第32章 call(人を~と呼ぶ)などの動詞【SVOC】

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最後は「人を~と呼ぶ」のように使う動詞について確認します。ポイントは「call+人+名前」のように、動詞の後に「人」「名前」を連続させることです。このとき、「人」と「名前」がイコールでつながっていることにも注意してください。

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call(人を~と呼ぶ)の文

例文:I call him Taro.(私は彼を太郎と呼びます)

call him Taro は「彼太郎と呼ぶ」という意味です。call+人+名前 で「人を~と呼ぶ」という意味になります。

この表現は call の影響が残って、人(物)と名前を結びつけたものです。人(物)と名前の間に見えないイコールがありますが、その正体は動詞 call の余波だというわけです。

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make(人を~にする)の文

例文:Music makes me happy.(音楽は私を幸せにする)

make me happy は「私幸せにする」という意味です。make は「作る、作り出す」イメージの単語で、make+人+状態 で「人が~の状態になるように作り出す」→「人を~にする」という意味になります。

この表現も make の影響が残って、人(物)と状態を結びつけたものです。人(物)と状態の間に見えないイコールがありますが、その正体は動詞 make の余波です。

I can’t keep my room clean.(私は部屋をきれいに保つことができない)
Mr. Imai calls Mr. Fujii “Journey.”(今井くんは藤井くんを「ジャーニー」と呼んでいます)

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文型SVOC

例文:I call him Taro.(私は彼を太郎と呼びます)

補語は「イコールでつながっているもの」でしたね。この場合は、him = Taro となっているので、Taro は補語(him の補語)になります。

例文のように主語+動詞+目的語+補語となる英文を、それぞれの頭文字を取って「SVOC の文」と呼びます。

なお、今回と前回で「SVOO の文」「SVOC の文」を習いましたが、重要なことは動詞の働きが貫通したり、影響が残ったりすることです。

その単語が目的語なのか、補語なのかという区別はその次に考えることです。動詞の余波がイコールとして働いているなら補語矢印として働いているなら目的語となります。

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ことばの研究室

■ 英語は「名称や状態を表すところ」と「動きを表すところ」の組み合わせ

今井 特徴的な使い方をする動詞ということでしたけど、熟語として覚えればいいだけのような気がしました。たとえば、stay at(~に滞在する)などと同じように call+人+名前(人を名前と呼ぶ)で捉えたらいいだけではないのですか?

遠藤 うーん、それだけではないのです。ここで「特徴的な」と銘打っているのは、「ふつう」とは違っている単語の並びになっているからなのです。

今井 そうなんですか。ふーむ、「ふつう」はどういう風になっているものなんですか?

遠藤 まず「ふつう」について説明する前に知っておいてほしいことがあります。それは、英語の最も基本的な構造は「名称や状態を表すところ」と「動きを表すところ」の組み合わせだ、ということです。

例文:The teacher got angry at me at school yesterday.(昨日、学校で先生に怒られた)

 この例文を「名称や状態を表すところ(以下「静」とする)」と「動きを表すところ(以下「動」とする)」に分けると、次のようになります。

今井 動詞の got 以外に、前置詞 at や副詞 yesterday も「動」なんですね。

遠藤 前置詞や副詞は、人にターゲットを移したり、時や場所など場面を移したりしていると考えるとわかりやすいですよ。

■ 英語は「静」と「動」を繰り返すことで状況を描く

今井 しかし、結構きれいに「静」と「動」の繰り返しになるんですね。

遠藤 そうです。英語における「ふつう」とは、「静」と「動」を繰り返すことで状況を描いていくことなのです。一方で、31章と32章で学んだ give や call の例文は次のようになります。

例文:I gave her a present.(私は彼女にプレゼントをあげた)

例文:I call him Taro.(私は彼を太郎と呼びます)

今井 あー、「静」が連続するところがふつうと違っているのか。

遠藤 そうです。後ろに「静+静」と連続させる特別な動詞として give や call は取り上げられていたわけなのです。

■ 英文全体の構造を捉えることが大事

遠藤 この静動モデルのよいところは、前置詞や副詞なども含めて英文全体の構造を捉えられることです。

今井 あっ、それ大事ですよね。学校の授業で、英文に下線を引いて主語・動詞・目的語のように分類することがあるじゃないですか。でも、たいてい前置詞や副詞は分類されずに放置されていたので、いつも気持ち悪いなぁと思っていたんです。

遠藤 日本語でもそうですけれど、言葉にしている以上は何かしらの役割を果たしていますからね。それに英文を静と動の繰り返しで捉えるようにすると、リズムも取りやすくなります。ぜひ試してみてもらえたらと思います。

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