第8章 前置詞

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前置詞は副詞と同じように時や場所などを表すことができます。ただし、副詞が「1語だけ」で表せるのに対して、前置詞は「名詞とのセット」で表すという違いがあります。

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前置詞とは

例文:I play soccer in the park.(私はその公園の中でサッカーをする)

例文における in を「前置詞」と呼びます。前置詞は、名詞の前に置いて位置関係などを表します。

前置詞の目的語

例文:This is a present for him.(これは彼へのプレゼントです)

前置詞 for に続く代名詞は、前置詞の目的語になっているので目的格にします。

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代表的な前置詞とイメージ

代表的な前置詞とイメージについて確認しておきましょう。

※それぞれの前置詞については、弊著『英文法イメージリンク【前置詞】』にて詳しく解説しています。まぎらわしい「in と at の違い」「by と with の違い」なども扱っています。

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ことばの研究室

■ 英語は「中心から周辺へ」、日本語は「周辺から中心へ」

遠藤 主な品詞を学んだので、今回は文全体の流れに注目してみましょう。先に結論から言うと、日本語では「周辺から中心へ」言葉を並べますが、英語では「中心から周辺へ」単語を並べていくという違いがあります。

今井 第3章の「ことばの研究室」で出てきた語順とは違うものですか? 確か、英語は「誰が・どうする・何を(主語・動詞・目的語)」という語順で、日本語は「何を・どうする」という語順だったと思いますが。

遠藤 あのときは「動詞の前後」の語順を見ていました。今回は「時や場所を含んだ文全体」の流れを見ていくわけですね。

今井 なるほど。今回は文全体についてなのですね。あと「中心から周辺へ」のように述べられていましたが、中心や周辺って何のことですか?

遠藤 中心とは「動作を表すところ」で、周辺とは「時や場所を表すところ」のことだと思ってください。次の例文を中心と周辺に分けてみますね。

例文:I played soccer in the park yesterday.(昨日、その公園でサッカーをした)
※ played は play(する)の過去形

今井 あー、確かに英語は「中心から周辺へ」、日本語は「周辺から中心へ」になっていますね。

遠藤 この例文は周辺部分が短いので、もっと周辺部分が長い文についても確認しておきましょう。

例文:I went to a bar on the top floor of a skyscraper in Tokyo yesterday.(昨日、東京の高層ビルの最上階にあるバーに行った)
※ went は go(行く)の過去形 the top floor「最上階」 skyscraper「高層ビル」

今井 周辺部分に関して言うと、場所を表す a bar → the top floor → a skyscraper → Tokyo が続いていますが、これってどんどん周辺に広げていっている感じがしますね。

遠藤 そうですね。英語では周辺に広げていく感覚で単語を並べるのですが、その広げるときに前置詞を使うわけです。あと、場所→時という順序になっていることにも注意してくださいね。

 では、日本語の方はどうですか?

今井 「昨日」→「東京」→「高層ビル」→「最上階」→「バー」までが周辺だと思いますが、日本語だと逆に範囲を絞っていっている感じですね。

遠藤 その通りです。小学校の作文を思い出してほしいのですが、最初に「いつ・どこで」を考えるように習ったと思います。日本語の場合は、最初に時や場所といった大枠を設けて、そこから範囲を絞っていく感覚で言葉を並べていくわけです。

■ Yesterday から始めないように意識する

遠藤 私たち日本人は時や場所から物を見ていくことに慣れています。刷り込まれていると言ってもよいかもしれません。英会話や英作文で Yesterday から始めてしまうパターンをよく見かけますが、それは日本語の癖が反映されてしまったものなのです。

今井 なるほど。確かにそういうパターンは多い気がします。

遠藤 もちろんこれは Yesterday から始めてはいけないという意味ではありません。英語ネイティブでも Yesterday から始めることはあります。ただ、そこには特別な意図があって、最初に持ってくることがほどんどです。

今井 そういえば、Beatles(ビートルズ)の『Yesterday』という曲がありますけど、この歌は最初 Yesterday から始まっていた気がします。これはどういう意図なのですか?

遠藤 その歌は、最初の一節が Yesterday から文が始まっていて、次の一節は Now から始まっています。歌の内容としては『昨日は順風満帆だったのに、今は何をやってもうまくいかない』という感じで、昨日と今を対比しているのです。

今井 なるほど。特別に取り上げて比べているのか。そういうときに Yesterday を文の最初にもってくるのですね。

遠藤 そうです。逆に言えば、何も意図がないならば、yesterday は最後に持ってくるのがふつうだということですね。

 あと、英語の自然な流れという観点から言えば、最初に Yesterday を持ってくることで、英語の「中心から周辺へ」という流れに乗りにくくなります。要するに、単語がスムーズに出てこなくなってしまうのです。

今井 本来とは逆の順序で考えるのって、たぶんエスカレーターを逆走しているようなものですよね。すごく努力しているのに、全然前に進めないみたいな。

遠藤 そうですね。努力を無駄にしないという意味でも、最初から英語の見方で英文をつくることを強く意識してもらえればと思います。

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