大人のやり直し英文法 中学英語 #2『名詞編』の動画要約

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大人のやり直し英文法 中学英語 #2 名詞編 ~日本語は物の輪郭を無視してしまう~

第2回目は『名詞』です。実は、私たち日本人は「見えているのについ無視してしまう」ことがあるんです。そんなモノの見方を絡めて、名詞について解説します。

※こちらの記事は、中学英語のおさらい動画の内容を要約したものです。

動画内容は書籍『中学英語イメージリンク』に準拠しています。動画とあわせてご活用ください。

中学英語イメージリンク

導入

今回のテーマは「日本語は物の輪郭を無視してしまう」です。

日本人もネイティブも見えている物は同じ。しかし、モノの見方が異なっていて、それが表現の違いにつながっています。

そのため、私たちが難しいと感じる英語表現も、その裏側にある「モノの見方」に注目すると手がかりが得られることがあります。

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輪郭+中身

(1)I ate fish last night.
(2)I ate a fish last night.

この2つの例文のうち、どちらかは「昨晩、ピチピチ跳ねているような魚をバリバリと食べた」ような状況を表しています。どちらの英文でしょうか?

答えは、a がついている(2)の英文です。

a fish は「一匹の魚」という意味ですが、「水中で泳いでいる姿のままの魚」のようなイメージを描きます。

一方、a がついていない(1)の英文は「昨晩、魚料理を食べた」という普通の状況を表しています。
a fish だと「一匹の魚」ですが、fish だと「魚料理」になります。不思議ですね。

これらの表現の裏側には、どんな「モノの見方」が隠されているのでしょうか。

結論から言うと、英語では物を表現するときに、その物の「輪郭」と「中身」にわけて表現します。

a fish は輪郭を a で表していて、その中身は fish だと言っています。輪郭があって、その中身は「魚」というわけなので、a fish は「一匹の魚」→「水中で泳いでいる姿のままの魚」となります。

一方で、fish には a がないので輪郭がありません。fish だけなので、魚の中身を表しています。魚の中身とは「魚肉」のこと。そして、「魚肉を食べる」とは、普通は「料理された魚肉を食べる」ことなので、fish は「魚料理」となります。

輪郭のあるなしで、状況の違いが発生していたわけです。
輪郭のあるなしについて fish 以外の名詞でも確認しておきましょう。

room だけだと「空間、スペース」という意味になります。

a room は「枠に囲まれている空間」で「部屋」という意味になります。

work は名詞では「作業」という意味になります。

a work で輪郭をもたせると、手にとって触れるような「作品」という意味になります。

ポイントは、英語では「輪郭」と「中身」の組み合わせで物を表現するということです。
▼今井くんとの対談
・日本語訳だけだとどうしてそうなるのかわからなかったけれど、輪郭+中身というベースの考え方がわかったら納得できた。

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日本語は輪郭無視

ここまで英語を見てきましたが、日本語の方も確認しておきましょう。

さきほどの2つの例文は、どちらも「昨晩、私は魚を食べた」と言うことができます。

左のイラストはストレートに魚を食べていますし、右のイラストも「昨日は肉ではなくて魚を食べたなぁ」のように言うことができますよね。

ここからわかることは、日本語は「物の輪郭を無視する」ということです。

水中で泳いでいる姿のままであろうが、魚料理の姿になった状態であろうが、どちらも「魚」と表現することができるのが日本語の特徴です。これは輪郭を無視しているからできることなのです。

日本語が輪郭を無視してしまうことは単数・複数の区別をつけないことからもわかります。

友だちと公園に行ってくる。

この「友だち」は何人なのかわかりません。1人かもしれませんし、3人かもしれません。

しかし、日本語だとそんなことはどうでもいいのです。中身である「友だち」と公園に行くことが重要なのです。

このように日本語では中身が重要なので、単数・複数を区別しません。
▼物の表現方法
・英語「輪郭と中身の組み合わせ」
・日本語「輪郭を無視する」

私たち日本人が英語で物を表すときには「輪郭」をしっかりと意識して、表に出す必要があります。

▼今井くんとの対談
・輪郭を意識するかどうかは文化にも影響を及ぼしている。日本画(かけ軸)は枠がないけれど、西洋画は額縁がものすごい。額縁だけでアートになっている。

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名詞(単数形・複数形)・数えられない名詞・代名詞

名詞に関係する英文法用語などを確認していきましょう。

I like chicken.(私は鶏肉料理が好きです)

chicken を「名詞の単数形」と呼びます。名詞の単数形は「中身」を表しています。

I have a chicken.(私は鶏を1羽飼っています)

a chicken は「a+単数形」の形になっています。a+単数形は「一つの〇〇」という意味になります。

なお、a の後ろに続く名詞が母音で始まる場合は an と形を変えます。

I have two chickens.(私は鶏を2羽飼っています)

chickens を「名詞の複数形」と呼びます。名詞の複数形は「○○たち」という意味になります。

a/an+単数形の形をとらない名詞を確認しておきましょう。

代表格は water(水)です。英語では水のことを a water とは表しません。

しかし、「1滴の水」のことを a water と表してもよさそうですよね。どうして英語ではこの表現がダメなのでしょうか。

その理由は、1滴の水と1滴の水を合わせたとき、少し大きい1滴の水になってしまうからです。1+1が2ではなく、1になってしまうわけです。

このように、足し合わせたときに一緒になって区別できなくなるものは、輪郭がはっきりしないので、a/an+単数形の形をとりません。

輪郭がはっきりしない物の数量を表すときは、容器などの枠を使って表します。

a glass of water (グラス一杯の水)

枠があれば、足し合わせても一緒にならずに済みます。

最後に「代名詞」について一覧表をあげておきます。軽く振り返っておいてください。
▼今井くんとの対談
・私たち日本人は存在している容器(グラスなど)を無視してしまう。中に入っているもの(水など)しか見ない。

編集後記

中学英語の解説動画2本目で、収録にも少し慣れてきました。今回大変だったのは、サムネイルの加工です(笑)

サムネイルの画像では、今井くんが魚一匹をまるまる食べているようになっていますが、元の画像ではカセットボンベにかじりついています。私自身に画像加工技術がそんなにあるわけではないので、それっぽくするのに苦労しました。でも、仕上がりには満足しています。

あと、まだまだ今井くんの方は堅さが残っていて、そこまで突っ込んだ質問などが出てきていません。もし動画をご覧いただいてご質問等ありましたら、コメントをいただけると助かります(動画のページでも、こちらの記事ページでもどちらでもかまいません)。すべてにお答えできるわけではありませんが、なるべくお答えしていきたいと思います。

また、動画にいいねやチャンネル登録をいただけると、とても嬉しいです。どうぞよろしくおねがいします。(遠藤)