第37章 受け身

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今回は「受け身」がテーマです。まずは「主語+be動詞+過去分詞」の形で、「~される」という受け身の意味を表すことをおさえておきましょう。過去分詞はだいたい過去形と同じ形をしていますが、特別な形になる過去分詞も要チェックです。

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受け身

例文:The church was built in 1882.(その教会は1882年に建てられた)

例文における built を「過去分詞」と呼びます。was built で「建てられた」という受け身の意味を表しています。

過去分詞はだいたい過去形と同じ形をしていることが多いですが、過去形とは異なる働きをします。

過去分詞のイメージは「過去の行為による結果の状態」です。

ここから「~された状態」「~し終えた状態」という2つの意味が出てきて、それぞれ「受け身」「完了」の用法につながります。

英語では「主語+be動詞+過去分詞」の形で、主語が何かの行為を受けること(受け身)を表すことができます。意味は「~される、~されている」になります。

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過去分詞の形

過去分詞の形はだいたいにおいて過去形と同じです。

ただし、過去形と異なる形をしている過去分詞もあります。よく出てくる特別な形の過去分詞を確認しておきましょう。

英単語 意味 過去形 過去分詞
be was/were been
break 壊す broke broken
come 来る came come
do する did done
eat 食べる ate eaten
give 与える gave given
go 行く went gone
know 知っている knew known
see 見る saw seen
show 示す showed shown
speak 話す spoke spoken
take 取る took taken
write 書く wrote written

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受け身の否定文・疑問文

■ 否定文

例文:Taro is not invited to the party.(太郎はそのパーティーに招待されていません)

受け身は be動詞の文なので、否定文は be動詞の後に not を入れてつくります。

■ 疑問文

例文:Is the room cleaned every day?(その部屋は毎日掃除されますか?)
答え:Yes, it is.(はい、掃除されます)
答え:No, it isn’t.(いいえ、掃除されません)

受け身の疑問文は be動詞を主語の前に出してつくります。また、答えるときは be動詞で答えます。

Stamps are sold in a post office.(切手は郵便局で売られています)
“When was the smartphone invented?” “It was invented in 1992.”(「スマホはいつ発明されましたか?」「1992年です」)

受け身の形をとる連語表現

「be動詞+過去分詞」という受け身の形をとる連語表現で、よく出てくるものをおさえておきましょう。

・be interested in ~(~に興味がある)
・be surprised at ~(~に驚く)
・be covered with ~(~で覆われている)
・be known to ~(~に知られている)
・be made of ~(~で作られている)【素材】
・be made from ~(~から作られている)【原材料】

be interested で「興味を起こさせられた状態である」→「興味がある」となります。

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ことばの研究室

■ 日本語では受け身は能動と同じくらい使われる

遠藤 皆さん英語の受け身表現を習うと受け身文をよく使うようになってしまうのですが、実は英語の日常会話では受け身表現はそこまで使われていないのです。

今井 えっ、そうなんですか?

遠藤 はい。別の言い方をすれば、日本語では受け身が多用されるとも言えるのですが、英語では日本語ほどは受け身表現を使わないのです。

今井 へぇ、そうなるには何か理由があるのですか? また物の見方が違っているから?

遠藤 まさにその通りです。どう違っているのか、まず日本語における物の見方について次の2つの文で考えてみましょう。

A:ルパンが銭形に捕まえられた(受け身)
B:銭形がルパンを捕まえた(能動)

 質問ですが、もし今井くんが銭形警部の上司だったとしたら、AとBのどちらの言い方をすると思いますか?

今井 僕が上司だったら、「銭形くん、ルパンを捕まえたようだな。お手柄だ!」みたいに言いそうなので、Bの言い方をしますね。

遠藤 それでは、今井くんがルパンの仲間だったとしたら、どうですか?

今井 そりゃ、Aの方ですよ。不二子ちゃんあたりが「どうしましょう、ルパンが銭形に捕まえられたわ」みたいに言ってそうですもん。

遠藤 そうですね。このように日本語だと、どちらの立場に立つのかによって受け身文を使うか能動文を使うかが変わります。つまり、日本語の受け身文は能動文と同じくらい使われるものなのです。

■ 英語では「行為の発信源」を主語にして文を始める

遠藤 次は英語における物の見方について考えてみましょう。さきほどの2つの日本語文ですが、英語では基本的に次の例文1つで表現されます。

例文:Zenigata caught Lupin.(銭形はルパンを捕まえた)

今井 なんだかお尻のあたりがムズムズする表現ですね。僕だったらルパン側に立った Lupin was caught by Zenigata.(ルパンは銭形に捕まえられた)のように言いたくなってしまいます。

遠藤 日本語的な発想から言えば、そうなりますよね。でも、英語では「行為の発信源」である Zenigata を主語にして文を始めるのが基本になります。英語は「真っ白なキャンバス」に状況を描いていくので、日本語のように誰かの視点を前提にしないのです。

今井 英語では視点を外して、どちらからどちらに行為が向かうのかで判断しないといけないんですね。

■ 英語では行為者を言わないときに受け身を使う

今井 英語では日本語ほど受け身を使わないことはわかりましたが、それではどういうときに受け身を使うのですか?

遠藤 基本的には「行為者が不明だったり、重要ではなかったり、明示したくないとき」に受け身を使うと思ってください。それ以外の場合もありますが、どちらかというと聞き手に伝わりやすくするためのテクニックになるので、それらは英語に慣れてから徐々に知っていけばいいと思います。

今井 行為者が不明な場合ですか……、例をあげてもらえますか?

遠藤 本文で取り上げた例文で考えてみてください。

例文:The church was built in 1882.(その教会は1882年に建てられた)
例文:Taro is not invited to the party.(太郎はそのパーティーに招待されていません)

 このように誰が建てたのかわからない場合や誰が招待するのかは重要ではない場合などに受け身が使われます。

今井 なるほど。要するに by ~ と最後につけないようなときが英語における受け身の使いどころというわけですね。

遠藤 そのように考えてもらっていいですよ。

今井 そう考えると、学校で習う能動文から受け身文への書き換えって、ちょっと微妙ですね。

遠藤 能動文と受け身文で構造がどう変化するのかを理解するという意味ではいいのですけどね……。でも、能動文から書き換えた受け身文は、実際にはあまり使わない文ばかりになってしまうので、確かにちょっと微妙です。そのあたりはさらっと流して進めていってもらえたらと思います。

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