think の後には、たいてい「考えている内容」が続くので目印の that がなくても、問題なく理解できるというわけです。

▼今井くんとの対談

・竹のイメージで節を理解できた。

時制の一致

that節によって、固まりと固まりをつないで1つの文として表せるようになりました。

ここで、過去のことと過去のことをつないだときに注意しないといけない「時制の一致」について見ていきましょう。

that節と過去形

Taro said that he was busy.(太郎は忙しかったことを言った)

過去のあるときに太郎が言った内容が、そのとき彼自身が忙しかったことであれば、he was busy と過去形を使います。

このように過去形 said に対して、その内容が過去のことであれば、過去形 was を使うことを「時制の一致」と呼びます。

これだけ見れば当たり前のように感じるかもしれませんが、実はこの「時制の一致」は日本語と英語のズレを説明したものなのです。

さきほど「太郎は忙しかったことを言った」と訳しましたが、これはちょっと不自然な日本語です。自然な日本語にすると「太郎は 忙しいです と言った」となります。

「忙しいです」は現在形、「言った」は過去形なので、英文と対応させたときに時制のズレが発生してしまっています。

時制の一致とは、日本語から英文をつくるときに、日本語に引きずられて Taro said that he is busy. としないように気をつけるべき注意点というわけです。
ざっくり時制の一致を説明しましたが、どうしてこのようなズレが発生するのか、日本語と英語の時制感覚の違いに焦点を合わせて補足説明しておきます。

その前提として、さきほどの例文 Taro said that he was busy. が出てきそうなストーリーを導入しておきます。

太郎のお母さんと、太郎の弟の次郎との会話シチュエーションです。

まずは日本語の時制感覚から見ていきましょう。

太郎は忙しいと言った

日本語だと「忙しい」が現在形、「言った」が過去形ですね。でも、どうしてこのように時制を変化させるのが自然なのでしょうか。

まず「忙しい」の部分は、太郎がいままさに「忙しい」と言っているような感覚で述べています。

そして「と言った」の部分は、お母さんに対して、さきほどの「忙しい」という太郎のセリフを過去のものとする感覚で述べています。

ポイントは「話し手の立ち位置」です。

日本語では話し手が話の内容ごとにその場に入り込んで状況を再現しています。そのため、過去の話であっても「忙しい」のような現在形が入り込んでくるのです。

一方、英語はどうなっているでしょうか。

Taro said that he was busy.

Taro said that は、太郎が話したのは過去のこと。he was busy は、太郎が忙しかったのも過去のこと、として述べています。

話し手である次郎の立ち位置に注目してください。次郎は常に「現在」の位置にいますよね。

英語では、話し手は常に「現在」から物事を眺めています。話し手の立ち位置が動かないので、過去のことであれば過去形である said や was が使われるわけです。

このように、話し手の立ち位置のポリシーが異なっているので、日本語と英語の間で時制のズレが発生してしまっていたというわけです。

▼今井くんとの対談

・経験談をするとき時制がぐちゃぐちゃになりやすい。

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編集後記

解説動画を公開し始めてから3ヶ月ほど経ちましたが、徐々にメールやコメントなどでご感想をいただけるようになってきました。

ご連絡いただく内容もポジティブなフィードバックが多く、本当に嬉しい限りです。動画制作の励みになります!

さて、ご連絡いただいた中に「CoffeeTimeで集中が切れてしまう」というご意見があったので、今回は今井くんと相談して、途中の CoffeeTime はなるべくさらっと流すようにしてみました。

ご要望すべてにお答えできるわけではありませんが、取り入れられるものは取り入れていきたいと思っています。このように改善点などもありましたら、ぜひメールやコメントなどでお知らせください。どうぞよろしくお願いします!(遠藤)