§5-1 先に結論、後で説明

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【1】「SV」は結論部分

「先に結論、後で説明」という英語の表現方法はたとえるなら水面に石を投げ込んだときに、中心点から周辺に向かって波紋が広がっていくようなイメージです。英語を話す人はそのような順番で物事を見ているともいえます。

一方、日本語には「先に周辺、後で結論」という大きな方針があることを述べました。日本語は周辺情報を述べてから結論に近づいていくという動きをします。

さらに日本語は結論を述べないで終わらせることもあります。みなさんも何が言いたいのかよく分からない日本語を聞いたことがあると思いますが、日本語ではそのように結論部分を言わずに、はぐらかしてしまうことがあるわけです。

英語では「先に結論」なので、そういうはぐらかしがしにくくなっています。もちろん、はぐらかす言い方がないわけではありませんが、「先に結論」という大きな方針があるので日本語と比べると意思表示がはっきりする傾向があります。

【2】「V」の後にくるもの

さて、ここでは動詞の後にはどんな単語がくるのかという話をします。第0節で音読を行ったときに「and opens」でいったん止めてもらいましたね。この動詞opensの次に何の単語がきたか思い出してみてください…。

そう、答えは「the door」です。

Taro comes home from school and opens the door enthusiastically.

しかし、なぜenthusiastically(元気よく)ではなくthe doorのほうがしっくりくるのでしょうか? それは動詞opens がその行為を受けるthe door をせっかちに要求しているからです。とくにenthusiasticallyを強調したいという場合でも、opens と言ってしまった以上はすぐにthe doorと続けなければなりません。

ネイティブはopensと言ったすぐ後に、その行為を受けるthe doorがこなければ、opensという行為が宙に浮いてしまうように感じるのです。

このように動詞の後ろには、その動詞が要求する単語がきます。また動詞によっては何も単語を要求しないものもあります。つまり、動詞が英文の流れを決めているのです。

その流れも私たちが理解できないようなものではなくて「普通に考えれば、この動詞の後にはこれがくるだろう」と予測できるような自然さを含んでいます。文法を学ぶというのはそのような自然さを理解することなのです。

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§5-2 be動詞と一般動詞のはたらき
英語は主語・動詞が結論部分で、その動詞が後ろに何の単語をもってくるのかを決めています。このように英語では動詞が果たす役割が重要です。そこで、...