第3節 英語の原始的構造

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ここまで英語の語順はインベーダーゲームの「自機が、撃つ、敵を」であると説明してきました。この「自機」がsubjectだったわけです。ここからは「敵」の部分であるobjectについて説明し、英語の原始的な構造がどうなっているのか、もう少し大きな枠組みで確認していきます。

【1】objectの基本イメージ

objectのobは「何々の反対側に、何々に対面して」(against)という意味の接頭語です。jectはsubjectのjectと同じです。したがってobjectは「反対側に投げる/投げられた」「対面して配置する/配置された」が基本的なイメージです。

この object が何と対面して配置されているのかというと、もちろんsubject です。 subject の前方に置かれたものが object なのです。このsubject と object の共通点は ject (置かれたもの)で、どちらもいわば「静的なモノ」です。 つまりsubject と object の位置には静的なモノが置かれるわけです。

その静的なモノと静的なモノの間をverb(動的な矢印)がつないでいます。静的なモノがverbによって引っ張られて、静的なモノにあたるという形式です。引っ張られるほうの静的なモノをsubjectと呼び、行為があてられるほうの静的なモノをobject と呼んでいるのです。

なお、ここで「引っ張られる」と受け身のように表現しましたが、これはみなさんが場に入り込んでしまってsubjectを「行動する主人公」と捉えないようにするためです。これから述べることもすべて日本語的なモノの見方ではなく、自分を場から切り離す英語のモノの見方で理解するようにしてください。

【2】英語は静・動の組み合わせ

subject、verb、objectなどと言い分ける前の英語の最も基本的な構造は静・動・静という「静」と「動」の組み合わせです。どんなに長い複雑な英文もこの組み合わせのバリエーションで構成されています。

「主語」「動詞」「目的語」という言葉で理解する英文とは少しイメージが違ってくるのではないでしょうか。静的なモノと動的な矢印を組み合わせて表現をつくりあげていくのが英語の世界なのです。

これまでの例文から少し長めの英文をピックアップして静・動で捉えてみましょう。

It’s incredible that that man is the general manager.

この文を静・動のイメージで表すと次のようになります。

この文は英文法で習う五文型の型には収まっていない英文ですが、このように静と動の組み合わせで眺めることによって全体の構成を捉えることができるようになります。

I didn’t care for the guy’s attitude who showed me the car.

この文を静・動のイメージで表すと次のようになります。

静と動の組み合わせと述べましたが、必ず静と動が交互にくるわけではありません。このthe guy’s attitude whoのように「静・静」となることもあります。

旧来の英文法では説明しきれなかった英文も静と動で捉えることで理解しやすくなります。このあと例文を挙げながら確認していきましょう。

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第4節 静・動で英文を理解する
【1】強調構文 Kaho There you go again. You're always worry...
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